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中学校のころラジオから流れたJガイルズの「Centerfold」で洋楽に目覚めてから「No Music,No Life.」な生活に。今は静かにピアノのインストを聴く時が一番落着く.....笑
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2015年05月09日

John Frusciante

歯が抜け落ちるほど最悪の状態であった薬物中毒と鬱からの奇跡的な復帰以降、まるで何かの悟りを開いたかのようなプレイと音色から「白いジミヘン」と呼ばれた。

John Frusciante

いろいろな芸術家がいますが、偉大とされてきた芸術家は狂気と平常を行き来してきたように思います。そして彼も......。
frusciante-624-1396286073.jpg

1989年、18歳にしてRed Hot Chili Peppersのギタリストに抜擢され、アルバム「母乳」からプロのキャリアをスタートさせます。ですが、いっきにスターダムへと押し上げられたことや生活の変化、プレッシャーなど様々な要因からドラッグに溺れます。そして1992年に突然の脱退へ。もともと芸術家肌であったJohn Fruscianteは自身とバンドとビジネスなどの狭間で精神崩壊していったのかもしれません。


RHCP脱退以降もアルバム製作はするものの、自らドラッグの金欲しさにアルバムを作ったと語っていました。ますますひどくなるその生活、住む家も失い、歯も抜け落ちドラッグ漬けになった姿を見たRHCPのベーシストでJohnの最大の理解者であったフリーも「このままJohnは死ぬんだな。」と思ったそうです。
しかし、Johnは施設への入院を決意します。このころには確執のあったRHCPのVoアンソニーも何度も施設へ足を運びます。そしてJohnは周りの強い支えによってリハビリを完了させ薬を克服します。
1999年ベーシストのフリーの強い願いもあり、バンドへカムバックします。



幼いころから勉強熱心で感性が鋭かったJohnのことを親友のフリーはこう話します。
「ジョンは創造的である事しか望んでいない。金や個人的な身なり、
あるいは他の事など何も気にしない。ジョンがそういう物に関心を
示しているのを1度も見た事がない。、、、、もし、10,000ドル儲けたなら、
ジョンはピザを配達している男にそれを与えるだろう。
ジョンはただ芸術を気にかけるだけだ」


そしてRHCPはJohn復帰以降アルバム「カリフォルニケイション - Californication」「バイ・ザ・ウェイBy the Way」「ステイディアム・アーケイディアム(Stadium Arcadium)」を発表。再び名実ともにスターへと登り始めます。日本でも映画主題歌になった「Snow」はRHCPを知らない人でも聴いたことがあるのでは。


Johnの最大の魅力はやはりライブでの緊張感。鬼気迫るプレイには引き込まれます。RHCP恒例のJam。


ライブ映像もそうなんですが、John FruscianteはRHCPのメンバーから本当に可愛がられ、愛されているように感じます。他のメンバーから歳が7つほど下だからかもしれませんが。

そして、2009年John Frusciante再びバンド脱退へ.....。
しかし、この脱退は全く前回とは異なるものでした。
「自身の音楽を探求したい。」
そう思い始めたJohnはバンドメンバーに相談します。バンドメンバーはJohnは芸術家であること理解し「彼が望むなら。」と脱退を認めたのです。このあたりもメンバーからの愛を感じます。



John Fruscianteのクリーントーンを主体にしたプレイスタイルは、現代のロックサウンドに多大な影響を与えているようにも思います。時々ラジオから流れてくる日本のロックバンドのギター音も「John Fruscianteっぽいカッティングだな〜」と感じるときもあります。それぐらいインパクトのある音を作り出します。
John Fruscianteがデビューしたころ、まだまだ歪んだ音が好きであった私は彼の弾くクリーンな音には全くといっていいほど興味のない音でした。ですが30も過ぎたころ、久しぶりに友人からもらったRHCPの音を聴いていると、今まで感じなかったはずの音の衝撃が急激に入り込んでくる感覚を覚えました。
「単音のクリーントーンでここまで熱い音出せるギタリストって。。。。。」
それが歳のせいなのかわかりませんが、それ以降John Fruscianteの音を求めるように。





現在、ギターサウンド以外に様々な音楽ジャンルで活動していますが、テクノっぽいサウンドからヒップホップ、最近ではDuran Duranの新アルバムへのゲスト参加しているようです。
昨年では人工衛星を使った音楽配信なども。

アーティスト、芸術家John Frusciante
彼の創造はまだまだこれからなのです。

でもいつかまたRed Hot Chili Peppersの家族の元へ帰って新しい音を届けてほしいですね。



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