2016年12月21日
冤罪物語連載49 敵討ちの部
私の、高校の恩師は「国語・古典」の先生でした。
学校に通う時期に、怠けていたので社会人になってしばらくしてから、
「禅と陽明学」の講義をお願いして、何人かと1カ月に1度通った。
お寺の住職でもあり、高校の先生でもあった恩師は、
「禅は私の本職で、陽明学は本職から離れるが、禅の布教をすると思えばやらなければならん」
そう言って講義を受けることになった。
何年か続いていた。のだが、体調を崩された。
残念なことに、それが原因でお亡くなりになった。
講義中先生は、
「3界を迷わずいければいいので、私の墓は目印程度の小さいので結構」
と言ったのを思い起こした。
3界(サンガイ)は欲界(ヨクカイ)、色界(シキカイ)、無色界(ムシキカイ)の3つの世界のこと。
で、あらゆる死者はここに居る。ここを輪廻して抜けきれないのが、並みで。
ここを抜けたところに悟りの世界があります。
先生は、3界を『迷わない』ですから、抜けていくと言ったのでした。
3界を迷って輪廻しないで抜けて行ければいいと言ったのでした。
象天界・気天界・地獄界という表現をしているところもあります。
ということは、3界に地獄があることになる。
五井昌久氏は、3界の前で、人間を霊覚で詳細に分解して説いています。
これは「神と人間」で、
『三、実在界・霊界・幽界・肉体界』
に述べられています。
『さて、霊・魂・魄として3界に活動している分霊は次第に肉体人間そのものになってきて、肉体界の6管(直感)直覚(神知)の衰えをみせ、すべてを5管の感覚にのみ頼ることが習慣づけられ、5管に触れぬものはないと思うようになり、人間とは肉体であり、心(精神)とは肉体機関が生み出した働きであるとして、分霊の活動は分霊そのものとは感じられぬようになっていった』(原文のまま 神と人間 五井昌久著 白光真宏会出版本部)
私としては、ここら当たりから地獄の認識が始まりました。
が、五井昌久氏は「救われる道」を説く方ですので、世界平和と人類愛を説いて救われる方法を説いています。
直接に地獄を説くことはこれまでしていません。
「いましめ」を説くこともしていません。
「・・・してはいけません」
「・・・をするとこうなるのです」
という説きかたをしません。
読むだけなら、何の抵抗もなくスンナリ読める説き方の、実践の難しさに気が付き始めた私は、
地獄や戒めを語らないけれども、確実に存在する「行きたくない世界」
を確信するようになってゆくのでした。・・・・・つづきます。
学校に通う時期に、怠けていたので社会人になってしばらくしてから、
「禅と陽明学」の講義をお願いして、何人かと1カ月に1度通った。
お寺の住職でもあり、高校の先生でもあった恩師は、
「禅は私の本職で、陽明学は本職から離れるが、禅の布教をすると思えばやらなければならん」
そう言って講義を受けることになった。
何年か続いていた。のだが、体調を崩された。
残念なことに、それが原因でお亡くなりになった。
講義中先生は、
「3界を迷わずいければいいので、私の墓は目印程度の小さいので結構」
と言ったのを思い起こした。
3界(サンガイ)は欲界(ヨクカイ)、色界(シキカイ)、無色界(ムシキカイ)の3つの世界のこと。
で、あらゆる死者はここに居る。ここを輪廻して抜けきれないのが、並みで。
ここを抜けたところに悟りの世界があります。
先生は、3界を『迷わない』ですから、抜けていくと言ったのでした。
3界を迷って輪廻しないで抜けて行ければいいと言ったのでした。
象天界・気天界・地獄界という表現をしているところもあります。
ということは、3界に地獄があることになる。
五井昌久氏は、3界の前で、人間を霊覚で詳細に分解して説いています。
これは「神と人間」で、
『三、実在界・霊界・幽界・肉体界』
に述べられています。
『さて、霊・魂・魄として3界に活動している分霊は次第に肉体人間そのものになってきて、肉体界の6管(直感)直覚(神知)の衰えをみせ、すべてを5管の感覚にのみ頼ることが習慣づけられ、5管に触れぬものはないと思うようになり、人間とは肉体であり、心(精神)とは肉体機関が生み出した働きであるとして、分霊の活動は分霊そのものとは感じられぬようになっていった』(原文のまま 神と人間 五井昌久著 白光真宏会出版本部)
私としては、ここら当たりから地獄の認識が始まりました。
が、五井昌久氏は「救われる道」を説く方ですので、世界平和と人類愛を説いて救われる方法を説いています。
直接に地獄を説くことはこれまでしていません。
「いましめ」を説くこともしていません。
「・・・してはいけません」
「・・・をするとこうなるのです」
という説きかたをしません。
読むだけなら、何の抵抗もなくスンナリ読める説き方の、実践の難しさに気が付き始めた私は、
地獄や戒めを語らないけれども、確実に存在する「行きたくない世界」
を確信するようになってゆくのでした。・・・・・つづきます。
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