久しぶりに
日本酒をいただく。
正しく
ぬるめの熱燗です(笑)。
余り、
最近はお酒を飲むことも
少なかったのですが、
今日は
なぜか
ぬるく暖かいホッとするものを
心が欲していました。
落ち着いた
夕暮れに
少し寒い
キンとした空気感で、
程よくかたずかない部屋の中。
何となく昔、良く訪れていた
母の実家を思い出す。
お三味がコロンと転がり、
絵画が飾ってあり、
狭いくらい家だったが
街中にある
母の実家。
芸事の家系だった母は
私には何も
強要もしないし
決めつけもしなかった、
この年齢まで
絵に向かうことが出来ることは
きっと
母の家系の
芸事への向き合い方が
正しかったからだろう。
向き合うことが
非常にむつかしい
絵は無情にも飲み込んでいくもので
弱かった私は
いつも飲まれていたが、
ピントが合う
という感覚で
今はようやくバランスが取れた。
お三味を見たとき
引いてみたい
と感じた幼い日の私は
きっと
DNAというものだろう。
芸術は飲まれることが
一番怖い。
そのことが理解できている
家系でないと
芸術は栄えない
それほど
狂わしいものでもあると
今の私は公言できます。
ぬるめの熱燗。
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