2018年12月26日
現像室
ある高校での話。
夏休みの前日の放課後、写真部の女子生徒が部室で
一学期の活動のぶんの写真を現像していた。
部室というのは現像をできるように
入口のドアがあるが窓はないいわゆる暗室。
写真が好きな女子生徒は夢中で現像をしていた。
ドアを開けた用務員にも気付かぬほどに…。
部屋は真っ暗、返事もないので用務員は無人と認識。
ドアに鍵をかけてしまった。
内側からは開けられず、外からキーでのみ開けることができるドアに…。
女子生徒はしばらくして気付いたが
ドアをいくらたたいても
最後の見回りをおえた用務員が帰った以上
校舎にはもうしばらく誰もいない。
そして地獄の四十日間が始まった。
夏休みが明けて再び部室のドアが開けられた中は悲惨なものだった。
散乱した部屋、何度も引っ掻いた痕のついたドア、
そして、ものすごい形相でミイラのようになった女子生徒。
どす黒く染まった指の爪はもげ、
太股には自分で食いちぎった痕。
かわいそうに、女子生徒は暗室に
四十日間閉じ込められ恐怖のなか餓死したのだった。
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