2019年11月20日
ノートパソコンは電源につなぎっぱなしにして良いの? ダメなの?
ノートパソコンは電源につなぎっぱなしにして良いの?
ダメなの?
ノートパソコンを電源アダプターでコンセントにつなぎっぱなしにしておくと良くない?
ノートパソコンを使っている人の、誰でも抱く疑問
その答えは単純ではない?
その理由は?
ほとんどのノートパソコンには
リチウムイオン電池
リチウムポリマー電池
のどちらかが使用され、この2つは技術的には異なります
(電子の動きで電力を生成するという点では同じように機能し、バッテリーを正常に保つためには、この電子の流れが一定である必要がある)
最近のノートパソコンは、どちらのタイプのバッテリーであっても次のことが当てはまります
バッテリーは過充電されない
(ノートパソコンを電源につなぎっぱなしにしていても、バッテリーが過充電される危険性はない、充電が100%に達すると、充電をストップし、電圧が一定のレベルを下回るまで充電を再開しない)
完全に放電するとバッテリーを痛める
バッテリーを長時間充電残量ゼロにしておくと、バッテリーが重放電状態になり、二度と充電できなくなる?
このことに基づくと、ノートパソコンを電源につなぎっぱなしにしておいた方が良いという結論になる?しかし、必ずしもそうではないのです
<リチウムバッテリーを劣化させる要因>
リチウムバッテリーは、もともと不安定
生産された直後から劣化が始まります
<劣化の速度をさらに速くする要因>
充電/放電サイクル
すべてのバッテリーは、充電できる回数と放電できる回数が決まっている
電圧レベル、充電レベル(セルあたりのボルト数で測定)が高いほど、バッテリーの寿命は短くなる
30度以上の高温。修復不可能な損傷が発生する可能性がある
電圧レベルと高温はそれぞれ単独でバッテリーの寿命を短くする要因
この2つが組み合わさるとさらに寿命を短くする
<充電・放電サイクルと電圧レベル>
リチウムイオン電池は、セルあたり4.20ボルトまで充電されると、充電100%相当
このレベルでは、バッテリーは300〜500回放電を繰り返すと寿命
セル当たり0.10ボルト減らすと、放電できる回数が2倍
セル当たり3.90ボルトで放電サイクルは2400-4000回
これが最適なレベルですが、残念ながら、このレベルでは、バッテリーは60%ぐらいしか充電されていないので、ノートパソコンを使用できる時間は、100%充電したバッテリーの半分より少し長い程度
<高温もバッテリーの大敵>
30度以上の高温は、他の要因とは無関係にバッテリーの寿命を短くする
(夏の日の午後にノートパソコンを車中に放置するのはNG)
高温のストレスと高電圧のストレスが一緒に加わると、その悪影響はさらに強力
40%充電されたバッテリーを40度で保存すると、1年後にはバッテリーの容量が85%まで低下
100%充電した状態だと、容量は65%に低下
100%充電されたバッテリーを60度で保存すると、その容量は、3か月で60%まで低下
バッテリーを100%充電した状態にしておくと、バッテリーの寿命はゆっくりと短くなる
100%充電した状態で高温にさらすと、さらに速い速度で寿命が縮まる
高温はゲームやビデオ編集などのノートパソコンのリソースを集中的に使用するタスクを行うと、大幅に熱くなり、ノートパソコンを枕の上で使用したり、低機能ケースに入れて使用しても、放熱されないので、良くない
バッテリーを取り外した方がいいの?
電源アダプターをつなげて使用するときは、バッテリーを取り外した方がいいの?
答えはメーカーごとに異なる
Acerは、電源アダプターを使うときもバッテリーを取り外す必要はありませんが、数日間使用しない場合は取り外した方が良い
Appleは、バッテリーは決して取り外さないようにと助言
ノートパソコンの電力管理がどのように設定されているか?
バッテリーが無いときは電力を減らすものもあれば、バッテリーのレベルが低下しても何ら変わらないものもある
バッテリーを取り外したら、適切に保管(電池残量を40〜80%にして、室温で保存)
ノートパソコンを電源につないだままにしておくと、バッテリーは劣化する?
答えは「YES」、しかし毎日充電しても、やはりバッテリーは劣化
Acerは、ノートパソコンを使用していないときはバッテリーを外すことを推奨
2週間ごとにバッテリーを少なくとも50%まで放電した方が良い
Dellは、ノートパソコンを電源につなぎっぱなしにしても問題無い
Appleは、ノートパソコンを電源につないだままにしない方が良い
通勤電車の中ではバッテリーで使用し、オフィスでは電源アダプターにつないで充電するのが理想的で、バッテリーの残量を保てると推奨
ノートパソコンを電源につないだままにしておいても、短期的にはバッテリーの劣化にはつながりませんが、電源アダプターをつないだ状態でしかノートパソコンを使用しないと、1年後には確実にバッテリーの容量が大幅に減少
バッテリーの電源だけを使用すると、バッテリーの放電サイクルがすぐ終わってしまう
ベストの解決策は、バッテリーの電源を使う日もあれば、電源アダプターにつないで使う日もあるようにするです(高温になり過ぎないように注意は必要)
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