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2020年08月16日

オンライングループウェアを使ってパイロットと整備士さんに業界の今と都市伝説を聞きました

5EA64B56-A179-480E-A19C-ADBD1E7196F2.jpegひさびさのブログ更新です

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

コロナ渦の影響で5月も7月もフライトキャンセルとなり、海外旅行に行けてません( ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

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そんな中ですが、海外の航空会社で働いている知人8人と「Teams」を使って業界の現状を聞いてみました

【コロナ渦の今について】
Q:減便になってるけど、パイロットはなにしてるの?
A:現在は地上勤務がメイン
フライトの減少に伴い自宅でマニュアルなど基礎の復習や、オンラインでミーティングをする機会が増えた
フライトシュミレーターは稼働コストがかかるので、少し増えたぐらい
在宅勤務の日はいつでも出勤できるように、飲酒はNGで、家族で長時間買い物に出かけるのも禁止されている

Q:会社は大丈夫?
A:年内・・・ 早ければ10月までに破綻する可能性は50%以上と感じている
毎月の固定費が大きいので借入ではもう追いつかない
財務省の支援次第だかどうなるか分からない

【話題を変えて「都市伝説」についても聞いてみました】
Q: 以前テレビで大手航空会社のパイロットが、「着陸はドシンと接地するのが正解」「ドシンと着陸をしたほうが減速できて、オーバーランの危険性が少なくなる」と解説してたけど、そうなん?
A:乗客と会社への詭弁(ごまかし)だね
風は不規則で強弱がある中着陸するから、どんなに上手くてもドシンとなる時はある
あれほど重い機体がハードに着陸すると、足回りだけでなく機体全体へのダメージが大きいから故意にするのは絶対ダメ
着陸時の衝撃が大きい場合は会社に報告しないといけないし、点検も必要
ソフトな着陸が世界中の常識

Q:ボーイングの中で操縦しやすいのは?
A:737かな 着陸時にお尻が振りやすいけど小さいからダイレクト感があった
今は787だけど、サイズ以上にとにかく重い
カーボンを使った影響で結局構造が変り、同クラスの767より30〜40トンは重くなってるんじゃないかな
(カーボン採用で軽くなってると思ってたので意外!)
設計時は、強度をクリアしつつ今より薄く軽いカーボンになるはずだったが日本の技術では無理だった(嫌味?)

Q:好きなエンジンメーカーは?
A:GE!(ほぼ全員)

Q:737の車輪って格納扉が無くて剥き出しだけど、冷却効果のためって本当?Wikipediaにもそう書いてるけど?
A:昔は正解、今では不正解
開発された50年以上前はタイヤの性能が低く、短距離飛行で高温状態が続くとバーストする可能性があった
もちろん、扉を付けない事でコストダウンと軽量化にもなる
しかし、今ではタイヤを加硫させる技術も上がりその危険性は低い
現代では冷却より、扉で蓋をしてマイナス40度や雨風、オゾンから守る方が正解
車輪が出てる状態で格納室を覗いてみてくれ
沢山のパイプやホース、配線、タンクなど剥き出しでそれらも外気からの劣化にさらされている
あと扉が無いと、凹凸がそのままだから気流の乱れとなり、空気抵抗や騒音の原因にもなってるよ
パイロットや整備士は737のデメリットの1つと考えている

なんだか色々すっきりしました
やっぱり現役の方と話しをするのは楽しい
Wikipediaやネットの情報だけではダメなのかも
その他、「ウィングレットで燃費が2〜3%向上するって本当?」「機内の空気は3分で全て入れ替り、フィルター効果で手術室並み?」「これから有利なパイロットライセンスはボーイング?エアバス?」なども回答してくれましたが、長くなるので次回に

今、航空業界は大変だけど、皆さん「資格もってるからそのうちなんとかなるんじゃね?」と前向きでした
負けずに頑張って欲しいです
そして世界中の人々に1日も早く明るい日常が戻るよう祈っています
posted by Ypaobeach at 10:00| Comment(0) | 飛行機
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