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2021年04月04日

経営情報システム 〜障害対策〜




フォールトアボイダンス

故障そのものを起こさないようにする考え方。個々の構成要素の品質を高めたり、十分なテストを行ったりして、故障や障害の原因となる要素を極力排除することで信頼性を高めるという考え方である。
フォールトトレランス

故障などの障害が発生することを前提にしたシステム設計などの考え方である。例えば、コンピュータの多重化やUPS(無停電電源装置)を用いることなどがあげられる。フェールセーフやフェールソフトについてもフォールトトレランスに含まれる考え方となる。
フォールバック

処理性能を減衰させてシステムを運用すること。
フェールセーフ

故障などの障害が発生することをあらかじめ想定し、起きた際の被害を最小限にとどめるような工夫を施し、安全性を重視する設計仕様を言う。例えば、エレベータが停電すると最寄階で停止するように設計されていることなどがあげられる。UPS(無停電電源装置)はバッテリーによる瞬電対策に用い、コンピュータを安全に
停止するために利用する。
フェイルオーバ

稼働中のシステムに障害が発生した際に、代替システムがその機能を自動的に引き継ぎ、処理を続行する仕組み。デュプレックスシステム(複数のCPUや記憶装置を保有し、状況に応じて切り替えて使用するシステム構
成)が代表例である。
フェールソフト

システムの故障箇所を切り離す仕組み。処理性能を減衰させてでも、必要機能のみを維持させて運用する仕組み。
フールプルーフ

システム操作者の入力ミスや誤使用などによって生じる不具合やトラブルを予め想定し、障害の可能性を抑制する設計の考え方である。
デュアルシステム

一つの業務に対して、全く同じ構成の二組のシステムを用意して、両方で同じ処理を行い、互いの処理結果を照合しながら処理を行うシステム構成である。二組のシステムのうち、どちらか一方のシステムに障害が発生した場合には、障害が発生した系統のシステムを切り離して処理し、一方のシステムのみで処理を続行できる。システムの二重化による費用がかかるが、非常に高い信頼性を得ることができる。
デュプレックスシステム

ひとつの業務に対して二系統(主系・従系)のシステムを用意し、主系で大部分の処理を実行し、従系では頻度の少ないバッチ処理を実行させるか、または、待機させておく方式である。主系にハードウェア障害などが発生した時は、処理を従系に切り替えて運用を継続させる。切り替えに係る時間などを考慮するとデュアルシステムと比較して信頼性は低下するが、通常時は主系・従系で異なる処理を並列的に処理運用ができる。
デュプレックスシステムは、通常時の従系の待機状態によって次の3種類の方式に分類される。
コールドスタンバイ方式

従系のシステムは電源を切断した状態で待機させ、主系のシステムに障害が発生した場合に、業務処理プログラムなどを従系のシステムで起動して切り替える方式である。ただし、現実的には電源を切断せずに、まったく別の処理を実行するために使用することがあり、切り替えが必要な場合に電源を再起動して準備するような場合もこの方式である。
ホットスタンバイ方式

主系で行う業務処理プログラムなどを動作可能な状態に立ち上げておき、障害発生時には即座に従系に切り替えることができる方式である。主系から従系への切り換え時間が短く、高い可用性を得ることができる。
ウォームスタンバイ方式

従系では常にOSを立ち上げているが、業務処理プログラムなどは起動していない状態で待機している方式である。主系のシステムに障害が発生した場合は、業務処理プログラムなどを起動して処理を続行するため、コールドスタンバイに比べて、電源投入からOS起動までの時間が短縮できる。
マルチプロセッサシステム

マルチプロセッサシステムとは、1台のコンピュータに複数の演算処理装置(CPU)を搭載して、システムの処理性能を向上させ、耐障害性能を向上させる仕組みである。
タンデムシステム

システムの性能向上を目的として複数の演算処理装置(CPU)に機能を分担させる仕組みであり、演算処理装置(CPU)は直列につながれる。
ロードシェアリング

コンピュータシステムの負荷を分散させる目的で複数のCPUやコンピュータを接続し、各CPUやコンピュータで分担して処理を行うコンピュータシステムの総称である。
クラスタリング

独立して動作する複数のコンピュータを相互に接続し、全体として信頼性の高いコンピュータシステムを構築する形態。コンピュータの一部が障害を起こしてもほかのコンピュータに処理を肩代わりさせ、システム全体の停止を防止する。
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