あなたは片付けが得意ですか?片付けが苦手ですか?実は片付けが苦手な人には、いくつかの共通する思考パターンがあります。それはあなたの心理状態とも密接に関係して「生きづらさ.」を抱えています。この記事では、その中でも特に多く見られる5つの思考を紹介し、心理学視点から克服するための具体的なヒントをお伝えします。
この記事を読むことによって、片付けが出来ない本当の原因が分かり、あなたの「生きづらさ」の克服への糸が掴めることでしょう。
共通する5つの思考
これらの5つ思考パターンからあなたにあった方法を試して、整理整頓のスキルを向上させ自己理解を深めることによって「生きやすさ」を手に入れましょう。
1.先延ばし思考
2.完璧思考
3.トラウマ思考
4.依存思考
5.決めつけ思考
1. 「後でやろう」と先延ばしにする
問題点: 「後でやる」という先延ばしグセ思考の人は、その後に行動せず結局何もやらないことが多いことが特徴。
対策: 5分ルールを導入して、少しずつでも今すぐ始める習慣をつける。
心理学的背景: 先延ばし(プロクラステイネーション)は、多くの場合、タスクが大きく感じられたり、ストレスを感じるときに起こります。先延ばしは一種の回避行動であり、不快な感情を避けるための一時的な逃避手段です。
心理学的原因: 先延ばしは、行動に対する不安や自信の欠如から生じることが多いです。自分の能力を過小評価したり、失敗を恐れたりすることが原因となります。また、タスクが曖昧である場合にも先延ばしが発生しやすくなります。
対策の具体例: 5分ルールとは、最初の一歩を小さくすることで抵抗感を減らす方法です。心理学では「行動の活性化」として知られ、例えばそのような思考で部屋に片づけていなかったゴミがあったとしましょう。5分ルールでは「朝起きたら必ずゴミ箱に入れる」といった実現可能なことから始めることが重要。少しでも行動を始めることで、その後の行動が続きやすくなる効果があります。これが成功体験となり、成功体験を積むことでタスクが思ったよりも簡単だと気づくことができます。
2. 完璧主義
問題点: 完璧を求めるあまり、始めることすらできない。
対策: 今の自分は「十分に良い」レベルだと理解し、そこから少しずつ進めることを心がける。
心理学的背景: 完璧主義は、不完全な結果を恐れることから来るもので、自己評価や他者からの評価を過度に気にする傾向があります。この恐れは、行動を妨げる主要な要因となります。
心理学的原因: 完璧主義は、しばしば自己肯定感の低さや自己批判の強さから生じます。他人からの評価を過度に気にすることや、過去の失敗経験が影響することもあります。
このような思考を持つ人は、幼少期に自分を認めてもらえなかった経験を持ち、更には「ありのまま」の自分を認めてほしい願望を持っています。例えば小学生の時テストで95点を取って母親に褒めてもらえると思って答案を見せたら「100点じゃないの?」とガッカリされたとしましょう。「褒めてもらえると思った」あなたは予想外の反応に戸惑い「100点じゃなきゃダメなんだ・・・」「完璧じゃなきゃ認めてもらえない」と学習してしまいます。
その「満たされなかった思い」大人になったあなたに「生きづらさ」を与えます。
例えば買い物依存症になって、当時の満たされなかった思いを満たす行動が挙げられます。物を買うことによって気持ちが満たされることが目的なので、買ったものを使うことも無くどんどん部屋に積まれていきます。実は根深く片付けられない汚部屋は「親への復讐」でもあるのです。
対策の具体例: 「十分に良い」レベルを目指すことは、心理学で「現実的な完璧主義」として知られています。これは、絶対的な完璧を求めるのではなく、幼少期に満たされなかった「ありのままの自分で良い」と当時の自分を癒しつつ今の現実的な基準を設定し、その基準を達成することに自分が満足するアプローチです。これにより、自分の感情が満たされることで、達成感を得ながら進めることができます。
3. トラウマ思考
問題点: 情緒不安定で感情が高ぶると片付けが手につかなくなる。
対策: 感情を整理するためのリラックス方法を取り入れ、冷静に片付けに取り組む。
心理学的背景:心と身体は密接にかかわっており、このことから感情が行動に大きく影響することは、心理学の基本原則。特にストレスや不安は、集中力や意欲を低下させる原因となります。
心理学的原因: 感情の波は、ストレスや不安、過去のトラウマなどが原因で生じることが多いです。感情が高ぶると、認知的なリソースが消耗され、片付けのような計画的な行動が難しくなる傾向がある。
この様な思考パターンを持つ人は幼少期において、家庭が安全な場所ではなかったことが要因にあります。例えば親からのDVやネグレクトが挙げられます。また両親の不仲を目のあたりにして育った人も「親に見捨てられるかも」という「見捨てられ不安」から、物に対し歪んだ愛着を持つようになり、「自分には価値が無いが物には価値がある」と思い込みます。
ゴミ屋敷が代表的な例で、他人から見ればただのゴミですが、本人にとっては大事な物なので、勝手に捨てると怒るのです。
対策の具体例: 見捨てられ不安の強い人は、承認欲求が強く他人の言動に一喜一憂してしまい傷つきやすい傾向があります。つまり自分の感情コントロールが出来ていません。
まずは、他人の感情をあなたが変えることはできないことを知りましょう。その上で感情コントロールを実践するのに、リラクゼーションテクニック(深呼吸、瞑想、ヨガなど)を取り入れることが有効。瞑想で、ストレスホルモンを減少させ、冷静な判断力を取り戻すことができます。心理学では「自己調整」として知られ、自分の感情は自分でコントロールすることが重要。そのためのスキルを磨くことが推奨されています。
4. 物に執着する
問題点: 使わない物にも価値を感じ、捨てられない。
対策: 物の本当の価値を見極め、本当に必要な物だけを残すようにする。
心理学的背景: 執着心は、感情的な価値や記憶が物に付与されることから生まれます。この現象は「感情的な所有」という心理学の概念に基づいています。
心理学的原因: 物に対する執着は、幼少期の環境に影響し不安や寂しさ、過去の出来事に対する未練などが原因で生じることがあります。また、物に囲まれることで安心感を得ようとする心理も影響します。そのため部屋が片付かず汚部屋になっていきます。
対策の具体例: このような思考パターンをもつ片付けられない人の原因は「過去への執着と未来への不安」関係していることを知りましょう。物基準で過去や未来を見ると、物の本当の価値を見極めることはできません。そのためには、感情と物理的な必要性を分けて考えることが重要です。
例えば、半年以上使っていない物を見直し、「本当に必要か?」と自問することで、執着を減らすことができます。「今の自分に必要かどうか」で判断することが重要。このプロセスは、心理学で「認知的再評価」として知られています。このプロセスを踏むことで、今までの物に縛られた生き方から「自分軸」という「生きやすさ」を手に入れることができることでしょう。
5. 規則性の欠如
問題点: 定期的に片付ける習慣がなく、物がたまりがち。
対策: 定期的な片付けスケジュールを設定し、それを守る習慣をつける。
心理学的背景: 習慣形成は、行動を自動化するプロセスです。行動が繰り返されることで、脳内でニューロンの結びつきが強化され、自然にその行動を行うようになります。
心理学的原因: 習慣が形成されない原因として、幼少期に於いての環境が挙げられます。つまり過去の失敗経験や、他人が自分を認めてくれなかった経験から「何をやっても無駄」「誰も自分を認めてくれない」と、他人との関わりを恐れるようになり引きこもる傾向があります。
このような思考では結果として汚部屋となりますが、ゴミに囲まれていると孤独や疎外感が薄れると感じている人が多いことが特徴。また、家族や配偶者を亡くしたことがきっかけで、孤独となり片付けが出来なくなるケースもあります。片付けが出来る環境が整っていない場合、片付ける行動を継続することが難しくなります。
対策の具体例: 人は一人では生きていけないことを知りましょう。その上で定期的な片付けスケジュールを設定することは、習慣を形成するための第一歩です。例えば、毎週末に片付けの時間を設定し、その時間を守ることで、片付けが習慣化されます。
心理学で「行動の自動化」として知られ、特定の行動を定期的に行うことで、無意識に行えるようになります。
そのためには、同じ行動を何度でも繰り返す必要性があります。
あまりにゴミの量が多いのであれば、最初はプロのゴミ回収業者にお願いする方法もあります。
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まとめ
いかがでしたか?
以上が、片付けが苦手な人に共通する5つの思考パターンですが、この思考パターンを理解し、それを克服するための方法を試してみてください。
その中には幼少期のトラウマが関係しているケースもあることが分かりました。過去の自分と向き合い癒しつつ少しずつでも改善を続けることで、きっとすっきりとした「生きやすさ」を手に入れられるはずです。それには、一人で悩まずカウンセラーやゴミ回収業者といったプロの手を借りることも重要。
決して、一人で抱え込まず今日からでも行動を起こし始めて、あなたの生活を変えていきましょう。
「生きやすさ」を手に入れたあなたの幸せを願っています。
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