アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2018年02月17日

5つの銅貨


私が中学生の頃に見た、感動的な音楽映画があります。



cinema-4153289_1920.jpg



それは「5つの銅貨」という、1920年代のコルネット奏者、レッド・ニコルスの半生を描いた映画です。




中学時代から始めたトランペットでしたが、この映画を観てから、トランペットという楽器に愛着をもつようになりました。


もし、この映画を観ていなかったら、現在、トランペットを続けていたかどうかもわかりません。


それほど、私の心に残った映画です。


そして、


私にとって現在一番大切なものは家族です。



silhouette-3230374_1920.jpg



その根本的な考え方を植え付けられたのも、この映画の影響です。


音楽好きなあなたにも、是非、この映画を観ていただけたらと思います。


きっと、あなたもJazzが好きになり、心が暖まり、最後は感動のあまり涙すると思いますよ。


音楽っていいな、友人っていいな、家族っていいな、人生っていいな、生きていることって素晴らしいな・・・と思える映画です。



【DVD】5つの銅貨ダニー・ケイ [PHNE-100982]

価格:1,099円
(2020/2/11 10:26時点)
感想(0件)




1920年代のニューヨーク。





コルネット奏者の田舎青年レッド・ニコルズ(ダニー・ケイ)は、ウィル・パラダイスの楽団に入ってギターのトニーや歌手のボビー(バーバラ・ベル・ゲデス)と知り合いになりました。


ある日のこと、当時人気のトランペット奏者だったルイ・アームストロングの演奏を秘密酒場でボビーと聴く機会がありました。


田舎青年レッドは、このような場所に馴染みがなく、ボビーの勧めるアルコール入りのお茶を調子にのって沢山飲んでしまいます。


酔っ払ったレッドはルイ・アームストロングの演奏を聴いて盛り上がってしまい、私も一緒に演奏すると言って、自分のコルネットを持ち出して、ステージに上がり、楽団員に自分のアレンジした楽譜を手渡しますが、ルイや楽団員は呆れ果てた様子・・


レッドがコルネットを演奏し始めようとすると、慣れないアルコールを飲みすぎていたので、気持ち悪くなり退散するはめになります・・







なだめる歌手のボビー・・・しかし、酔いの覚めたレッドは再びコルネットを吹き始めます。


そして奏でる曲が感動のリパブリック賛歌!!





ボビーはルイ・アームストロングと即興でかけあい演奏をやったことから彼と仲よくなり、レッドとボビーは結婚しトニーはレッドのマネージャーとなりました。


レッドは次第に芸を世に認められるようになります。


レッドとルイ・アームストロングとかけあいで歌われる「聖者の行進」はとても楽しいですよ。





やがてレッドは Five Penniesという楽団を結成し、巡業をはじめました。


娘のドロシーが生まれ、育つにつれて、デキシーランド・スタイルは一世を風びし、楽団のメンバーにもトミー・ドーシーやグレン・ミラーが加わりました。


巡業中に移動のバスの中で生まれたばかりの娘のドロシーのために歌われた曲がLullabye in Ragtimeです。



Won't you play the music

 音楽を流してくれるかい

So the cradle can rock

 ゆりかごが揺れるような

To a lullaby in ragtime

 ラグタイムの子守歌に合わせて

Sleepy hands are creeping to the end of the clock

 眠たげな針は 時計の終点を指そうとしている

Play a lullaby in ragtime

 ラグタイムの子守歌を流そう

You can tell the sandman is on his way

 判るだろう 眠りの精が近づいているのだと

By the way that they play

As still as the trill of a thrush in a twilight hush

 黄昏の静けさに鳴くツグミのトリルのように穏やかに

 音楽が流れるのに沿って

So you can hear

 そう 聞こえるだろう 

The rhythm of the ripples on the side of the boat

As you sail away to dreamland

 君が夢の国へ漕ぎ出したときに

 ボートの脇に立つさざ波のリズムが

High above the moon you hear a silvery note

As the sandman takes your hand

 眠りの精が君の手をとるとき

 月の遥か上で 銀鈴の調べが聞こえる

So rock-a-by my baby

 そう 子守歌だよ 坊や

Don't you cry my baby

 泣かないで 坊や

Sleepy time is night

 もう夜 眠る時間

Won't you rock me

 僕を揺すってくれるかい

To a ragtime lullaby

 ラグタイムの子守歌に合わせて




少し大きくなった娘のドロシーに歌った曲が「5つの銅貨」。


この曲はLullabye in Ragtimeとコード進行が同じです。


私がとても好きなシーンです。




This little penny is to wish on

 この小さな銅貨は 強く願うということ

And make your wishes come true

 君の願いを叶える

This little penny is to dream on

 この小さな銅貨は 夢見るということ

Dream of all you can do

 君ができるすべてを夢見てごらん

This little penny is a dancing penny

 この小さな銅貨は 踊る銅貨

See how it glitters and it glows

 見てごらん こんなにもチラチラと仄光る

As bright as a whistle

 口笛みたいに麗らかに

Light as a thistle

 アザミのように軽やかに

Quick, quick as a wink

 ウィンクのように小気味よく

Up on it's twinkling toes

 キラキラと つま先立ちして

Oh, this little penny is to laugh on

 この小さな銅貨は 歓喜の銅貨

To see that tears never fall

 涙が決して零ることのないように

This little penny is the last little penny

 この小さな銅貨は 最後の小さな銅貨

And the most important of all

 いちばん大切な銅貨

For this penny is to love on

 なぜならこれは愛し続けるということ

And where love is heaven is there

 愛のあるところ 天国はそこに

So with just five pennies

 そう 5つの銅貨さえあれば

If they're these five pennies

 これら5つの銅貨があれば

You'll be a millionaire

 君は億万長者になるようなもの



真夜中に娘のドロシーとレッドがポーカーをするシーンがありますが、このシーンも大好きです。





そして、ルイ・アームストロングとレッドとドロシーの3重唱が聴けます。



レッドとドロシーの二重唱



ドロシーがとっても可愛いですよね。


私にも娘がいますが、オーバーラップしてしまいます。


しかし、物語は急展開します。


ボビーは成長する娘に巡業がよくないことを考えて、彼女を寄宿学校に入れました。


誕生日もクリスマスも両親に会えない。


ドロシーの中で寂しさが募ります。


両親の遠征先を鉛筆でたどって、会える日を待ち遠しく思います。


しかし、いくら待っても会えない日々が続きます。


そして、ドロシーは寄宿学校に入れることを提案した父を恨むようになってしまいます。


レッドの人気が絶頂に達した頃、ドロシーが小児マヒにかかっていることが知らされてきました。


飛行機で病床にかけつけたレッドは、音楽に熱中してドロシーにかまわなかったことを後悔しました。


バンドを解散し、コルネットを金門橋から投げ捨てた彼は、娘の病気を治すことに専念することを決意します。


時が過ぎて第2次大戦が始まった頃、レッドは造船所の職工でした。


その頃、ドロシーは13歳になっていました。


初めは頑なだったドロシーの心も、レッドの必死の働きかけで徐々にほぐれていきました。


大きくなったドロシーの誕生日会で彼女の友達が遊びにきた時、かかっていたレコードの話から、レッドはグレン・ミラーたちがこの楽団にいたと口を滑らせてしまいますが、誰も信じません。


そこへ妻のボビーがコルネットを持ってきてレッドに手渡します。


しかし、長いあいだ楽器を手にしていなかった彼には、まともな音ひとつ出せなくなっており、ドロシーの友達は呆れて帰ってしまいました。


しかし、ドロシーは徐々に幼い日々の記憶を蘇らせ、父が自分のためにいかに尊い犠牲を払ってくれたかを理解します。


ボビーや昔の仲間たちはカムバックを進めますが、レッドは自らの技術のあまりの劣化ぶりに諦めてしまっていました。


私もまかりなりにも長年トランペットを演奏していますので、この気持ちが痛いほど分かります。


トランペットという楽器はしばらく吹かないでいると全く音が出なくなってしまい、音楽を奏でるどころの話では無くなってしまいますから・・・


しかしドロシーは、自分の脚のリハビリの時の話を持ち出し、厳しくレッドを叱咤します。


やがてレッドは復活に向けた練習を始めます。


鍛錬を重ね、レッドはついに場末のクラブで復帰することになりました。



しかし、彼の名は既に世間から忘れ去られており、客席はがら空きです。


がっかりするレッド。


そこへ突然ルイ・アームストロングが、ドーシーやミラーなどかつてのファイブ・ペニーズのメンバーと共に演奏しながら、観客を引き連れて入場してきました。


たちまち盛大なセッションが始まります。


往年の勢いを取り戻したレッドのコルネットが鳴り響きます。
そして、最後に娘ドロシーからも、思いもかけぬ贈り物がもたらされるのでした。






私が中学の頃に観たこの映画、ここには、私の理想とする家族像があります。


私が結婚したのは50歳過ぎてからですが、そのきっかけとなったのも音楽です。


楽器が上手いとか下手とかいう問題ではなくて、音楽そのものが人生にとって、とても素晴らしいものだと思うのです。


生活はとても貧乏ですが、私と妻と娘と犬一匹、そして音楽。


幸せな日々を送っています。

【DVD】5つの銅貨ダニー・ケイ [PHNE-100982]

価格:1,099円
(2020/2/11 10:26時点)
感想(0件)




ブログランキング参加中

ポチッとクリック☟して頂けたら嬉しいですm(__)m



トランペットランキング

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村 

にほんブログ村 音楽ブログ 大人の音楽活動へ
にほんブログ村
タグ:5つの銅貨
この記事へのコメント
ピアートさん 、bugpiper さん、コメントの返信がとても遅くなってしまい申し訳ありません。このようなコメントを頂きまして、心から嬉しいです。「五つの銅貨」は、私がトランペットを本当に好きになったきっかけの映画でした。ひょっとすると、この映画がなかったら、現在トランペットを続けていたかどうか分かりません。いまだに上手くは演奏できませんが、心がほっこりと優しくなれるような演奏ができたら最高かな・・コメント、どうも有難うございました。
Posted by Morifuku at 2022年04月04日 23:52
「五つの銅貨」を検索していて、このページを見つけました。私も大好きな映画のひとつです。高校時代、友人に誘われて見ました。その後テレビで放映されたので録画していて、今でも時々見ています。
Posted by bugpiper at 2022年03月05日 07:02
私もコルネットを吹いていますが、この映画が大好きです。そして、こちらの文章を読んでて心がほっこりと優しくなれました。
Posted by ピアートさん at 2020年09月12日 02:43
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7325973
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
プロフィール
Morifukuさんの画像
Morifuku

中学時代、友人にそそのかされて入部した吹奏楽部。 もともと、吹奏楽なんてものには興味がなかった。 入部したものの、楽器の種類すら分からない。 とりあえずトランペットという楽器は知っていたので、やってみた。 これが私の音楽人生の第一歩。 今では、68歳になる老年ラッパ吹き。 トランペットは人生のパートナー。

プロフィール
広告


カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
検索
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。