2016年10月24日
熊のえさ不足 と 習性の変化
10月23日読売新聞朝刊
熊の餌不足を報じています。東北地方の熊の餌は「皆無又は凶作」となっています。
加えて、生息数の増加と狩猟者の減少が加わります。
これだけで、人間と接触する可能性は上がります。その理由です。
熊はテリトリーをつくってその中で暮らします。生まれたばかりの年は、母熊と一緒に
母熊のテリトリー内で学習しながら暮らします。その年は母熊と一緒に冬眠します。
これで一通りの過ごし方を小熊は身に着けました。
雪解けの冬眠明けで、子別れします。母熊は小熊を追い出します。
その小熊は自分のテリトリーをつくらなくてはなりません。
奥山は先輩たちで一杯です。すると人と接する里山にテリトリーをつくることになります。
テリトリー内への侵入者は、時には敵として追い出さなくてはなりません。
里山は人と接触機会が増えます。直接の接触でなくても、人の残した弁当の残り。
ごみ置き場に出してある残飯などを、熊が食料と認識した場合は、積極的に人間と接触
するようになっても不思議ではありません。
この記事は、熊除けのハズだった「ラジオや鈴」が「熊に人間の存在を教える」ことになり、
熊が寄ってくるという内容です。
私はかつて狩猟者であったことはこのブログに書いたとおりです。その頃の知り合いで、今も
狩猟者である人は、私の生まれ育った群馬では「音を出すと熊が寄ってくる」と教わったと話してくれました。
昨年ここ駒ケ根の狩猟者で実際に起こった事も加えて話してくれました。
「仲間が一人で鹿を仕留めたところ、直後に熊が走って寄ってきたので慌てて撃った。当たったからよかった
そうでなければ、こちらが襲われていた」
ということでした。人間をどう認識しているかで、熊の様子も変化しています。
人間の方でも認識を変えなくてはならない時がきたようです。
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