障害のある人のアートのルーツと人類がたどったアートの共通性を探る「モノが物語る意匠(デザイン)の文化史」(あいサポート・アートインフォメーションセンター主催)が、鳥取市本町1丁目の「鳥たちのいえ」で開かれている。縄文土器を想起させる粘土造形など、県内外の障害のある人による創造性豊かな約30点が会場を彩っている。入場無料。18日まで。
一般財団法人たんぽぽの家(奈良市)の協力で、昨年11月に奈良県で開かれた第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会であった企画展の一部を展開した。
古代から時系列で展示。「たんぽぽの家アートセンターHANA」で活動する山野将志さんによるアクリル画は「ラスコーの洞窟壁画」に触発された生命感あふれる大作。縄文土器のような造形の焼き物、埴輪(はにわ)を連想させる人形も目を引く。
近代の伝統工芸や手仕事にも着目し、米子市のNPO法人「おりもんや」によるかすりの衣服も並ぶ。
たんぽぽの家のキュレーター、宮下忠也さん(41)は「(障害者アートは)特別な営みではなく、人類の底流にある創造性とつながるのでは。一つのアートとして楽しんでほしい」と話す。
関連展示として同市のとりぎん文化会館で15日まで、山野さんの個展「森羅万象」を開催中。
2018年3月11日 日本海新聞
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