2017年04月27日
小池さん こりゃ 無駄事でっせ 都民は益々 不利益まっしぐら
今朝のニフティ国内ニュース
都議会百条委、「浜渦氏らの偽証」を議決へ
2017年04月27日 04時21分 TBS
動画こちら https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-89586/
豊洲移転問題を検証する東京都議会の百条委員会の理事会が、浜渦元副知事ら2人の証言について偽証だと議決することで、自民党以外の全会派が合意しました。また、偽証の認定をもって百条委員会としての調査を終了することも確認しました。
東京都議会は、豊洲移転問題を検証する百条委員会の理事会を開き、先月、証人喚問を行った浜渦武生元副知事と赤星經昭元理事の証言について、偽証だと議決することで自民党以外の全会派が合意しました。
来月にも開かれる委員会で正式に決まる見通しで、6月の本会議でも可決されれば、偽証罪で告発することになります。
一方、自民党は、この決定を不本意だとして、委員長が辞任を表明しました。
「数にものを言わせて偽証認定を行おうとするのは、あたかも偽証告発をもって委員会の成果と位置づけ、百条委員会を設置したことに一定の評価を得ようとするための告発、まさに、ためにする告発ではないかとの疑念すら覚える」(百条委員会 桜井浩之委員長【自民党】)
また、理事会では、偽証認定の採決を行ったのち、市場移転に関する調査を終了することで合意しています。(26日23:06)TBS
豊洲です。これね、刑事告発して「嘘を言った」という偽証の罪を質して、嘘に対して刑事罰を与える。ということです。
私が訴えられた浜渦さんでしたら、次のように検事に言います。
「豊洲の土地取得から建設までの一連の事業と予算を、私を含めた執行側が議会に提案しました。議会は承認しています。それで事業は始まりました。百条委員会の答弁は、議会への提案議事録の通りに言ったつもりです。百条の言いと、議事録との違いがあれば、それは私の記憶違いです。議事録が正しいです。その違いのみ認めます。具体的に指摘願います」
そう言います。これは誰でもそうするのではありませんか。
百条委員会で答えたことと、何の事実が違うのかは、検察が証明しなければなりません。「記憶にありません」と答えていれば、それは『記憶にない罪になり、そんな罪はありません』偽証とは別です。
刑事告発を受ける受けないは、検察が判断することですから私たちは分からない世界に移ってしまいます。
豊洲の問題は「使う・使わない」のどちか決めて、都政運営をすることにつき詰まります。
年末から止まったままです。この止まったままの状態は大問題ではありませんか?
盛り土が無かった。たしかにこれは問題です。ですが、これには答えが出ています。
建物は使って「安全」という答えです。
これ以上移らないで止めておく理由が無くなりました。となると、止めておくことが大問題です。都政停滞の罪です。刑事罰かあるとかないとかでなくて、道義的罪は「甚だしい」ですよ、企業の経営と都民の生活に直接的に負の資産を、押し付けているのです。以下をどうごらんになりますか。
以下は、実際に築地で働いている人の、現在までの偽らざる心境です。
2016年7月より「東京都水産物卸売業者協会」専務理事(C)日刊ゲンダイ
日刊ゲンダイ DIGITAL
注目の人 直撃インタビュー
築地で30年の卸協会幹部 市場問題の“混迷”洗いざらい語る 2017年4月10日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202981/1
築地市場の豊洲への移転問題。最近は豊洲市場だけでなく、築地市場の欠点にも焦点が当たり、移転の是非はますます見通せない中、この人は何を思うのか。昨年8月、小池百合子都知事が移転を延期するまで、築地の“ドン”こと伊藤裕康・卸協会会長と二人三脚で移転推進の実務を任されてきた「東京都水産物卸売業者協会」専務理事の浦和栄助氏。混迷を極める市場問題への考えを今、洗いざらい話してもらった。
■最大の問題は市場が2つの道路で分断されていること
――都議会の百条委員会では、豊洲市場の用地取得の経緯などを巡って、石原慎太郎元都知事、浜渦武生元副知事らが証人喚問されました。これまでの百条委を見て、どう感じましたか。
用地取得の問題っていうのは、基本的には過去の問題なんですよね。一都民としてはハッキリさせた方がいいとは思いますけど、我々業者の立場にしてみると、用地の問題は別にある。市場が2つの道路で分断されていることです。
――豊洲市場全体が環状2号と補助315号によって3つに分散して、卸売場棟と仲卸売場棟、青果売場棟がバラバラに立地している問題ですね。
東京都から移転の話が来た時には、既に分断された状態になっていました。だから、「これはダメだ」と何回も都側と交渉したんです。「道路を地下に埋めてくれないか」「道路の上に人工地盤を敷いてくれないか」などと、さまざまなアイデアを提案しました。とにかく分断された市場は、場内の物流動線上、かなりの問題ですから。
――その問題がいまだに大きなネックになっていると。
そう。これがもう、「最初の問題」であり、「最大の問題」であり、今は「最後の問題」になっています。我々にとっては、この問題をどう解消していくかが最大の課題。本来なら都を相手に、こうしたことを議論したいんですが、百条委など都議会の動きを見ていると、政治的な要素ばかりが強く働いているように見えます。
――都議会自民党も最近、築地市場のネガティブキャンペーンを展開しています。議会にネズミの写真を出したり、アスベストの残存を強調したり。これも、「政治的な要素」を含んでいるように見えます。
そうですね。豊洲の問題点ばかり指摘される中で、都議会自民党内では、築地と比較しないとしょうがないなという話になったんだと思います。ネズミの問題も、アスベストの問題も、築地の業者は皆知っています。決して望ましい状況とは言えませんが、オープンにせざるを得ない状況になってしまったのも確かでしょう。
――豊洲市場の問題点ばかり一方的にクローズアップされるのはフェアじゃない、と。
先月29日の市場問題プロジェクトチーム(PT)の会議もひどかった。小島敏郎座長は、豊洲市場の土壌汚染が土地の価格を下げる要因なのを説明するのに、「殺人事件があって、壁に血のりがついた家」という例えを持ち出した。あれを聞いた人は、豊洲市場について一体どう感じます? 豊洲に住む方々にも迷惑をかけているように思うんです。
業者に相談なしのPT“再整備”に異議アリ
――PTは、築地の改修案も提示しました。費用は500億〜800億円、工期は6年と具体的な数字を示しています。
あの案は、「食堂をこっちに移して」「転配送の設備をあっちに」などと指示していますけど、かつての築地再整備は、各業者から配置換えの合意を得られず頓挫したんです。きちんとロードマップを示し、「都として再整備に着手する」と決断するならまだ理解できますが、誰が責任を取るのかも分からないようなプランを、業者を交えずにつくって公表してしまうのはいかがなものでしょうか。
――一方で、豊洲市場がまだ問題を抱えているのも事実。卸協会の伊藤裕康会長は、昨年2月の講演で「理想的な新市場を豊洲につくろうと都と検討を始めたが、都の人事異動を機に、2年後には築地市場をどう移転するかに話が変わってしまった。あれが大きな転換点となり、今日まで続いている」と発言されています。「話が変わってしまった」理由は何でしょうか。
03年5月に、物流システムの効率化や情報インフラの整備など、いろいろな理想を持って「豊洲新市場の基本構想」をつくった。あのころの構想って本当に素晴らしいですよ。計画が混迷した時は、常に基本構想に立ち戻るべきだったのですが、ある時期から基本構想のことが出なくなってしまった。
――しかも、業者は築地で働いているので代わらないのに、都の担当者はコロコロ代わってしまう。
都の皆さんもよく勉強されていて、頭もいいですよ。しかし、2、3年すると人事異動で人が代わってしまうんです。代わるたびに我々も一生懸命説明するんですよ。でも、そうしているうちに土壌汚染という大きな問題が出てきて、世間を騒がせることになった。
――08年5月に環境基準の4万3000倍のベンゼンが検出されました。
この問題に対処するために、都の職員も相当、消耗していったんです。見ていて可哀想でしたよ。土壌汚染の専門家会議では、傍聴者の移転反対派の方や環境関係の方たちから厳しい意見が飛び交った。怒鳴り声を上げるような人もいました。何か起こるんじゃないかという緊迫感の中で、都の職員は対応していたんです。そうした異常な状況で基本構想に立ち戻るのは難しかったんじゃないかな。
――目の前の問題で手いっぱいになってしまったということですか。
土壌汚染の問題というのは、我々にとっても専門外のことで、市場の運用とも無関係です。本来は、基本構想にある物流や運用について、もっとしっかり話し合わなければいけなかった。
――基本構想が目指すべきゴールだったのに、土壌汚染問題の解決が最重要課題にスリ替わったのですね。
その通り。土壌汚染問題の解決とともに、「移転」も目的になった。とにかく「ハコ」をつくって、早期に移す。単なる“お引っ越し”ですよ。
――新しい家を建てないと、“お引っ越し”はできないと。
その上、市場開設のタイムリミットも迫ってきて、どんどん尻に火がつき、本来協議しなきゃいけない「市場の運用」がおろそかになった。それで、いまだに「使い勝手」の問題が残ったんです。全国から集まる1日3000トンの水産物を、いかに衛生的に、合理的に、効率的にさばくか――その努力が「世界のTSUKIJI」を生み出した。そこが市場にとって、本来最も重要な課題じゃないですか。
■移転を「政争の具」にするな
――さまざまな問題が残っていますが、それでも小池知事は早期に決断すべきと思いますか。
2010年10月、当時の石原知事が豊洲移転を決断した際、一つ一つの業者に「築地市場の皆様へ」という手紙を出されたんです。揮毫付きのね。百条委の様子だと、ご本人はご記憶にないのかも知れませんが、この配慮は大きかった。皆「しかたねえな」と、嫌々ながらも「とにかく豊洲へ行こう」という思いで何とかまとまったんです。小池知事においても、築地の業者としっかりと向き合って、皆が納得のできる豊洲移転の決断を早期にしていただきたいです。
――今のような中途半端な状態はダメだと。
やっぱり、皆心が折れているのが現実ですよ。豊洲市場でターレなどを実際に動かす「習熟訓練」も今、ストップしています。開場時期が決まっていれば、業者の皆はそれに向け、夜が明ける前から仕事してクタクタになった後でも「寝ずにやろうぜ」という気持ちになれる。しかし、今は皆、「行くのか行かねえのかハッキリしねえのに、マトモに考えてられっか」という雰囲気。なおざりな状態のまま、どんどん士気がそがれていくような状況は避けたいんですがね。
――活気が薄れては市場の魅力が失われますものね。
市場の仕事は「人」が全て。業者の総経費のうち、ほとんどが人件費ですからね。あとは家賃とちょっとした雑費くらいなもの。人の気持ちを奮い立たせることが重要なんです。ですから、小池知事もしっかりリーダーシップを発揮し、早期に決断して欲しい。「政争の具」というか、都議選のアピール材料にするようなことはやめてもらいたい。
――築地のブランド力を残すことも大きな課題です。
築地市場は東洋一の市場をつくるんだという気概を持って、1935年に開設されました。先人たちが皆、知恵を絞ってくれたおかげで80年間も僕らは飯を食うことができた。おこがましい話かもしれませんが、我々も次の80年のために知恵を絞っています。僕自身、政治のことは分かりませんし、苦手なんです。そんなことより、とにかく「お魚」が好きでこの業界にいるんですから。
聞き手=本紙・小幡元太)
▽うらわ・えいすけ 1964年、東京・田端生まれ。東京水産大(現東京海洋大)水産学部資源増殖科卒。87年に築地の水産卸「樺央魚類」に入社。塩干部部長を経て、2010年に水産卸7社からなる「東京都水産物卸売業者協会」へ移る。協会では、豊洲新市場検討委員会プロジェクトリーダーを務めた後、昨年7月、専務理事に就任。
これが石原元都知事が各業者に配った手紙(C)日刊ゲンダイ 。以上日刊ゲンダイ。
拝啓小池都知事様
元石原都知事が、築地で営業しているすべての方当てに出した手紙です。都知事が「直接訴えているのですよ」これは、立派な行政手腕であり、指導力ではありませんか。
盛り土が無かった問題と、現場の実務者の問題と、全部まとめて、後任の貴女に任された仕事です。サア、貴女の実力を見せてください。
すすめるということでね。止めることは誰でもできます。これをどうサバクかを貴女にお任せしたのです。政治問題化するという、ミットモナイ下心はもう止めてください。
早々。
399-4101 長野県駒ケ根市下平722-24 小出美水 cp4y-kid@asahi-net.or.jp 090-2729-5564
都議会百条委、「浜渦氏らの偽証」を議決へ
2017年04月27日 04時21分 TBS
動画こちら https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-89586/
豊洲移転問題を検証する東京都議会の百条委員会の理事会が、浜渦元副知事ら2人の証言について偽証だと議決することで、自民党以外の全会派が合意しました。また、偽証の認定をもって百条委員会としての調査を終了することも確認しました。
東京都議会は、豊洲移転問題を検証する百条委員会の理事会を開き、先月、証人喚問を行った浜渦武生元副知事と赤星經昭元理事の証言について、偽証だと議決することで自民党以外の全会派が合意しました。
来月にも開かれる委員会で正式に決まる見通しで、6月の本会議でも可決されれば、偽証罪で告発することになります。
一方、自民党は、この決定を不本意だとして、委員長が辞任を表明しました。
「数にものを言わせて偽証認定を行おうとするのは、あたかも偽証告発をもって委員会の成果と位置づけ、百条委員会を設置したことに一定の評価を得ようとするための告発、まさに、ためにする告発ではないかとの疑念すら覚える」(百条委員会 桜井浩之委員長【自民党】)
また、理事会では、偽証認定の採決を行ったのち、市場移転に関する調査を終了することで合意しています。(26日23:06)TBS
豊洲です。これね、刑事告発して「嘘を言った」という偽証の罪を質して、嘘に対して刑事罰を与える。ということです。
私が訴えられた浜渦さんでしたら、次のように検事に言います。
「豊洲の土地取得から建設までの一連の事業と予算を、私を含めた執行側が議会に提案しました。議会は承認しています。それで事業は始まりました。百条委員会の答弁は、議会への提案議事録の通りに言ったつもりです。百条の言いと、議事録との違いがあれば、それは私の記憶違いです。議事録が正しいです。その違いのみ認めます。具体的に指摘願います」
そう言います。これは誰でもそうするのではありませんか。
百条委員会で答えたことと、何の事実が違うのかは、検察が証明しなければなりません。「記憶にありません」と答えていれば、それは『記憶にない罪になり、そんな罪はありません』偽証とは別です。
刑事告発を受ける受けないは、検察が判断することですから私たちは分からない世界に移ってしまいます。
豊洲の問題は「使う・使わない」のどちか決めて、都政運営をすることにつき詰まります。
年末から止まったままです。この止まったままの状態は大問題ではありませんか?
盛り土が無かった。たしかにこれは問題です。ですが、これには答えが出ています。
建物は使って「安全」という答えです。
これ以上移らないで止めておく理由が無くなりました。となると、止めておくことが大問題です。都政停滞の罪です。刑事罰かあるとかないとかでなくて、道義的罪は「甚だしい」ですよ、企業の経営と都民の生活に直接的に負の資産を、押し付けているのです。以下をどうごらんになりますか。
以下は、実際に築地で働いている人の、現在までの偽らざる心境です。
2016年7月より「東京都水産物卸売業者協会」専務理事(C)日刊ゲンダイ
日刊ゲンダイ DIGITAL
注目の人 直撃インタビュー
築地で30年の卸協会幹部 市場問題の“混迷”洗いざらい語る 2017年4月10日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202981/1
築地市場の豊洲への移転問題。最近は豊洲市場だけでなく、築地市場の欠点にも焦点が当たり、移転の是非はますます見通せない中、この人は何を思うのか。昨年8月、小池百合子都知事が移転を延期するまで、築地の“ドン”こと伊藤裕康・卸協会会長と二人三脚で移転推進の実務を任されてきた「東京都水産物卸売業者協会」専務理事の浦和栄助氏。混迷を極める市場問題への考えを今、洗いざらい話してもらった。
■最大の問題は市場が2つの道路で分断されていること
――都議会の百条委員会では、豊洲市場の用地取得の経緯などを巡って、石原慎太郎元都知事、浜渦武生元副知事らが証人喚問されました。これまでの百条委を見て、どう感じましたか。
用地取得の問題っていうのは、基本的には過去の問題なんですよね。一都民としてはハッキリさせた方がいいとは思いますけど、我々業者の立場にしてみると、用地の問題は別にある。市場が2つの道路で分断されていることです。
――豊洲市場全体が環状2号と補助315号によって3つに分散して、卸売場棟と仲卸売場棟、青果売場棟がバラバラに立地している問題ですね。
東京都から移転の話が来た時には、既に分断された状態になっていました。だから、「これはダメだ」と何回も都側と交渉したんです。「道路を地下に埋めてくれないか」「道路の上に人工地盤を敷いてくれないか」などと、さまざまなアイデアを提案しました。とにかく分断された市場は、場内の物流動線上、かなりの問題ですから。
――その問題がいまだに大きなネックになっていると。
そう。これがもう、「最初の問題」であり、「最大の問題」であり、今は「最後の問題」になっています。我々にとっては、この問題をどう解消していくかが最大の課題。本来なら都を相手に、こうしたことを議論したいんですが、百条委など都議会の動きを見ていると、政治的な要素ばかりが強く働いているように見えます。
――都議会自民党も最近、築地市場のネガティブキャンペーンを展開しています。議会にネズミの写真を出したり、アスベストの残存を強調したり。これも、「政治的な要素」を含んでいるように見えます。
そうですね。豊洲の問題点ばかり指摘される中で、都議会自民党内では、築地と比較しないとしょうがないなという話になったんだと思います。ネズミの問題も、アスベストの問題も、築地の業者は皆知っています。決して望ましい状況とは言えませんが、オープンにせざるを得ない状況になってしまったのも確かでしょう。
――豊洲市場の問題点ばかり一方的にクローズアップされるのはフェアじゃない、と。
先月29日の市場問題プロジェクトチーム(PT)の会議もひどかった。小島敏郎座長は、豊洲市場の土壌汚染が土地の価格を下げる要因なのを説明するのに、「殺人事件があって、壁に血のりがついた家」という例えを持ち出した。あれを聞いた人は、豊洲市場について一体どう感じます? 豊洲に住む方々にも迷惑をかけているように思うんです。
業者に相談なしのPT“再整備”に異議アリ
――PTは、築地の改修案も提示しました。費用は500億〜800億円、工期は6年と具体的な数字を示しています。
あの案は、「食堂をこっちに移して」「転配送の設備をあっちに」などと指示していますけど、かつての築地再整備は、各業者から配置換えの合意を得られず頓挫したんです。きちんとロードマップを示し、「都として再整備に着手する」と決断するならまだ理解できますが、誰が責任を取るのかも分からないようなプランを、業者を交えずにつくって公表してしまうのはいかがなものでしょうか。
――一方で、豊洲市場がまだ問題を抱えているのも事実。卸協会の伊藤裕康会長は、昨年2月の講演で「理想的な新市場を豊洲につくろうと都と検討を始めたが、都の人事異動を機に、2年後には築地市場をどう移転するかに話が変わってしまった。あれが大きな転換点となり、今日まで続いている」と発言されています。「話が変わってしまった」理由は何でしょうか。
03年5月に、物流システムの効率化や情報インフラの整備など、いろいろな理想を持って「豊洲新市場の基本構想」をつくった。あのころの構想って本当に素晴らしいですよ。計画が混迷した時は、常に基本構想に立ち戻るべきだったのですが、ある時期から基本構想のことが出なくなってしまった。
――しかも、業者は築地で働いているので代わらないのに、都の担当者はコロコロ代わってしまう。
都の皆さんもよく勉強されていて、頭もいいですよ。しかし、2、3年すると人事異動で人が代わってしまうんです。代わるたびに我々も一生懸命説明するんですよ。でも、そうしているうちに土壌汚染という大きな問題が出てきて、世間を騒がせることになった。
――08年5月に環境基準の4万3000倍のベンゼンが検出されました。
この問題に対処するために、都の職員も相当、消耗していったんです。見ていて可哀想でしたよ。土壌汚染の専門家会議では、傍聴者の移転反対派の方や環境関係の方たちから厳しい意見が飛び交った。怒鳴り声を上げるような人もいました。何か起こるんじゃないかという緊迫感の中で、都の職員は対応していたんです。そうした異常な状況で基本構想に立ち戻るのは難しかったんじゃないかな。
――目の前の問題で手いっぱいになってしまったということですか。
土壌汚染の問題というのは、我々にとっても専門外のことで、市場の運用とも無関係です。本来は、基本構想にある物流や運用について、もっとしっかり話し合わなければいけなかった。
――基本構想が目指すべきゴールだったのに、土壌汚染問題の解決が最重要課題にスリ替わったのですね。
その通り。土壌汚染問題の解決とともに、「移転」も目的になった。とにかく「ハコ」をつくって、早期に移す。単なる“お引っ越し”ですよ。
――新しい家を建てないと、“お引っ越し”はできないと。
その上、市場開設のタイムリミットも迫ってきて、どんどん尻に火がつき、本来協議しなきゃいけない「市場の運用」がおろそかになった。それで、いまだに「使い勝手」の問題が残ったんです。全国から集まる1日3000トンの水産物を、いかに衛生的に、合理的に、効率的にさばくか――その努力が「世界のTSUKIJI」を生み出した。そこが市場にとって、本来最も重要な課題じゃないですか。
■移転を「政争の具」にするな
――さまざまな問題が残っていますが、それでも小池知事は早期に決断すべきと思いますか。
2010年10月、当時の石原知事が豊洲移転を決断した際、一つ一つの業者に「築地市場の皆様へ」という手紙を出されたんです。揮毫付きのね。百条委の様子だと、ご本人はご記憶にないのかも知れませんが、この配慮は大きかった。皆「しかたねえな」と、嫌々ながらも「とにかく豊洲へ行こう」という思いで何とかまとまったんです。小池知事においても、築地の業者としっかりと向き合って、皆が納得のできる豊洲移転の決断を早期にしていただきたいです。
――今のような中途半端な状態はダメだと。
やっぱり、皆心が折れているのが現実ですよ。豊洲市場でターレなどを実際に動かす「習熟訓練」も今、ストップしています。開場時期が決まっていれば、業者の皆はそれに向け、夜が明ける前から仕事してクタクタになった後でも「寝ずにやろうぜ」という気持ちになれる。しかし、今は皆、「行くのか行かねえのかハッキリしねえのに、マトモに考えてられっか」という雰囲気。なおざりな状態のまま、どんどん士気がそがれていくような状況は避けたいんですがね。
――活気が薄れては市場の魅力が失われますものね。
市場の仕事は「人」が全て。業者の総経費のうち、ほとんどが人件費ですからね。あとは家賃とちょっとした雑費くらいなもの。人の気持ちを奮い立たせることが重要なんです。ですから、小池知事もしっかりリーダーシップを発揮し、早期に決断して欲しい。「政争の具」というか、都議選のアピール材料にするようなことはやめてもらいたい。
――築地のブランド力を残すことも大きな課題です。
築地市場は東洋一の市場をつくるんだという気概を持って、1935年に開設されました。先人たちが皆、知恵を絞ってくれたおかげで80年間も僕らは飯を食うことができた。おこがましい話かもしれませんが、我々も次の80年のために知恵を絞っています。僕自身、政治のことは分かりませんし、苦手なんです。そんなことより、とにかく「お魚」が好きでこの業界にいるんですから。
聞き手=本紙・小幡元太)
▽うらわ・えいすけ 1964年、東京・田端生まれ。東京水産大(現東京海洋大)水産学部資源増殖科卒。87年に築地の水産卸「樺央魚類」に入社。塩干部部長を経て、2010年に水産卸7社からなる「東京都水産物卸売業者協会」へ移る。協会では、豊洲新市場検討委員会プロジェクトリーダーを務めた後、昨年7月、専務理事に就任。
これが石原元都知事が各業者に配った手紙(C)日刊ゲンダイ 。以上日刊ゲンダイ。
拝啓小池都知事様
元石原都知事が、築地で営業しているすべての方当てに出した手紙です。都知事が「直接訴えているのですよ」これは、立派な行政手腕であり、指導力ではありませんか。
盛り土が無かった問題と、現場の実務者の問題と、全部まとめて、後任の貴女に任された仕事です。サア、貴女の実力を見せてください。
すすめるということでね。止めることは誰でもできます。これをどうサバクかを貴女にお任せしたのです。政治問題化するという、ミットモナイ下心はもう止めてください。
早々。
399-4101 長野県駒ケ根市下平722-24 小出美水 cp4y-kid@asahi-net.or.jp 090-2729-5564
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