四季ラビオリ

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　昔ながらの店舗の吉野家で、テイクアウトを注文したときのこと。
店内に他のお客さんがほとんどいないという状況のとき、たまに「はい、どうぞ〜」という感じでお茶を出してもらうことがありました。

　で、こういう場合、俺は必ずそのお茶を一口でも飲むようにしています。
喉がまったく乾いていなくても。
なんか、せっかく出してくれたものをまったく手を付けないで帰るというのは、その店員さんに対して申し訳ない気がするのです。
このケースの場合、暇なので牛丼が出てくるまで時間がかかっても2〜3分程度。
そのため、熱々のお茶を完全に飲みきることはほぼ出来ませんでしたが、必ずある程度は飲んでいました。
「飲まれた」と分かるぐらいは。

　と、そんな感じで、俺はどの店でもこの手の飲み物を出された場合、必ずそれなりに飲むし、飲み干せるときは全部飲み干すようにしているのですが･･･。
昨年から通い始めたあるカフェでのこと。
そのお店では席に座ると麦茶やウーロン茶などを小さいコップで出してくれるので、俺は毎回それを飲み干していました。
しかしあるとき、他のお客さんの様子を見ていると、中にはその飲み物にまったく手を付けない人もいることを知りました。
こういうのを見ると、お茶を出している側の人間ではないのに、俺は気持ちが沈みます。
「ええ･･･一口ぐらい飲んだらいいじゃん」と。

　まぁ上記のようなケースでも、2〜3分「ここでお待ち下さい」的な場面でお茶を出されたときなどは、そのまま飲まずに帰ることはあると思います。
人によっては飲むと「トイレが近くなるから」などの理由もあると思いますし。
でも先日。
10分ぐらい店内で待っていたお客さんがいて･･･出された飲み物に一切口をつけずに帰っているのを見て、
また激しく気分が沈みました。
「せっかく出してくれてるのになぁ･･･」と。

　そんなわけで、自分には関係のないこと日々凹んだりしている面倒くさいおっさんですが（笑、こういうのを踏まえると、俺はつくづく客商売には向いてないと思いました。
いや、ほんと自分が店員の場合、一口も飲まれていない飲み物を片付けるのは、今感じている以上に気分が深く沈むでしょうから。
何とも損な性格だとつくづく実感した次第ですが、俺はこれからも出されたお茶は必ず一口でも口を付けようと思います。




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