2022年12月05日
フォントの種類と決め方
書体という言葉を正しく言うと明朝体とかゴシック体などという大きなデザインの違いの事で、フォントとは文字の形の違いでそれぞれ名前を付けたものという決まりがあるのですが、一般的に混同されていることが多いのでこのページでは混乱を避けるため日本語表記と英語表記ぐらいの軽い気持ちでご覧ください。プロフェッショナルには怒られそうですが、このページは一般の人たちへ向けたものですからお許しください。
Wordの基本書式でのフォントは「ページレイアウト」→「「ページ設定」→「「文字数と行数」タブの「フォントの設定で見ると日本語用フォントが「本文のフォント」英数字用フォントが「本文のフォント」となっていますがこのままで入力すると、日本語は「MS明朝」欧文は「Century」になります。
この状態で入力すると日本語よりも数字と欧文が太めになりますから、強調されているような雰囲気になります。これは、Windowsに無料で搭載されている日本語フォントの大部分が欧文のピッチが半角ピッチに固定されているため、欧文単語を入力したときに、横幅の広い”w”も、狭い”i”も同じ送りになってしまい単語としてのまとまりがない状態になるため、アルファベットそれぞれがピッチを持った欧文用のフォントに変えているためです。
この問題を解決するには、日本語フォントでピッチ付きの欧文フォントを持ったものを使うことです。
一般的に印刷屋さんなどのプロの使っているフォントはどれもピッチ付きの欧文フォントを搭載していますので欧文フォントの指定は日本語と同じを指定すれば違和感のないものになります。
このようなフォントによる違いを例を挙げて説明してみたいと思います。
続きをご覧ください。
書体には大きく分けると「明朝体」と「ゴシック体」があります。これ以外にも毛筆のような「行書体」・「楷書体」・「隷書体」などもありますが、長文の本文書体としては明朝体が使われることが多く、見出しなどにその他の書体を使うことになるのではと思います。
その他特殊なものとして「教科書体」や「新聞書体」などもありますが、教科書体は小学校の教科書などに使うもので、日本語は明朝体に近いのですが半角数字はピッチも大きさも全角数字より少し小さいほどの大きさを持ち、アルファベットの”a”が数式などに使える独特な形状をしています。
Windows標準搭載フォントと一般市販フォントのそれぞれの数字とアルファベットの違いに注目してご覧ください。標準搭載フォントのアルファベットのピッチがすべての文字で半角送りに対して、印刷屋さんなどが使う市販フォントは文字ごとに違うピッチを持っていますので、単語単位でまとまりがあり美しく見えます。
このためWordでは欧文用フォントとしてそれぞれのピッチを持ったCenturyを使うように標準設定されているのです。
この弊害として文字の太さが少し違っていることと、数字に関しては全角と半角では文字の形まで少し違ってしまいます。
本文用フォント
原則本文には明朝系を使うべきです。この時本文に含まれる半角数字とアルファベットは漢字・平仮名・カタカナとは別にフォントを変更できることに注意したください。
書体の種類のところで少し触れましたが、文章中に含まれる半角数字やアルファベットの事を考えれば、Wordの標準書式の設定では、違和感が生じます。しかし日本語フォントと同じにしてしまうと、英単語の見栄えが悪くなります。
このため、標準搭載フォントだけで組み上げる場合は、本文の内容により使い分けるしかありません。本文に英文が入ってくる場合は、日本語フォントにMS明朝・英語用フォントにはCenturyで組み、単語が単発に出てくるような文章は、英語用フォントを「日本語用と同じフォントにする」を選択するようにするのが良いと思います。
しかし、これでは妥協にすぎませんので根本的に解決するのであれば、一般に市販されているフォントを導入することを考えてください。
今回の実験に使ったフォントは、印刷業界では有名な株式会社モトヤのフォントを使いましたが、このフォントの一部は、個人で使うのであれば無料でダウンロードして使うことのできるものです。
モトヤフォント(お試しフォント)ここでメールマガジンの購読をすれば無料でフォントをダウンロードできます。
見出しに使用するフォント
これには特に制限はありませんが、一般的にはゴシック系のフォントを使い、大見出し・中見出し・小見出しなどにより大きさや太さを変えるなどで変化をつけると見やすくなります。
もう一つ見出しで気を付けたいのが長さです。「見出しフォントの設定例」の図の場合、標準フォントだけでの設定と一般市販フォントでは、見出しの文字数は変わりありませんが、太さと送りが違うフォントを使用してあります。
この事により見出しの長さが短くなり版面と見出しの比率が黄金比に近づいていますので、バランスが良くなっていると思います。
この秘密は選んだフォントにあるのです。今回の場合は、見出しの文字にカタカナや平仮名が多く含まれているので、間の抜けた感じになりがちですので、カタカナと平仮名だけにピッチを持った特殊なフォントを指定しています。この例ではモトヤ書体のゴシックでフォント名の最後にKPと付いた書体を使っています。
このフォントは漢字は全部文字サイズで送るのに対して、カタカナ平仮名は欧文書体と同じように文字によって固定のピッチで送りますので、文字同士が重なることなく詰めることができるものです。
Windows標準搭載書体ではMS Pゴシックなども同じ効果を持ったフォントですので、標準フォントのみで組む際には使用をおすすめします。
ただし標準フォントでは文字の太さでの変化が付けにくく、ボールド措定をして太くする際には画数の多い文字の細部のつぶれに注意してください。本来ボールド指定はアルファベット用だと思ってください。
ここで使用した日本語のピッチを持ったフォントは本文には使用しないでください。長文では、読みにくくて疲れる文書に感じます。
「Wordで美しい文書を作る時の書式の設定例」へ戻る
Wordの基本書式でのフォントは「ページレイアウト」→「「ページ設定」→「「文字数と行数」タブの「フォントの設定で見ると日本語用フォントが「本文のフォント」英数字用フォントが「本文のフォント」となっていますがこのままで入力すると、日本語は「MS明朝」欧文は「Century」になります。
この状態で入力すると日本語よりも数字と欧文が太めになりますから、強調されているような雰囲気になります。これは、Windowsに無料で搭載されている日本語フォントの大部分が欧文のピッチが半角ピッチに固定されているため、欧文単語を入力したときに、横幅の広い”w”も、狭い”i”も同じ送りになってしまい単語としてのまとまりがない状態になるため、アルファベットそれぞれがピッチを持った欧文用のフォントに変えているためです。
この問題を解決するには、日本語フォントでピッチ付きの欧文フォントを持ったものを使うことです。
一般的に印刷屋さんなどのプロの使っているフォントはどれもピッチ付きの欧文フォントを搭載していますので欧文フォントの指定は日本語と同じを指定すれば違和感のないものになります。
このようなフォントによる違いを例を挙げて説明してみたいと思います。
続きをご覧ください。
書体の種類
書体には大きく分けると「明朝体」と「ゴシック体」があります。これ以外にも毛筆のような「行書体」・「楷書体」・「隷書体」などもありますが、長文の本文書体としては明朝体が使われることが多く、見出しなどにその他の書体を使うことになるのではと思います。
その他特殊なものとして「教科書体」や「新聞書体」などもありますが、教科書体は小学校の教科書などに使うもので、日本語は明朝体に近いのですが半角数字はピッチも大きさも全角数字より少し小さいほどの大きさを持ち、アルファベットの”a”が数式などに使える独特な形状をしています。
Windows標準搭載フォントと一般市販フォントのそれぞれの数字とアルファベットの違いに注目してご覧ください。標準搭載フォントのアルファベットのピッチがすべての文字で半角送りに対して、印刷屋さんなどが使う市販フォントは文字ごとに違うピッチを持っていますので、単語単位でまとまりがあり美しく見えます。
このためWordでは欧文用フォントとしてそれぞれのピッチを持ったCenturyを使うように標準設定されているのです。
この弊害として文字の太さが少し違っていることと、数字に関しては全角と半角では文字の形まで少し違ってしまいます。
フォントの選び方
本文用フォント
原則本文には明朝系を使うべきです。この時本文に含まれる半角数字とアルファベットは漢字・平仮名・カタカナとは別にフォントを変更できることに注意したください。
書体の種類のところで少し触れましたが、文章中に含まれる半角数字やアルファベットの事を考えれば、Wordの標準書式の設定では、違和感が生じます。しかし日本語フォントと同じにしてしまうと、英単語の見栄えが悪くなります。
このため、標準搭載フォントだけで組み上げる場合は、本文の内容により使い分けるしかありません。本文に英文が入ってくる場合は、日本語フォントにMS明朝・英語用フォントにはCenturyで組み、単語が単発に出てくるような文章は、英語用フォントを「日本語用と同じフォントにする」を選択するようにするのが良いと思います。
しかし、これでは妥協にすぎませんので根本的に解決するのであれば、一般に市販されているフォントを導入することを考えてください。
今回の実験に使ったフォントは、印刷業界では有名な株式会社モトヤのフォントを使いましたが、このフォントの一部は、個人で使うのであれば無料でダウンロードして使うことのできるものです。
モトヤフォント(お試しフォント)ここでメールマガジンの購読をすれば無料でフォントをダウンロードできます。
見出しに使用するフォント
これには特に制限はありませんが、一般的にはゴシック系のフォントを使い、大見出し・中見出し・小見出しなどにより大きさや太さを変えるなどで変化をつけると見やすくなります。
もう一つ見出しで気を付けたいのが長さです。「見出しフォントの設定例」の図の場合、標準フォントだけでの設定と一般市販フォントでは、見出しの文字数は変わりありませんが、太さと送りが違うフォントを使用してあります。
この事により見出しの長さが短くなり版面と見出しの比率が黄金比に近づいていますので、バランスが良くなっていると思います。
この秘密は選んだフォントにあるのです。今回の場合は、見出しの文字にカタカナや平仮名が多く含まれているので、間の抜けた感じになりがちですので、カタカナと平仮名だけにピッチを持った特殊なフォントを指定しています。この例ではモトヤ書体のゴシックでフォント名の最後にKPと付いた書体を使っています。
このフォントは漢字は全部文字サイズで送るのに対して、カタカナ平仮名は欧文書体と同じように文字によって固定のピッチで送りますので、文字同士が重なることなく詰めることができるものです。
Windows標準搭載書体ではMS Pゴシックなども同じ効果を持ったフォントですので、標準フォントのみで組む際には使用をおすすめします。
ただし標準フォントでは文字の太さでの変化が付けにくく、ボールド措定をして太くする際には画数の多い文字の細部のつぶれに注意してください。本来ボールド指定はアルファベット用だと思ってください。
ここで使用した日本語のピッチを持ったフォントは本文には使用しないでください。長文では、読みにくくて疲れる文書に感じます。
「Wordで美しい文書を作る時の書式の設定例」へ戻る
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