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posted by fanblog

2019年03月18日

安易に考えないで、薬の服用方法!


医師から処方してもらった薬を勝手に途中でやめてしまったり、ドラッグストアで気軽に購入できる市販薬でも、早く効果を得ようとこれくらいなら……と自己判断で過剰摂取をしてしまう人も多いのではないだろうか。
副作用の危険を回避するためというのはなんとなく理解できるものの、基本的になぜ用法・用量・期限・期間を厳守しなければいけないのか知っている人は少ない。



薬の「服用方法」についての正しい知識
用法・用量を守らないと、副作用の可能性も!
薬の効果や安全性は、臨床試験で用法や用量を検討したうえで承認されます。
添付文書に記載された用法・用量は、有効性や安全性が確認されているものです。
服用時(食前・食後など)によって、薬剤の吸収や作用に影響する薬もあるため注意を伝えています。
自己判断でそれ以外の用法・用量で服用すると、効果が現れなかったり、思わぬ副作用が発現することがあります。
悪い作用が起こるのは、用量を多く使用したときだけとは限らず、使用量を減らすことで、症状が長引いたり、抗菌薬などでは薬剤耐性が生じたりすることがあるので注意が必要です。
不適切な用法・用量で使用した結果、重い副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害救済制度の救済給付の適用にはならないので、薬剤師からの提言は遵守すべきだ。



食事ついでにやってしまう、コーヒー・紅茶での服用は?
水などがないからと唾液だけで薬を飲み込んだり、食事ついでに水や白湯以外の飲料で薬を摂取すること。
水や白湯以外の飲み物での服用がなぜいけないのか……。
その理由は、内服薬の多くは小腸から吸収されるため、よく溶ける状態で服用すると吸収が速やかになるためだ。
水なしで錠剤やカプセル剤を飲むと食道に貼りついてしまい、その場所に炎症が起きてしまうことも。
紅茶、コーヒー、ジュース等での服用が勧められない理由は、薬との相互作用が起こる可能性があり、効果に影響があるだけでなく、ジュースなどに溶かすと薬自体の色や味が変わってしまう。
水かぬるま湯以外のもので飲んでも、大きな問題が生じない薬も多くありますが、一部の薬では影響が出ることもあるので、処方薬、市販薬を問わず、必ず薬剤師に相談してください。
危険な行為の2つめは、知らない間に別の薬や食べ合わせの悪いものと一緒に服用してしまうこと。
食べ合わせの悪いものは何か、また、なぜ危険なのかをよく知っておきましょう。



医薬品との相互作用で問題となる食品として代表的なのは、
グレープフルーツジュース、クロレラ、納豆、カフェイン含有飲料、牛乳、アルコールなど。
1、よく眠れるようにと、お酒と一緒に、いわゆる睡眠薬(催眠鎮静剤)を飲むこと。
これは成分の血中濃度が高くなるだけでなく、他人にそれを勧めたり、その行為を同じ場にいながら許容することは犯罪になりかねないので、注意が必要だ。
2、子どもに牛乳で抗菌薬や抗生物質を飲ませることは、薬の作用や吸収を低下させるので気をつけたい。
3、毎日コーヒーを愛飲する人も多いだろうが、薬の種類によっては、体内でのカフェイン分解を抑制し、中枢神経刺激作用(神経過敏、イライラ、不眠など)が発現したり、カフェインが体内代謝を抑制したり、血中濃度が上昇し、鎮痛効果や出血傾向が強まる可能性などがあるので、コーヒーで薬を飲むことはもちろん、服薬期間中のコーヒーの摂取量等も注意したい。
4、食べ物では特に、健康にいいといわれている納豆やグレープフルーツは、要注意。
特定の薬を飲んでいる間は、これらを制限しなければならないことがあるので、日常的によく食べる人は特に注意が必要。
5、処方薬で治療中に、一般用医薬品(市販薬)を使用したい場合や、2種類以上の一般用医薬品などを併用したい場合は、併用する前に必ず薬剤師に相談してください。
6、内服薬だけでなく、湿布薬や目薬のような外用薬でも薬の併用の注意点や使用制限はある。種類問わず薬を複数摂取したいときには、よく気をつけたい。

お薬手帳には、さまざまな電子版もあるので、なくしてしまったり、受診時に持参し忘れがちな人には、こちらを利用するのもお勧め。副作用を防ぐためにも、ふだんから自分がどんな薬を飲んでいるのかきちんと記録することが大切だ。



医薬品に関しては、医師や薬剤師などの医療関係者が知ってさえいればいいと思われがちだが、医薬品・医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律には、一般市民が知るべき医薬品の適正な使用について記載があることは実はあまり知られていない。
医薬品は使い方を誤ると、健康に不利益をもたらすだけでなく、仕事や家族そして経済面への心配にも大いに関わってくる。
処方薬や市販薬を含め、医薬品についてわからないことや不安なことがあれば、必ずかかりつけの薬剤師や医師に相談するようにしよう。
posted by t_papa28 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言
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