昼間も活動中のウサギです!
今年5冊目になった書籍を読み終えたのでシェアしたいと思います。
★ルビンの壺が割れた
著者:宿野かほるさん
★あらすじ
主人公「水谷一馬」が、Facebookを通じてメッセージを送るところから、突然、物語は始まる。メッセージの送り先は、30年前、結婚式の当日に消えた結婚相手「美帆子」。Facebookの中で、たまたま見つけて懐かしくなり、丁寧なメッセージを一方的に送り始める。時間の経過ともに「美帆子」からの返信が届くようになり、30年前の「大学の演劇部」での「出会い」や「思い出」をFacebookの中で巡らせていく。当時の「誤解」や「知りえなかった事」を補完しながら…。「なぜ結婚式の日に消えたのか?」「なぜ今頃になって連絡を取り合っているのか?」多様な伏線の最後に見える物語の風景はいかに…。
★感想
「ルビンの壺」そのものだと思う物語に脱帽!
ウサギの学生時代「国語の授業」で「ルビンの壺」の話を知る機会がありました。みなさんも書籍の「表紙の絵」を見て、「あ〜!これね!」って思ったと思います。人によっては「壺」に見えたり、「向かい合った二人の顔」に見えたりする「絵」です。ウサギにとって、この物語そのものが「ルビンの壺」の様に思えました。物語の進行上、見えてくる「絵」がたくさんあって、最終的に「どんでん返し」をくらう衝撃は、近年では感じなかったくらいインパクトが大きかったです。そのインパクトのすごさを図る一番は、「帯のキャッチコピー」だとウサギは思います…。
*日本一の大どんでん返しと断言したい!
*この小説、すごすぎてコピーが書けません、とにかく読んでください!
ある意味、「手抜き」の様に見えますが「本当に書けなかった」のだとウサギは思います。しかも、このキャッチコピーのおかげで、多くの人の手に渡り反響を得たのですから、とてつもなくスゴイ!
物語は、FacebookのMessengerを介して、ある男女が「30年前の失踪事件」について、互いの想いを補完しつつ、意見交換を続ける形式で進んでいきます。昔なら「交換日記」ってイメージでしょうか?年配者が「アナログ」ではない「デジタル」な世界で対話する部分に「現代」を感じさせられつつ、30年前の「ノスタルジー」に思いを馳せる設定が良いですね。ここまでであれば、同じような作品はあるかもしれませんが、この物語は、読み手によっていろんな「絵」を見せてくれるんです。もっと内容に触れたいのですが、これ以上は、物語を実際に読んで「衝撃」を受けて欲しいです!
ウサギの超オススメ!
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