今宵も元気なウサギです!
読み進めている「高田崇史」さんの「出雲シリーズ」。3冊目を読み終えたのでシェアしていきたいと思います。
★京の怨霊、元出雲(高田崇史)
★あらすじ
日枝山王大学の大学院へ進む「橘樹雅(たちばな みやび)」は、水谷民俗学研究室で「出雲」をテーマに春休みを使ってフィールドワークに日々を費やしていた。「島根の出雲」から始まり、「奥出雲」、そして、「京都の出雲」にたどり着いたのだが、「なぜ、京都に出雲」と怪訝な想いを募らせていた。そんな中、偶然にも、かつての水谷研究室OB「金澤千鶴子」と出会う事で物語は急変することに…。
「なぜ、京都の中に出雲だらけの土地があるのか?」この疑問を追いかける中、またしても殺人事件に遭遇してしまうのだが、それをきっかけに「言霊」の力を理解し、「朝廷がまつろわぬ民=出雲族」にかけた「呪い」の謎に挑む!
★ウサギの感想
相手を思う言葉の前には必ず祈りがある…。
「言霊(ことだま)」と聞くと、ちょっとオカルトチックに思う方も見えるかもしれない。でも、「言霊」を信じていた時代では、現代よりも多くの「祈り」があったから「信仰」にまで発展したのではないでしょうか?現代では、スマートフォンやSNSの普及で、世界の何処にいても言葉を交わすことができるけど、そうではない時代には、「思いを言葉に乗せる」事に重きが置かれていたのではないかと思わずにはいれない物語でした。そして、それは神社(神様)への祈りに近い気がします。自分の願いでもあるけれど、遠く離れた人の息災をお願いする。そう思うと、ますます参拝したくなりました♬
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