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2015年12月04日
『2015年12月4日』NHKラジオ第一「すっぴん!」「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーで紹介された本
2015年12月4日に、NHKラジオ第一「すっぴん!」「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーで紹介された本は「寛容論」でした。
新教徒が冤罪で処刑された「カラス事件」を契機に、宇宙の創造主として神の存在を認める理神論者の立場から、歴史的考察、聖書検討などにより、自然法と人定法が不寛容に対して法的根拠を与えないことを立証し、宗教や国境や民族の相異を超えて、「寛容(トレランス)」を賛美した不朽の名著。
「フランスでは、国が攻撃的な雰囲気になったとき、この本が売れる傾向にある。暴力に対して、“一度落ち着いて理性で考えよう”という意識がうかがえる。フランス人は、しっかりしてるね」
(すっぴん!ブログ:NHK)より
寛容とは何であるか。それは人類の持ち分である。われわれはすべて弱さと過ちからつくりあげられているのだ。われわれの愚行をたがいに許しあおう、これが自然の第一の掟である。
われわれがたがいに赦しあるべきことのほうがいっそう明らかである。なぜならば、われわれはみな脆弱で無定見であり、不安定と誤謬に陥りやすいからである。
著者 ヴォルテール
1694~1778。本名フランソワ=マリー・アルゥーエ。1717年、摂政オルレアン公を風刺した詩の作者としてバスチーユに投獄される。1718年、悲劇「エディプス王」初演、成功を収める。1719年、決闘の罪で再投獄、イギリスに亡命。1734年、イギリス見聞報告の装いのもとに、フランスを批判した『哲学書簡』を刊行、直ちに発禁処分となる。愛人シャトレ夫人とシレーに逃亡、約十年間同地に滞在、学究生活を送る。一時、プロイセン王フリードリヒ二世に招かれたが、1759年以降、スイス国境近くのフェルネーに安住する 。
『ナイト・ダンサー』第37回江戸川乱歩賞受賞(1991年)著者鳴海 章(なるみ しょう)
ナイト・ダンサー
M航ジャンボ機の貨物室から、アルミ合金をとかす特殊細菌があふれだし飛行困難に。
その菌をめぐる国際陰謀の渦のなか、米海軍戦闘機はM航空機撃墜にむかい、航空自衛隊機が緊急発進。
謎のジェット機ナイト・ダンサーをまじえ、息づまる空中戦が展開される航空サスペンス。
著者 鳴海章
1958年北海道帯広市生まれ。日本大学法学部卒業。91年『ナイト・ダンサー』にて第37回江戸川乱歩賞を受賞。航空冒険小説家として名を馳せる一方で、警察小説・時代小説も得意とする。
2015年12月03日
『剣の道殺人事件』第36回江戸川乱歩賞受賞(1990年)著者鳥羽 亮(とば りょう)
江戸川乱歩賞全集(18)剣の道殺人事件
眼の壁に囲まれた密室。
衆人環視の中での殺人事件は、両国N大講堂で開催された全日本学生剣道大会の決勝戦で発生した。
殺されたのは武南大の副将石川洋。
京都体育大の岸本三段と対戦中のハプニングであった。
岸本犯人説が有力となるが、捜査は難航する。
著者 鳥羽亮
1946年8月31日埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。小学校教員を経て、’90年『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞 。
2015年12月02日
『浅草エノケン一座の嵐』第35回江戸川乱歩賞受賞(1989年)著者長坂 秀佳(ながさか しゅうけい)
江戸川乱歩賞全集(17)浅草エノケン一座の嵐
日中戦争の影がさす昭和十二年、浅草の人気劇団で看板役者が殺された。
容疑者として浮かび上がったのは、なんと人気絶頂の喜劇役者、エノケンこと榎本健一だった。
三重密室とアリバイの謎に、親友ロッパらと自ら挑むが、それをあざ笑うかのように第二、第三の殺人が。
著者 長坂秀佳
愛知県豊川市出身。1989年、『浅草エノケン一座の嵐』で第三十五回江戸川乱歩賞受賞。主にテレビ、映画の脚本で活躍中。
2015年12月01日
『白色の残像』第34回江戸川乱歩賞受賞(1988年)著者坂本光一(さかもと こういち)
江戸川乱歩賞全集(17)白色の残像
夏の甲子園大会、千葉代表と茨城代表の両監督はかつて大阪代表の名門信光学園でバッテリーを組んで優勝した実績をもつが、不幸な事故が二人を遺恨対決に変えてしまう。
東都スポーツの中山記者が二人を取材したが、そんなときハンデ師殺人事件が起きる。
高校野球への熱い思いを込めた乱歩賞受賞の傑作長編。
著者 坂本光一
1953年10月5日千葉県松戸市生まれ。東京大学農学部卒。在学中は野球部に所属、ショートとして東京六大学で活躍。現在、三菱商事勤務。乱歩賞初挑戦の『白色の残像』で、’88年第34回江戸川乱歩賞受賞 。