2017年01月22日
西洋化でなくて、日本を見て近代化したマハティール氏のトランプ見解
1月20日(金)読売新聞朝刊
読売新聞は「想う2017」シリーズで、マハティール氏に取材していました。
要約してお伝えします。
マハティール氏は、シンガポールの近代化を日本を倣って築き上げた、世界を代表する政治家です。
氏が見ていたのは1970年までの日本です。当時の日本は終身雇用制度で、モノづくり大国でした。
その「因」に注目していたのです。国民性の勤勉・実直が、企業と国を支えていた時代でした。
氏はトランプ氏を、
・「はかない人気」その見極めに2年掛かります。答えを見るには時間が必要です。
・人気取りのための、実現できない公約は悪だ。
・イスラム教徒の訪米禁止は既に撤回した。
・選挙中の公約をすべて実現できない。
・投票した人々はそれを分かっていない。
・トランプ人気は失墜する。
・レーガンは世界を知らなかった。トランプはそれ以下。
・資本主義は富を創り出す、それ自体は問題ない。
・問題になるのは「乱用」だ。
・市場は自己規制できない、するのは政府だ。
・貧しい人の集団の全般に、思いを巡らせるのは市場でなく政府だ。
・米国は金持ちが政治に影響力を持つ。
・大統領のほとんどが金持ち。
・政府の高官も金持ち。
・金持ちは、金持ちの利害を考える。
・金持ちが制度を乱用すれば阻むのは困難だ。
・貧富の格差に反対する人がトランプを上げた。
・トランプは金持ちで、金持ち支配は変わらない。
・私は米国の未来を悲観している。
・中国には隣国を侵略する野心は無い。
・世界の軸はアジアに移る。
・発展の先頭を行く、日本韓国中国は相互協力の模範を示す責任がある。
・それぞれの国が、国家主権やその国らしさを損なうことなく協調できる体制を築くことが望ましい。
・日本は国際紛争の解決手段として、戦争を非合法化した唯一の国だ。
・日本はアジアに属することを自覚し、中韓と競争しつつ、協調し協力する手本を示してほしい。
結びは、
「戦争は悪だ。勝っても負けても民衆が苦しむ。戦争に訴えてはならない、これが半生を通じた私の主張だ」
とありました。
氏はイスラムでありながら「イスラム原理主義」を厳しく批判しました。氏はジハードを仕掛けることはありません。
イギリス領マレーシアで育った氏は、白人を追い払った日本の国民性を見ています。
いつもいつも日本を応援してくれます。「日本人らしさを誇りにしてほしい」といつも言っています。
私は、マハティール氏の「戦争絶対悪」の姿勢が大好きです。
この地にも大政治家はいたのですよ「北原名田造」氏です。
この方も戦争絶対反対でした。共通するところは「宗教人」です。
宗派はイスラムとクリスチャン。
宗派が違うだけで、人間の本物は「宗教人・戦争絶対反対」で同じ道上ですね。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5849386
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック