2024年07月23日
キューバ五輪委員会声明 キューバ選手を難民選手団に含める国際五輪委員会を非難
Cubadebate、2024年7月23日、キューバ五輪委員会
2024年5月、世界の報道機関は、2024年パリオリンピック競技大会に向けた『難民選手団 (EOR)』の結成について報じたが、そこには2人のキューバ人選手が不当に含まれていた。
『難民選手団』は 、「紛争や迫害により故郷を追われた」若いアスリートのチームとして公表された。
それ以降、われわれは、国際オリンピック委員会(IOC)幹部らが、これら2人のキューバ人選手のいずれも紛争や迫害により故郷を追われてはいないと認識しているのを念頭に置き、この嘆かわしい状況を明らかにすべく、IOCと真剣かつ敬意をもって連絡を取り合ってきた。
キューバ人選手を『難民選手団』に含めるという決定は、キューバオリンピック委員会の背後で行われ、わが国民に多くの栄誉をもたらしてきたキューバ・スポーツ界を攻撃するという明確な目的を持っている。
われわれはIOCに対し、キューバオリンピック委員会は2015年に誕生した『難民選手団』の理念を支持しており、前述のキューバ人選手のみならず、他国に住み、キャリアを積んでいる多くのキューバ人アスリートやトレーナ―を敵視するものではないと明確に伝えた。
この状況下で、建設的な解決策を見出す目的で、キューバオリンピック委員会としては、これらの選手が居住国および国際大会での代表歴がある国を代表してオリンピックに出場することを認める用意があるとIOCに対して正式に伝えた。
残念なことに、現在『難民選手団』に含まれているキューバ人選手2人のうちの1人は、出身国とその国民、そして2020年東京オリンピックのチャンピオンになることを可能にした出身国のスポーツ界に対して、無礼かつ虚偽の政治的発言をしている。
これは、キューバ出身の選手を『難民選手団』に含めることの真の政治的動機についてキューバが抱いている懸念を裏付けるものである。
前述の内容はオリンピック憲章および、オリンピックに参加するすべての選手に対してIOCが定める規則に反する行為である。
このような現実を前に、そして、IOCがこの件に関する我々の直近のメッセージに対して声明を発表していないことを考慮し、キューバオリンピック委員会はこの状況を公表し、国際オリンピック・ムーブメントのルールに従って、前述の選手を2024年パリオリンピックから直ちに追放するよう要求せざるを得ない。
キューバオリンピック委員会は、スポーツの政治的利用の一例であるとして、キューバ人選手を『難民選手団』に含めることを改めて断固拒否する。
キューバ・スポーツ界は、IOCがオリンピズムの原則を順守する責任を果たすことを要求するものである。
キューバオリンピック委員会
2024年7月23日、パリ
(キューバ外務省 - キューバオリンピック委員会)
キューバTV(2024年7月23日)
Declaración del Comité Olímpico cubano: Reiteramos nuestro más enérgico rechazo a la manipulación política del deporte
http://www.cubadebate.cu/noticias/2024/07/23/declaracion-del-comite-olimpico-cubano-reiteramos-nuestro-mas-energico-rechazo-a-la-manipulacion-politica-del-deporte/
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