なんてはずはないけれど、トヨタのホームページにあるランクル70などの下取り参考価格をネタにあーだこーだ。
当然、下取り参考価格と、買取業者の買取価格とは一致しないし、そもそも「参考」価格であることは留意が必要。
しかし、年式の異なるランクル70同士の比較や、他車種との比較によってトヨタ自動車が「相対的」に車の経済的価値をどう評価しているか知ることはできる。
くどいようだけれど、今回はあくまでトヨタの下取り参考価格の範囲内で「相対的」に見ることが目的なので、実際のマーケットではもっと高いとか、その手の話は一旦脇においておくことにする。
(より分かりやすく言うと、目くじら立てて「この車が○百万円でなんか買えるもんか〜」なんて話は脇に置いておきましょう、ということ。)
※以下、データは2017年8月時点
では、早速。
◆表1 再販ランクル70、丸目ランクル70の比較。
※表はクリックして拡大するとちゃんと見えます。
掲載されていた参考価格の中で一番古いものが2000年式。
まず、再販ランクル70は2015年式で新車販売価格比で82〜83%。
これに対して、丸目ランクル70は62%〜85%。
今更ながら丸目ランクル70の年式を考えると以上に高い水準なのは一目瞭然。
その中でも丸目ランクル70のHZJ76K(MT)の85%には一瞬計算ミスかと思わされたけれど、そんなことはなく、ビックリ。
既に新車価格比ではまだ2年落ちの再販ランクル70以上。
同じHZJ76Kの4ATと見比べても12%もの差がついていて、ランクル70HZJ76K(MT)の一人勝ち状態になっている。
下取り参考価格でここまでの数字になるとは、まさにプレミアム化。
2002年頃だったか、ディーゼル規制による先行きを案じてランクル70を選択肢から除外して95プラドを買ってしまった屈辱の記憶が蘇る・・・
仮にあの時、買っていたとしてもDPF装着して乗り続けていた可能性は限りなくゼロに近いけれど。
◆表2 2004年式 丸目ランクル70・ランクル100・プラドの比較
丸目ランクル70HZJ76K(MT)の新車価格比があまりにも凄いので、同じ時代のランクル100とランクルプラドの下取り参考価格と比較してみたのがこちらの表。
ランクルプラドとランクル100にはディーゼル車がある。
それらを刺客とすればいい勝負になる可能性があるのかと思ったけれど・・・そんなに甘くはなかった。
ディーゼルのランクルプラドが36%、同じくランクル100が40%と同時期のガソリン車よりは10%以上高かったものの、ランクル70HZJ76K(MT)の半分にも満たず惨敗。
ランクル70の下取り参考価格が「ディーゼルだから」高いという仮説はもろくも崩れ去った。
やはり理由はディーゼル&MT&ランクル70だからなのか。
ディーゼルエンジンなら何でもいいってものでもないのか・・・このあたりはよくわかってないんだよな〜
惜しむらくはランクル80の下取り参考価格は年式の問題で出てこなかったこと。
◆表3 再販ランクル70と他車種の比較
丸目ランクル70HZJ76K(MT)のあまりの凄さに、話題を完全に持っていかれてしまった感があるものの、再販ランクル70もランクル70としての意地を見せてくれるのではないかと他車種と比較してみたのがこちらの表。
まず、同時期に販売されたランクルプラドと比較したところ、むむぅ〜、なことに同率。
それならばとFJクルーザーと比較すると、なんとか6〜7%上回った。
気を良くして86、ハイエースと比較してみたところ、10%以上、上回った。
そして、プリウスPHVに関してはダブルスコアで上回る結果に。
プリウスは売れすぎて市場が飽和状態になっていたり、エコカー同士の競争激化が響いているのか、これまた仰天の結果。わずか2年でこれはちょっと・・・
◆まとめ
なにはともあれ、とにかく丸目ランクル70HZJ76K(MT)が強すぎた。
本当に良いものには普遍の価値がある。
※ZXナロー仕様!カッコイイ〜、惚れる〜
そういう言葉が似合う、本当に良い車、価値ある車の証拠。
同じランクル70を名乗らせてもらうことに感謝し、先代をリスペクトしないといけないなぁ〜(個人の感想ですので、感謝しようがしまいが勝手です、もちろん)。
再販ランクル70は表3で見たとおり、今のところ、トヨタの同時期に販売されたSUVと見比べて、突出した印象はない。
再販ランクル70の中古車市場を見ていると、若干の値下がり傾向はあるものの、相変わらずのFLEX自動車は強気の350〜400万円で販売していて、大きな値崩れは見られていない。
この先も他車種と同じような推移になるのかどうか、買わない理由(記事)盛りだくさんの再販ランクル70の真の実力が試される。
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こんにちは。新車と10年以上前の車が同じ値段で売ってるなんて、本当にすごいことですよね。それこそ、ブロンコみたいなところでディーゼルのパワーを目にしたら、その魅力が分かるんでしょうね〜
こんにちは。話題にマッチしたもので、有難く使わせていただきました。それにしても、約50万キロとは、凄いですね〜
もちろん、売るなんてことはないのでしょうし、それどころか、目指せ100万キロですね。
その価格のせいかなかなか売れなかったようですが、規制地域内に住んでいる身にとってはディーゼル人気の高さに感心するだけの存在でした。
忘れたころに載せていただき、びっくりしました。
ありがとうございます。
一般に下取りが高いのはいいんですが・・・
495000km走行で修復アリ(板金補修多数)の我が愛車は果たして幾らで売れるのでしょう??
売る気ないですけど。
こんにちは。まだまだ大排気量ディーゼルの良さを知る世代が居るのに、球数が減ってきている渇望感が相場を支えているところはあるのでしょうね。
これから色々な車も出るでしょうし、価格は需給次第の水物で、この先どうなるか分かりませんが、少なくとも、丸目ランクル70の良さを知る人達にとっての価値は永遠。
今ある貴重な個体が一台でも多く、永く残ることを祈るのみですね〜
V8ディーゼルの可能性も有るらしくできればそれを積んで再々販すれば嬉しいですが。
しかし、70はその重さの大部分が金属ですからある意味鉄に金を払っていると言えなくもないデス…。
でもなんで中古が高いのでしょうか?
乗りたい車が見当たらない今、中古70で入れ替えるにしても部品の確保の都合も含め、結局は現状維持です。まあ、愛着(執着?)も有りますので…。