aiki 合気道から広がる世界

太極拳と合気道

　中国拳法と日本武道の関連性は、色々な書物で書かれています。

　琉球空手は、中国の南拳の影響を受けているといえます。

　合気道は、内家拳と呼ばれる、

　形意拳、八卦掌、太極拳に類似する点があります。

　特に、太極拳の固め技は、小手返しや二教腕押さえが、似ていますが、

　投げ技を考えると、合気道は独特のように感じます。

　やはり、日本刀を使った剣の体捌きから発展しているのではないでしょうか。

　池月先生の著書にも書かれていますが、合気は、武田惣角先生が大成したものだ
　
　ということ、そして、これに師事した植芝翁先生が、戦時中、大陸で中国武術に

　接触しているということから、

　日本の戦国時代に発展した甲冑での組み合いから発展した柔術と、

　江戸時代に発展した剣の理合い、

　そして中国武術を集大成し、無駄を省いたものが、両師範によって、

　今日のような形になったと、憶測をします。憶測の域を出ませんが

　太極拳は、おそらく、室町時代から戦国時代にかけて、

　日明貿易で伝わったのではないでしょうか。

　　日本において、最も太極拳の動きに似ているのは、

　能楽の動きだと思います。特に、立ち方については、

　まったく両者とも同じ要点が伝わっています。

　　当時の日本人（観阿弥、世阿弥）は、太極拳を「舞い」として、

　日本に取り入れたのではないでしょうか。