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2016年05月06日

ディアボーイズの続きが見てみたい63話  〜薬師丸 元 退場〜

合は進み第4クオーター残り5分


キングス76 対  保科チーム 68


まだ逆転可能な点差で試合は進んでいた。


様子見や個人技をみせながら点の取り合いをしており、本当の実力(チーム力)とは違うものの、その高いレベルを充分に発揮している試合であった。


哀川藤原のホットラインはプロチームにも通用する事がわかり、本人達だけでなく周辺のプロプレイヤーも驚きと悔しさを感じていた。


そんな中この男の気持ちは・・・


保科(哀川や藤原は先輩たちに通用している。俺達の代はプロに通用するレベルって事だ。なのに、俺はまだ何も出来てねぇ〜。)

嬉しさと悔しさを同時に感じていた。



トップの位置で藤原のドリブルに合わせて保科が動く。

哀川「・・・」(良い動きだ。よし)


保科のマークマンに哀川がスクリーンをかけに行く。


巻中(哀川がスクリーンだと??)


インターハイの決勝の天童寺戦で何度もスクリナーをこなした。

決してうまくないスクリーンであるが、そのレベルを把握している藤原は、少しマンマークが崩れる体制を見逃さない。


藤原「ほら、そろそろお前の出番だ。保科ぁ」


哀川のスクリーンは上手ではない。しかし、哀川のスクリーンを予想していなかった。相手には充分であった。


巻中「ちっ、俺が保科につく」


しかし保科がスピードで振り切る。


本田監督「・・・はやい・・・」


今日の藤原は哀川以外にパスを合わせながら試合をしていた。

このプレーは、保科が藤原のパスに合わせた。


藤原のパスは、相手をトップスピードに合わせ、ディフェンダーの裏に入るパス。一度受ければ受け手にとって快感となる。


ストリートバスケで受けられなかった保科。試合で負けた保科。
藤原のパスは何度も見てきた。プロとして自らの実力を高めた保科はパスを取れる事を確信していた。


藤原も保科が取れる事に気づいていた。終盤で藤原保科ラインがくるとは、本田監督も予想していなかった。


藤原「うっし、これで6点差だ。勝つぞ。オールコートで当たれ」


平本(ふっ、勝手に作戦かえやがって。仕方ねぇ〜奴だ)


オールコートであたる5人


しかし確実に突破するキングス。


ダブルチームで一気に仕掛けたため、巻中を一瞬フリーにする。


平本(ちっ、あいつを一人にしたらダメだ)


巻中が一気にゴール下へ。残っているのは薬師丸のみ。


保科「元、絶対止めろ!!」


巻中がトップスピードで突っ込み。ゴール下で急ストップ。


「レイアップかダンクじゃね〜のか」


左肩だけを動かす巻中。


その動きにつられて。ブロックに飛んでしまった薬師丸。


次の瞬間、巻中はジャンプショットを薬師丸にぶつかるように放つ。


バシっ。


ピーーー。


ザシュ


保科「湘南の布施・・・」


哀川「3ポイントプレー」


藤原(今フェイクをかけたか?)


平本「あちゃ〜〜。やられちまった。巻中の奴、今本気やったな」


巻中「つつつ、お〜〜、いっつ〜〜。お前やっぱパワーあるなぁ。結構痛かったぞ」


薬師丸「す・すいません」


本田監督「薬師丸。5ファールで退場や」


バードナー「仕方ないネ。私かわるネ」


平本「おい。巻中。練習試合で5ファール狙ってやんなよ」


巻中「練習試合やから狙ったんや。あいつはまだまだ伸びるぞ。に、してもごっついパワーやんけ。思い付きでやってたら、ケガしとったわ」





保科「おい、元・・・悔しいな」


薬師丸「ああ、まだまだだ。」


保科「でも、面白いよな」


薬師丸「ああ」


藤原「おい、まだ試合終わってね〜ぞ。反省は試合が終わってからにするぞ」


保科・薬師丸「ああ」


哀川「バードナーさん。まだオールコート続けたいけどいいですか?」


バードナー「当たり前ネ。試合観てばっかでズウズウネ。今からだったらずっとオールコートでいけるネ」


平本「頼りにしてるぜバードナー。ズウズウじゃなくて、ウズウズな」


保科(この二人はいつも日本語講習をしながら試合してんのか?)


そして、巻中のフリースローからゲームが再開される。


DEARBOYS NEXT




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