2021年07月30日
完璧を求め過ぎる
keiさんシリーズ第8弾です。このシリーズも残すところあと一つと
なりました。本日は「完璧を求め過ぎる」という事について。
このテーマも往々にして、初心者の方が一度は陥る株式投資の定番メ
ニューです。と言いますのも、だれしも株式投資は儲けようとしてや
っているのでありますから、取引はできれば全勝したいと思っている
わけです。そうでなくても、勝率は高いほうが有利だと考えやすいも
ので、勝率さえ高ければトータルの取引で必ず利益を出せると思うの
が、一般投資家と言えるでしょう。
そして株式投資に関する、いろいろな勉強に突入していく訳です。フ
ァンダメンタル投資でも、決算データに関するいろいろな数字を、又
テクニカル投資にしても、トレンド系、オシレーター系といろいろな
指標を研究しまくります。
そしてより勝率の高い、完璧に近い手法を得ようとやっきになります。
一時は満足のいく勝率の手法ができたように感じますが、しばらくトレ
ードしていきますと、勝率が下がってきます。そこでその手法を修正し
たり、更に精度の高い手法があるはずと聖杯捜しのドツボに嵌っていく
訳です。この辺りで完璧を求め過ぎる事の弊害に気づかない投資家は、
そう遠くない時期に、市場から退場という事になると思います。
相場には完璧は存在しません。又、求めるものでもありません。相場に
於いては1勝100敗であろうと、最後に利益になれば良いだけの話です。
100勝1敗であろうと、最後に損失になってしまっては何の意味もありま
せん。こう考えてくると、勝率に拘る事にそれほど重要な意味はありま
せん。
それよりも何勝何敗であろうとも、利益を確保でき易い優位性のあるル
ールを自分なりに作る事。そしてそのルールをどんな状況でも守り切る
為のメンタルの強化と、不利な状況下でのヘッジを含めた幅広い対応力
を身に着ける事。けっこう難しいスキルですが、言ってしまえばこれが
プロの相場師の要諦という事でしょうか。ですから株式投資の世界で利
益を出している人は、全体の5%程度と言われる所以です。
それと同じくらい重要な事は、ポジポジ病のように頻繁に取引をするので
はなく、自分の勝ちバターンに来た時のみトレードをする忍耐と、一連の
取引の後は勝っても負けても「休み」を入れて頭を冷やすという事です。
これは自戒を含めてのコメントですが、実際には何十年とやっていても、
いろいろなポカをやってしまいます。それは人間である以上防ぎようがあ
りません。そのポカが致命傷にならないよう祈るばかりです。
それでは又。
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