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フコイダンについて調べてみた(その1)

健康食品の第一弾として、「フコイダン」について調べてみました。

「フコイダン」の一種が、癌細胞をアポートーシスさせる、免疫を高めインフルエンザに掛かりにくくする。ヘリコバクター・ピロリ抑制作用が有ると言われているようです。
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フコイダン by ウィキペディア
(以下、引用)
フコイダン(英語名:fucoidan)は、硫酸多糖の一種。コンブ、ワカメ(一部位であるメカブを含む)、 モズクなど褐藻類の粘質物に多く含まれ、また、類似の物質はナマコなどの動物からも見つかっている。

主に L-フコースが α1-2、α1-4結合で数十から数十万個も繋がった化合物で、平均分子量は約20,000である。グルクロン酸を含む U-フコイダン、硫酸化フコースだけからなる F-フコイダン、ガラクトースを含む G-フコイダンなどに分けられる。

【概説
1913年、ウプサラ大学所属のスウェーデン人科学者 H・Z・キリン (H. Z. Kylin) によって発見され、ヒバマタ属の学名 genus Fucus にちなんで命名された。1970年代以降盛んに研究されるようになり、1996年の日本癌学会で制癌作用が報告されてから健康食品として注目を浴びるようになった。

2002年にはフランスの科学者による研究で、F-フコイダンがウサギの細胞の過形成を抑制することが明らかとなった。また、2005年に日本の慶應義塾大学に所属する医学者・木崎昌弘らの研究により、F-フコイダンが人間の悪性リンパ腫の細胞にアポトーシスを起こさせることが発見された。

効能として「肝機能を改善する」「血圧の上昇を抑える」「抗菌作用がある」「アレルギーを抑える」「コレステロールを下げる」「癌によい」など俗に言われる。 しかし現在のところ、科学的・臨床的なデータはまだ不足しており、例えば次のようなものの解明が待たれる。

(1)フコイダンの色、味、匂い、比重はどうか。
(2)フコイダンが含まれている食品と、フコイダンの抽出方法。
(3)フコイダンが「加熱」「冷凍」「粉末」などの調理に耐えられるかどうか。
(4)フコイダンの分子状態には、「高分子」「超低分子」があり、超低分子にすると吸収が良くなる反面、分子の結合が弱まって効果が下がるとされているという、違いについて。

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(管理人による追加)
動物実験ですが、「フコイダン」にはNK細胞などの免疫系を高める作用(インフルエンザ感染予防に効きそう)が有るようです。

「ヘリコバクター・ピロリ抑制作用」も有るようです。

【コメント】
フコイダンに関する公的研究所の見解が以下に有ります。

独立行政法人 国立健康・栄養研究所
“フコイダン - 健康食品」の安全性・有効性情報”(jp). (公式ウェブサイト). 国立健康・栄養研究所 (2006年4月10日). 2010年4月03日閲覧。

構造としては「フコース」と呼ばれている糖と硫酸基が結合し、連結しているものを「フコイダン」と呼びます。

上記のようにフコイダンは総称であるので、具体的にどのフコイダンに薬効があるか研究が進んでいないので、製薬会社が優先的に研究に力を注ぐには至っていないというのが現状のようです。

また効能も動物実験の結果であって、人間に対する効果でない場合が多いので本当に効くのか断言できない場合が多いようです。(ですので薬品ではなく、健康食品と言うことです)
従って、健康食品メーカーは発表された僅かな論文を根拠に効能を宣伝することになります。

上記(2)に関して、
フコイダンは、褐藻類で有れば普遍的に含まれるのかと言えば、そうではなく季節的な変化が有るようです。

例えば、アカモクは生殖器床(注)出現時に多くなるようです。
注)アカモクが配偶子を放出する為の蕾状の器官。
「福岡県大島産アカモクに含まれる粘質多糖類の分析」,木村 太郎, 食品と技術 2007−11

海藻の種類によるフコイダンの量を調べた文献には以下が有ります。

うるまバイオ株式会社ホームページより
海藻のフコイダン(海藻フコイダンの科学 山田信夫著 成山堂より抜粋)
海藻名 フコイダン含有量 (/kg 乾燥重量)
ガゴメコンブ 40g
マコンブ 15g
メカブ(ワカメ) 80g
フーカス(ヒバマタ) 70g
アスコファイラム(ヒバマタ) 110g
オキナワモズク 250g

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上記「海藻フコイダンの科学」の書評(by Amazon)

フコイダンのうち、真に有効な成分は何か・・という研究が少ないようです。(研究の対象とするには魅力が低いと言うことかも知れません)。ちなみに英語サイトを検索してみましたら、日本が一番研究が進んでいると書いてありました。

例えば、有効な成分であれば少量で効果が上がると思うのですが、それが分からない-あるいは分離できないため、不要な成分を含む大量のフコイダンを摂取しないと効能が得られない・・という結果となるのかも知れません。

つまり、「フコイダンと名がつけば何でも良い。多く摂れば摂れるだけ良い」・・と言う事では無いのですが、研究が進んでいない現状では、現実的な対応としては沢山摂るしか無いのかも知れません。
なお、フコイダンは分子量が大きく、人間はフコイダンを分解する酵素を持たないことから、大量に取ると消化不良を起こし下痢を起こすことは容易に推測できます。

フコイダンの種別・化学構造の決定は、下記のように一部のメーカー等で行われているようです。
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タカラバイオ ホームページより
(以下、引用)
タカラバイオは、最新のバイオ技術を駆使し、U−フコイダン、F−フコイダン、G−フコイダンの化学構造を決定し、これら3種のフコイダンを含む「TaKaRaコンブフコイダン(R)」を供給しています。

ガゴメ昆布 「U-フコイダン」「F-フコイダン」「G-フコイダン」という 3種の「フコイダン」を含んでいる。 ガゴメ昆布の「F-フコイダン」は、オキナワモズクの 約5倍の硫酸基を含む構造をしています。 タカラバイオの測定では、ガゴメ昆布「フコイダン」には 硫酸基が約25%含まれています。
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上記(4)に関して、
人間にはフコイダンを分解する酵素を持たないために吸収率が低いそうです。

>腸の上皮は単糖類(注)しか吸収しない。
従って分子量の大きなフコイダンは吸収できない・・・と言うことらしいです。
(注):単糖類のうちブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ガラクトース(全てC6H12O6の異性体)の分子量は、180です。

一方、下記のTaKaRaバイオの研究では、動物実験ですが分子量を減らすと効果が弱くなるという結果が出ています。
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TaKaRaバイオの研究結果
(以下、引用)
がん細胞(S-180)を移植したマウスに移植1週間目よりガゴメ昆布「フコイダン」と低分子化したガゴメ昆布「フコイダン」を飼料に混ぜて与えました。

その結果、ガゴメ昆布「フコイダン」を経口投与することにより腫瘍体積の増加抑制が認められましたが、低分子化フコイダンではその効果が弱くなりました。

以上の結果より、ガゴメ昆布「フコイダン」の抗腫瘍作用における高分子量の重要性が明らかになりました。
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以上から、人間が高分子のフコイダンを吸収するのはどの器官か(上記から少なくとも腸上皮ではないようです)、吸収率を高めるには何が効果的か・・を考える必要があります。まあ素人に取っては、手も足も出せない分野ですので、メーカーに頑張ってもらうしかしょうがないですね。 (将来、フコイダンを効能を維持したまま分解し、人間に無害な酵素が発見されることを期待します。)

フコイダンについて調べてみた(その2)に続く


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