まずはチャートチェックから
週末26日午前のニューヨーク株式相場は、FRBのパウエル議長の講演を受けて売りが活発化。
パウエルFRB議長はこの日米東部時間午前10時、西部ワイオミング州ジャクソンホールで開催中のシンポジウムで講演した。
「仕事が終わる」まで金利は上昇し、インフレ率を引き下げると発言。
3月以降の急ピッチな利上げで、政策金利は中立水準に達しているが、パウエル氏はインフレや労働市場の動向を踏まえれば、中立金利は「据え置く水準ではない」と明言。
金融引き締めを継続する姿勢を改めて示した(Yahoo finance・JIJI.COM・みんかぶFX・FISCO)。
これを受けて景気減速懸念が強まり、株価は全面安。3指数は大幅下落。
9月のFOMCで0.75bpでの利上げが行われるとの見方が広がり、米10年債利回り上昇。円売り・ドル買いの流れが強まりました。
一方で米商務省が26日発表した7月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比6.3%上昇し、
伸び率は前月(6.8%)から鈍化。7月の消費支出は前月比0.1%増と、市場予想を下回りました。
同時刻に発表された米7月卸売在庫速報値は前月比+0.8%。伸びは6月+1.9%から鈍化し2020年12月来で最低の伸び。米7月前渡し商品貿易収支は-891億ドル。赤字は6月986億から予想以上に縮小し昨年10月来で最小となりました。
これを受けて、FRBが大幅な利上げに動きにくくなるとの見方も少なくなく、売り買いが交錯。
講演開始直後の市場は売りで反応。
しかし、パウエル氏は9月の次回会合の利上げ幅について、「指標と経済動向次第」と述べるにとどめたことから、その後は先行き不透明感から一時売り買いが交錯する場面もありました。
ジャクソンホール、パウエル議長講演での、「仕事が終わる」まで金利は上昇し、インフレ率を引き下げるとの発言を受け、9月FOMCでの75BP利上げ観測が強まり、米10年債利回り3.035%まで上昇した (+0.3%)。2−10年債の逆イールド継続。
米10年債利回り上昇を受け、ドル・円は137円752銭まで上昇 (+0.94%)。
WTI原油は、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が週初に、直近の原油安への対応としてOPEC主導で減産に踏み切る可能性に言及したことに対し、UAEが26日に支持する方針を示したとの報などが相場を支援し、1バレル 92.97USD(+0.49%)と反発。
Goldは、米10年債利回り上昇を受け、1,750.8USD(-1.16%)と反落。
BTCは、Nasdaqの連れ安で、20,647.84USD (-4.4%)と反落。
「ニューヨーク株式相場は、ジャクソンホール、パウエル議長講演での、「仕事が終わる」まで金利は上昇し、インフレ率を引き下げるとの発言を受け、景気減速懸念が強まり、株価は全面安。3指数は大幅下落。9月FOMCでの75BP利上げ観測が強まり、米10年債利回り3.035%まで上昇。ドル・円は137円752銭まで上昇。」
週明けは株がどこまで下げるか?の見極めとドル円押し目買いの戦略です