2019年09月20日
駐キューバのカナダ大使館員の健康被害 害虫駆除の殺虫剤が原因か カナダの研究チームが発表 米国政府が主張する兵器説を否定
駐キューバカナダ大使館
Trabajadores、2019年9月20日、ACN
ハバナのカナダ外交官が報告した健康被害は「害虫駆除のために使われた殺虫剤に長期間曝されたこと」による可能性がある、とカナダのダルハウジー大学の科学的研究が発表している。
この結論は、このテーマに関する米国政府の根拠のない告発が政治的戦略に対応したものだったことを明らかにしている、とグランマ紙のきょう金曜日(9月20日)の記事が報じている。
ハバナのカナダ外交官が報告した健康被害について、今週木曜日(9月19日)にCBCニュースが報じた記事は、カナダのダルハウジー大学の神経科学・小児科のアロン・フリードマン医師をリーダーとする科学的調査の結果に言及している。
この調査は、「害虫駆除に使われる殺虫剤に長期間曝されたことによって生じた脳損傷」である可能性を提示している。
今回のダルハウジー大学の研究結果は、何か怪しい兵器で外交官が攻撃されたという、根拠のない、科学的に証明されない理論からはかけ離れている。
この新たな仮説は、いわゆる「方向性現象」に関するさまざまな理論や、攻撃の疑いに関するその他の婉曲的表現には根拠がないことを明らかにするのに貢献している。
このテーマに取り組んできたキューバの専門家たちは、カナダの研究チームが提示した今回の仮説について、報告された症状を科学的調査から根拠づける真摯な説明である、と予備的ながら考えている。
CBCの記事は、カナダ大使館とその外交官たちの住居が、蚊を駆除するための殺虫剤を、通常の最高5倍の頻度で噴射されていた可能性がある、と述べている。
すでにカナダの専門家たちとキューバの研究チームが、我が国の調査を前進させるための交流を始めている。
ダルハウジー大学の研究チームの取り組みは科学的に厳密に行われてはいるが、キューバの研究チームは、小さな不均一のサンプルを用いる場合、最終的な結論に至るのは難しくなり、非常に一般的な病理に基づいたその他の説明を除外することができない、と考えている。
キューバの専門家たちによると、駐キューバのカナダと米国の外交官の健康被害に関する公開データを全体的に検討すると、全員が同じ症状を示してはいないということが確認される。
実際、この研究における陽性発見の多くは、ほかとは異なる症状を持つ人たちのサブグループによって決定されている可能性がある。
キューバでの蚊駆除のための殺虫剤の使用は、PAHO(汎米保健機構)やWHO(世界保健機関)の規範を含む国際的に確立した規定およびそれらの化学薬品の製造元によって定められた手順に則っている。キューバの公衆衛生省は、現在実施されている調査に従って、この問題を検討している。
Desmiente investigación de universidad canadiense acusaciones contra Cuba
http://www.trabajadores.cu/20190920/desmiente-investigacion-de-universidad-canadiense-acusaciones-contra-cuba/
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