小林洋子さんのオカリナが凄い！！: 　山の音楽家

2019年09月07日

小林洋子さんのオカリナが凄い！！

うちのカミさんは、昔からオカリナの音色が好きで、２０年ほど前になりますが、

フルートを習っていた先生がオカリナも教えていたので、同時にオカリナも習っていました。

習っていたのは、すでに２０年以上も前のことですので、現在では我流でやっています。

最近では、ファミリーバンドで演奏する時にフルートともちかえで演奏しています。

オカリナと聞くと、誰でも簡単に吹けるというイメージがありますが、これが、意外と難しい・・・

何が難しいかというと・・とにかく音程がうまくとれないうえに安定した音で演奏することが出来ません。

とりあえず、誰が吹いても音だけは簡単に出すことができます。

そして、簡単な曲であれば少し練習すれば何となく演奏できます。

しかしながら人前で聴かせる演奏を・・となると・・・

それは何の楽器でも同様なのですが、特に、誰にでも簡単に取り掛かりやすい楽器ほど極めるのは難しいということがあると思います。

うちのカミさんは、最近特にこのオカリナの魅了を再認識して、積極的に演奏するようになりました。

以前、ファミリーバンドでカッチーニのアベマリアをオカリナで演奏する機会があったのですが、単純なメロディーなだけに、どのように表現をつけて良いのかカミさんが悩んでいた時に、Youtubeで参考になるような演奏を探したところ、こんな動画を見つけました↓

この小林洋子って一体何者？？

オカリナの演奏で、これほど表現力と説得力のあるものは今までに聴いたことがありません。

さらに、Youtubeで彼女のオカリナ演奏を検索すると沢山出てきました。

私はオカリナと言う楽器のデュオは初めて聴きましたが、素晴らしいですね。

できれば、こんな人にオカリナを習うことができたらいいな・・と、カミさんが言うのでネットで小林洋子さんのことを検索したのですが、Youtubeの動画以外には詳細は見つからず、どこに住んでいるのかもわかりませんでした。

ある日のこと、私たち夫婦が所属しているアマチュアオケの専属ピアニストであるKさんが、あるコンサートのチラシを持ってきました。

なんと、そのチラシが小林洋子さんのオカリナコンサートのチラシだったのです。

しかも、伴奏はKさんが担当。

早速、このコンサートに出かけてきました。

オカリナのコンサートというのは私は初めてでしたが、本当に楽しい一時を過ごすことができました。

オカリナという楽器は、どちらかというと音色を楽しむ楽器で、ゆったりとした曲以外は演奏しないだろう・・というイメージがぶっ飛びました。

もちろん音色の素晴らしさもありますが、ポピュラーからクラシックまで幅広いジャンルの演奏が可能です。

このコンサートが終わったあとで、小林洋子さんと直接お話しをして、カミさんは個人レッスンをお願いしました。

意外にも、彼女の住んでいる場所は、私の自宅から1時間ほどで行くことができる佐久市でした。

その後、すぐにレッスンの日取りが決まり、一回目のレッスンに私も同行したのですが・・マジで厳しいレッスンでした。

小林洋子さんは、もともと東京音楽大学の器楽科出身でSaxを演奏していました。音大では特待生だったそうで、Saxの腕前もすごかった。

しかし、この演奏の頃から顎を痛めて（顎関節症）サックスを演奏するのが困難な状態になってしまったそうです。

一時期は音楽の道を断念して、地元のスーパーで働くことも考えたそうですが、ある人からオカリナという楽器を紹介されて、一から勉強を始めたそうです。

第一回目のレッスンからすぐに、安曇野でのコンサートがあったので、こちらも聴きに行きました。

右上写真の左がピアノの渡辺亜希さん、真ん中が私のカミさん、右がオカリナの小林洋子さんです。

この日のコンサートも本当に充実していました。

オカリナという楽器は、吹けば誰でも音は出ます。

しかし、人に聴かせる演奏を・・となると、本当に難しいです。

小林洋子さんの場合、オカリナでクラシックの曲を演奏しても全く違和感がありません。

彼女は、素人のオカリナ合奏団「アリコット」の指導もしています。

オカリナの合奏団も初めて聴きましたが、こんなに素晴らしい演奏になるのですね。

実は、今日は、この「アリコット」の練習を見学に行ってきました。

メンバーは総勢80人ほどいました。

全員が年配の方々で、私よりも年齢が上の方も多くいらっしゃったと思います。

ほとんどの方が音楽の経験のない、全く楽譜の読めない方々ですが、全員がしっかり演奏していました。

はっきり言って、マジで練習は怖いです。

でも、彼女はとてもひょうきんで面白いです。

音楽には厳しいですが、いつも、冗談を言って人を笑わせます。

日本全国から海外まで、演奏活動に大忙しの彼女ですが、おそらく、今後、益々知名度が上がっていくと思います。

ちなみに、ピアノもとってもお上手です。

プロというのは、本当に凄いなと思いました。

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