2014年07月11日
全英(UK)チャートがストリーミング反映開始!日本の音楽チャートは?
先月から予告されていた通り、イギリス最大の音楽チャートを発表している『The Official Charts Company(オフィシャル・チャーツ・カンパニー)』は、全英シングルチャートにストリーミングの反映を開始しました。
2014年7月付のチャートから開始されてます。
UK's Official Singles Chart to include streaming data for first time
http://www.officialcharts.com/chart-news/uks-official-singles-chart-to-include-streaming-data-for-first-time-3105/
全英シングルチャートのチャート算出方法とは?
これまでの全英シングルチャートは、ただの売上ランキングでした。
売上ランキングといっても、日本のようにCDパッケージのみの売上ではなくて、CDとデジタル・ダウンロードによりランキングされてました。
しかし、7月付のチャートから、
Spotify、Deezer、Napster、 O2 Tracks (Musicqubed)、rara、Sony’s Music Unlimited、Xbox Music といった、音楽ストリーミングサービスの再生回数が反映されます。
100再生ごとにシングル一枚購入分のポイントが与えられるということです。
そして、先日ストリーミングが反映された全英シングルチャートが発表され、アリアナ・グランデの「Problem」が1位を獲得しています。
アメリカの Billboard は2年前からストリーミングを反映してる
ご存知の通り、アメリカのBillboard Hot 100 は2年前からストリーミングの反映を開始しています。
アメリカの場合は、今ではストリーミングにYouTubeも加わっていたりと、ストリーミングの影響がかなり強いチャートになっています。
アメリカは、売上、エアプレイ、ストリーミング。
イギリスは、売上、ストリーミング。
もはやストリーミングの反映は必須
ストリーミングを音楽ランキングに反映させることはアメリカやイギリス、他にはドイツもやっていて今後じわじわ増えていくかもしれません。
Spotifyに代表されるような、ストリーミングといわれる音楽視聴方法が海外ではなりメジャーになっていて、それを音楽ランキングに反映させることで、より正確に今流行りの音楽がランキングに反映されるのです。
一方、日本の音楽ランキングは?
日本最大の音楽チャートといえば、『オリコン』です。
今回はイギリスがストリーミング追加したように、海外では時代時代に合わせてチャートの算出方法を変更しています。
日本は?というと、「CDパッケージ」の販売数でランキングを決めるという、世界的にも極めて異例なチャートです。
はっきりいって、今の時代では「CDパッケージ」の販売数では、正確に今流行りの音楽ランキングを作ることは不可能です。
しかし、オリコンはなぜか算出方法の見直しとか一切やらないんですよね。
なぜ日本の音楽チャートは世界についていけないのか?
世界がデジタルセールスやストリーミングを音楽チャートに加えることをふつうに行っているのに、日本のオリコンはいまだに「CDパッケージ」の販売数を頑張って集計してます。
なぜかな?というと、個人的に思うことが2つあります。
・いまだにiTunesで楽曲を販売しない歌手がいる
・ストリーミングが世界と比較し遅れている
この2つが世界との大きな差です。
いまだにiTunesで楽曲を販売しない歌手がいる
要するに、海外ではiTunesで販売することがふつうであるのに、日本ではいまだにiTunesを許可しない歌手がいる。
許可しない歌手というより、許可しないレーベルといった方がいいかな?
ジャニーズを中心にiTunesで楽曲販売しない歌手がいるのは、やはり世界的に見ればおかしいです。
iTunesで楽曲販売許可してないレーベルが、オリコンにデジタルセールスを反映するな、とかいってるんじゃない?
これが、日本がデジタル・セールスを反映できない理由だと私は勝手に思ってます(私の妄想です)。
ストリーミングが世界と比較し遅れている
Spotifyなどに代表されるような音楽ストリーミングサービスが日本は全く普及していない。
もっといえば、欧米、いわゆる世界の音楽シーンではYouTubeに楽曲の公式音源やミュージックビデオを公開するのは当たり前。
これが理由で、アメリカのBillboard はYouTubeのデータも反映させているわけだし。
しかし、日本はYouTubeに楽曲の公式音源やミュージックビデオ公開したりしてる歌手は少ない。
だから、ストリーミングを反映なんて日本は出来る状態じゃありません。
世界を知るべき
やっぱり日本国内の音楽情報しか知らない人は、世界の音楽ランキングがどういう方法でランキングしてるのか知らない人もいると思います。
正直、今の時代に「CDパッケージ」の販売数でランキングしてるのは腹抱えて大笑いしていいレベルです。
でも、こういうことに関する疑問の声とか日本のテレビでもあまり聞きません。
要するに世界を知らないから疑問が起こらないんですよね。
※この記事に書かれている各国のチャート算出方法は2014年7月現在のものです。
チャート算出方法は常に変更されていることをお忘れなく。
タグ:全英チャート
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