2010年08月09日
マザーボードの規格について。(その2)
PCに関する基礎知識として各種の規格を調べてみました。全文字数が10,000字を超えたので(その1)と(その2)に分けてアップします。
先ずは、マザーボードの規格について。(その2)
マザーボードには様々なサイズの製品があり、使っているPCが故障しマザーボードを交換するはめになった場合には、マザーボードに関する知識が必要となります。
(その1)では、ATファミリーとATXファミリーについて紹介しました。
(その2)では、VIAが中心となって提唱した工業用小型マザーボード用の規格であるMini ITXシリーズや、AMDが提唱したDTXなど非インテルの規格を紹介いたします。
PCの代表的なマザーボード規格(目次)
・AT(その1)
・BabyAT(その1)
・LPX(その1)
・NLX(その1)
・ATX(その1)
・Full-ATX(その1)
・MiniATX(その1)
・MicroATX(その1)
・FlexATX(その1)
・BTX(MTX/MicroBTX/picoBTX)(その1)
-----------------------------------------------------------------------
(その2)では、以下を紹介します。
VIAが中心となって提唱した工業用小型マザーボード用の規格
・MiniITX(その2)
・Nano-ITX(その2)
・Pico-ITX(その2)
AMDが提唱した規格(2007年)
・DTX(その2)
・Mini-DTX(その2)
NVIDIAが提唱した規格
・ION(その2)
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サーバー用大型マザーボード
WTX規格(intel)
・主にワークステーション用の規格でサーバー用などで採用されていた。
ATXの2倍くらいの大きさ。
インテルが1998年に、当時のRISCワークステーションをx86またはIA-64プロセサを搭載したワークステーションに置き換えることを想定し発表した規格。
しかしWTXはPentiumIIIXeon(Slot2)を前提としたため、それほど普及しなかったので廃れてしまった。しかしその後Xeon用マザーボードをリリースしているTyan、MSIやIntelが、この仕様に準拠したマザーボードを製造した。
ExtendedATX規格(E-ATX)(intel)
・幅305mm(12inch)x奥330m(13inch)
Intelが、Xeon やAthlon MPなどをデュアル構成で用いる時のために提唱した。
通常のATXとほぼ同じ大きさで奥行きが少し長いだけなので、殆どのATX用ケースでそのまま利用できるのが特徴。
マザーボード画像例
XL-ATX規格
・幅345mm(13.6inch)x奥264m(10.4inch)
2スロットを使うグラフィックボードを複数装着するために考えられた規格で、通常のATXと比べ幅が長くなっています。対応する筐体は限られるのですがフルタワー型であれば、そのまま利用できる可能性が有る。
マザーボード画像例
HPTX規格
・幅345mm(13.6inch)x奥381mm(15inch)
Xeonなどをデュアル構成のハイエンドのサーバーやワークステーション用途として提唱された。
マザーボード画像例
VIA社が中心となって提唱した工業用小型マザーボードの規格
MiniITX規格(VIA社など)
・幅170mm(6.7inch)x奥170mm(6.7inch)
・拡張スロット上限数3本
Mini-ITXのマザーボードは組み込みシステムで用いられることを前提に設計された。2008年6 月にIntelAtom搭載のMini-ITXマザーボードをインテルが発売して以降、各社が続々と同様のマザーボードを販売し着目されている。
2010年8月時点で小型マザーボードの主流
マザーボード画像例
Nano-ITX 規格(VIAほか)
・幅120mm(4.7inch)x奥120mm(4.7inch)
CPUが直付けされた製品がほとんど。
マザーボード画像例
Pico-ITX 規格(VIAほか)
・幅100mm(2.9inch)x奥72mm(2.8inch)
CPUが直付けされた製品がほとんど。
マザーボード画像例
AMD社が発表した規格
AMD,パソコンの小型マザーボード規格「DTX仕様」を開発
AMD ニュースルーム
2007年にAMD社が策定し発表。
AMDはDTM規格を採用すると、一般的な基板製造装置によって製造される基板から無駄を出さずに効率的に複数の基板が取れる。・・と宣伝しておりますが、現在市場で販売されているのはMini-DTXのみのようである。(2010年8月9日)
DTX規格(AMD)
・幅200mm(inch)x奥244mm(inch)
・拡張スロットは最大2本と予想される。
ATX規格に下位互換性を持っているためATX用の本体ケースで使用することが出来る。
基板サイズはMicro-ATXを横方向に詰めた形になる。
(マイコミジャーナル関連記事)
CeBIT 2007 - AMDが新フォームファクタ「DTX」を展示、製品は年内にも登場か
Mini-DTX規格
・幅200mm(inch)x奥170mm(6.7inch)
・拡張スロット最大2本と予想される。
DTXを縦方向に削ったものとなる。
マザーボード画像例
NVIDIAがネットブック・ネットトップデバイス向けに提唱した規格
NVIDIA ION 規格(NVIDIA)
NVIDIAがネットブック・ネットトップデバイス向けに提唱する Intel Atomに組み合わせるプラットフォームのブランド名。第1世代はGPU統合型チップセットであり、第2世代は単体GPUの形を取っている。マザーボードの物理的な大きさを規定した規格ではないので、製品化にあたっては既存のフォームファクターを選択することとなる。
(例)
Mini-ITXフォームファクタで製造されたZoTacの製品
NM10-ATX WiFi仕様
NM10-ATX WiFiマザーボード画像
先ずは、マザーボードの規格について。(その2)
マザーボードには様々なサイズの製品があり、使っているPCが故障しマザーボードを交換するはめになった場合には、マザーボードに関する知識が必要となります。
(その1)では、ATファミリーとATXファミリーについて紹介しました。
(その2)では、VIAが中心となって提唱した工業用小型マザーボード用の規格であるMini ITXシリーズや、AMDが提唱したDTXなど非インテルの規格を紹介いたします。
PCの代表的なマザーボード規格(目次)
・AT(その1)
・BabyAT(その1)
・LPX(その1)
・NLX(その1)
・ATX(その1)
・Full-ATX(その1)
・MiniATX(その1)
・MicroATX(その1)
・FlexATX(その1)
・BTX(MTX/MicroBTX/picoBTX)(その1)
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(その2)では、以下を紹介します。
VIAが中心となって提唱した工業用小型マザーボード用の規格
・MiniITX(その2)
・Nano-ITX(その2)
・Pico-ITX(その2)
AMDが提唱した規格(2007年)
・DTX(その2)
・Mini-DTX(その2)
NVIDIAが提唱した規格
・ION(その2)
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サーバー用大型マザーボード
WTX規格(intel)
・主にワークステーション用の規格でサーバー用などで採用されていた。
ATXの2倍くらいの大きさ。
インテルが1998年に、当時のRISCワークステーションをx86またはIA-64プロセサを搭載したワークステーションに置き換えることを想定し発表した規格。
しかしWTXはPentiumIIIXeon(Slot2)を前提としたため、それほど普及しなかったので廃れてしまった。しかしその後Xeon用マザーボードをリリースしているTyan、MSIやIntelが、この仕様に準拠したマザーボードを製造した。
ExtendedATX規格(E-ATX)(intel)
・幅305mm(12inch)x奥330m(13inch)
Intelが、Xeon やAthlon MPなどをデュアル構成で用いる時のために提唱した。
通常のATXとほぼ同じ大きさで奥行きが少し長いだけなので、殆どのATX用ケースでそのまま利用できるのが特徴。
マザーボード画像例
XL-ATX規格
・幅345mm(13.6inch)x奥264m(10.4inch)
2スロットを使うグラフィックボードを複数装着するために考えられた規格で、通常のATXと比べ幅が長くなっています。対応する筐体は限られるのですがフルタワー型であれば、そのまま利用できる可能性が有る。
マザーボード画像例
HPTX規格
・幅345mm(13.6inch)x奥381mm(15inch)
Xeonなどをデュアル構成のハイエンドのサーバーやワークステーション用途として提唱された。
マザーボード画像例
VIA社が中心となって提唱した工業用小型マザーボードの規格
MiniITX規格(VIA社など)
・幅170mm(6.7inch)x奥170mm(6.7inch)
・拡張スロット上限数3本
Mini-ITXのマザーボードは組み込みシステムで用いられることを前提に設計された。2008年6 月にIntelAtom搭載のMini-ITXマザーボードをインテルが発売して以降、各社が続々と同様のマザーボードを販売し着目されている。
2010年8月時点で小型マザーボードの主流
マザーボード画像例
Nano-ITX 規格(VIAほか)
・幅120mm(4.7inch)x奥120mm(4.7inch)
CPUが直付けされた製品がほとんど。
マザーボード画像例
Pico-ITX 規格(VIAほか)
・幅100mm(2.9inch)x奥72mm(2.8inch)
CPUが直付けされた製品がほとんど。
マザーボード画像例
AMD社が発表した規格
AMD,パソコンの小型マザーボード規格「DTX仕様」を開発
AMD ニュースルーム
2007年にAMD社が策定し発表。
AMDはDTM規格を採用すると、一般的な基板製造装置によって製造される基板から無駄を出さずに効率的に複数の基板が取れる。・・と宣伝しておりますが、現在市場で販売されているのはMini-DTXのみのようである。(2010年8月9日)
DTX規格(AMD)
・幅200mm(inch)x奥244mm(inch)
・拡張スロットは最大2本と予想される。
ATX規格に下位互換性を持っているためATX用の本体ケースで使用することが出来る。
基板サイズはMicro-ATXを横方向に詰めた形になる。
(マイコミジャーナル関連記事)
CeBIT 2007 - AMDが新フォームファクタ「DTX」を展示、製品は年内にも登場か
Mini-DTX規格
・幅200mm(inch)x奥170mm(6.7inch)
・拡張スロット最大2本と予想される。
DTXを縦方向に削ったものとなる。
マザーボード画像例
NVIDIAがネットブック・ネットトップデバイス向けに提唱した規格
NVIDIA ION 規格(NVIDIA)
NVIDIAがネットブック・ネットトップデバイス向けに提唱する Intel Atomに組み合わせるプラットフォームのブランド名。第1世代はGPU統合型チップセットであり、第2世代は単体GPUの形を取っている。マザーボードの物理的な大きさを規定した規格ではないので、製品化にあたっては既存のフォームファクターを選択することとなる。
(例)
Mini-ITXフォームファクタで製造されたZoTacの製品
NM10-ATX WiFi仕様
NM10-ATX WiFiマザーボード画像
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