2019年05月25日
心臓による突然死にならない為に!
国内で年間7万人もの命を奪う心臓突然死は、心室細動に関わる
心臓の左心室がけいれんしたような状態になり、血液を送り出すことができなくなって突然死につながる
健康管理を心掛けて心臓病と診断されていない人でも起こります
心臓突然死の約9割は、狭心症や心筋梗塞などの既存の心臓病を抱えている人ですが、心臓病や動脈硬化と関係なく、血管の攣縮(スパズム=けいれん性の収縮)によって生じる人もいます
心臓突然死は中高年男性が発症しやすいので、多くの人の身近な問題
狭心症や心筋梗塞は、動脈硬化に起因
動脈硬化が進んだ血管壁には、プラークという粥状の物質が溜まり、血管を狭くしたり血栓を生じたりする
心室細動を起こした人の中には、プラークのない正常な血管であっても、スパズムが起こることがあります
冠動脈がスパズムを起こすと、血管がけいれんして血流が止まるため、心筋がダメージを受けて動きが悪くなり、狭心症や心筋梗塞のような状態になります
健診値が全て正常で、健康管理に気をつけている人でも起こるスパズムは、過度なストレスが関与しています
健康管理が十分でも、ストレスがかかり過ぎた状態により、スパズムを起こしてしまう人がいます
健康な血管のスパズムは、動脈硬化の進んだ血管の場合と異なり、動脈硬化では、階段を上ったり走ったりなどして、血流が増えるようなときに胸痛などの症状を伴う労作性狭心症を起こしやすい
一方、血管が健康な人のスパズムは、夜間や早朝など、安静時でも起こるので、予知するのは難しい
血管変性は、冠動脈CT検査や心筋シンチグラフィーなどの検査でわかりますが、スパズムのリスクはそれらの検査だけでは分かりません
一度発作を起こした人に対しては、心臓カテーテル検査のアセチルコリン負荷試験などで診断できます
スパズムを起こしても命を守ることは可能
動悸や胸痛などの自覚症状で受診し、詳細な検査で原因を突き止め、カルシウム拮抗薬やニトログリセンなどの薬の治療で再度のスパズムを防ぐことができます
過度なストレスは避けるのが難しいが、日頃からの健康管理に加えて何気ない症状も見逃さないことが大切です
心臓突然死は、発症後1時間以内に亡くなる方が多く、普段から症状のある人は、循環器内科を受診しましょう
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