2015年04月22日
カレースパイス、ターメリックの秘密3
今日もありがとうございます。
さて、
ここまで記事を書いていて
ふと疑問に思いました。
インド人は認知症少ないの?
調べてみました。
参考にしたものは
「認知症インド報告書2010」です。
「THE DEMENTIA INDIA REPORT 2010」
The Alzheimer’s and Related Disorders Society of India
(ARDSI)というNPO団体の資料です。
結果として
認知症患者さんは推定
インド国内で400万人ほどで、日本と同じ程度でした。
特に赤い地域に認知症率が高いそうです。
しかし、
人口は
日本 1億2000万人に対して、
インドは12億8000万人と
10倍の人がいます。
このことを考えると
「インドは認知症が少ない」といえそうです。
実際に、70歳以上の認知症率
はアメリカの4分の1だそうです。
Arch Neurol 57 824 (2000)
さらに、
シンガポールの研究者が行った別の研究では、
American J Epidemiol. 164 898 (2006)
アジアの国だけに限って
カレーの消費量と認知症の関係を見ています。
いろいろなことをしている人がいるんですねー。
その研究によれば
60歳から93歳の人たち1010人を対象にしています。
3つのグループに分けました。
カレーをよく食べる(一カ月に一回以上)
カレーを時々食べる(6カ月に一回以上)
カレーはほとんど食べない(6カ月に一回もしくはゼロ)。
カレーをよく食べる、時々食べるグループが
全く食べないグループよりも
MMSE(認知症検査の一つ)スコアが良かったそうです。
つまり、半年に一回程度でもカレーを食べていれば
認知症リスクが低くなるようです。
ターメリック(クルクミン)の効果でしょうか?
ちなみに、頻繁にカレーを食べれば
スコアがいいというわけではありませんでした。
インドに話をもどすと
認知症率は低いけど、血管障害が多いそうです。
南北の地域格差はおおきいですが、
平均寿命が67歳です。
ここ10年で5歳も平均寿命が延びているそうです。
衛生状態、栄養状態、経済状態が
ぐんぐんとよくなっている結果でしょうか。
中国の次はインドでしょう。
インド恐るべし。
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