今宵も元気なウサギです。
旅先の移動中に2冊目読み切りました(笑)。ちょっと変わった物語だったのでシェア。
★掏摸(スリ)
★あらすじ
東京を仕事場としていた天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する事になる。男の名前は「木崎」。かつて仕事をともにした「闇社会」に生きる男。「木崎」は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」
運命とは何か、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。社会から外れた人々の切ない祈りとは…。
★ウサギの独り言(感想)
塔がパンドラの箱に見えた…。
「天才スリ師VS絶対悪」の構図で物語は進んでいき、理不尽なラストに突入する。最後は読者の想像にお任せする様な終わり方なので、ウサギとしては好ましくなかったのですが、なぜ、この物語がベストセラーになり、各国で翻訳までされたのかその可能性の一つとして、物語に出てくる「塔」が、「パンドラの箱」を連想されるからではないか?とウサギは思いました。もちろん、物語の中で「子供との接触シーン」や「母親との人間臭いやりとり」等、未だ親近感が感じられる部分があったことも「キー」になるかもしれませんが、ウサギとしては、理不尽なラストシーンで、最後に彼に見えた「塔」は「希望」だったのではないか?と思うと、それまでに登場した「塔」は最後に希望を残してくれた「パンドラの箱」の様に思えました。そういった部分が、読み手の心に「何か」を残すのではないでしょうか?
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