2015年03月16日
アイドルという夢、経営という現実。 少年ハリウッド第23話「正しさと正しさの狭間で」
ちょっと久しぶりに「少年ハリウッド」の感想です。
ちょっとあれですよ! シュンとランの夢の話とか、センター交代劇とか、ラップから水がビシャーとか書きたい話は数あれど、23話を見てしまったら先にこちらを書かずにはいられなくなってしまいまして。
うろ覚え真っ盛りの感想ですが、よかったらお付き合い下さい。
ついに初代の最年少くんであるシーマが登場。私は前回の予告から「ついにシーマ君がくる〜」と喜んでおりましたが…
経営の行き詰っているハリウッド東京を譲って欲しいとシャチョウに言う姿はまさにラスボス。慄きました。
シーマは保守派で、シャチョウ(ゴッド)は革新派なのかなというのが私の感想です。
2人とも「少年ハリウッド」を大事にしているけど、シーマはあくまでも初代、自分たちの少年ハリウッドなんですよね。
シャチョウは初代を踏まえた上で、少年ハリウッドを蘇らせましたが、シーマにとってそれは初代の死、初代が永遠にするためにとった「解散」という手段を否定された気になったのかな〜と。
シーマは大人になって、制作会社の仕事も成功しているようですが、心は少年ハリウッド時代に囚われたままなんだなって思うと凄く切ないです。
今回の次回予告はシーマでしたが、なんだか切ない感じのナレーションでしたし、ダイチにはそっぽ向かれちゃいましたしね。
シーマの考えは一見、経営重視です。
ハリウッド東京を改築し、タレントスクールを併設。新生のユニット名は変更し、実力のある新メンバーを加える。
スクールの講師に初代トミー、コウを呼び、カフェスペースにはランの作ったケーキを、ゴッドはスクールの校長…そして自分は経営者として、初代解散後に旅に出たリュウを待つと。
確かに経営重視なのですが、初代少年ハリウッドに拘り抜いた幼さがあって…夢物語とテッシーには言われましたが、シーマにとっての永遠がこのかたちなのかなって思うと実に納得がいってしまいます。
個人的にはゴッドのやり方を批判しつつも、ゴッド自身を否定はしないところにシーマとゴッドの間にある信頼を感じました。シーマの永遠にはゴッドの居場所がある、というところが。
少年ハリウッドを守るという観点からでも、シーマとシャチョウはやり方が違うだけで同じなんですよね。
そしてアイドルを育てるというところも、シャチョウは独自の哲学や夢を語り、彼ら自身に感じ取らせて育てています。
シーマはハリウッド東京にスクールを併設して、ビジネス的な観点で育成しようと考えています。
その「正しさと正しさの狭間」に新生少年ハリウッドは今いるんですよね。
ここでもあくまでも仕事としてのメリットを考えるキラと、初代に憧れてハリウッド東京を訪れてアイドルになったトミーの間で少々軋轢が起こっています。
シュンはどちらかといえばキラ寄り、カケル君は変わっていくことが怖いと語り、マッキーは明確に意見を出しませんがトミーの「このままみんなで変わらないでいたい」という気持ちは肯定します。
こういう時マッキーは「リーダーだなあ」と感じますね。普段はいじられキャラですが。
あとですね、今回はトミーが珍しく怒ったり、感情を露わにしていて新鮮でした。
シーマのコネでもらった仕事を、本当は嬉しくないのに「喜び」としてファンに報告し、「ファンに嘘をついた」と崩れ落ちたり…
ビジネスライクなキラの態度に耐えかねて怒鳴ったり。
だけど、シーマになんとか思いなおしてもらおうと「今の少年ハリウッドは充分に人気がある」と訴えかけていたところは切なかったですね。
「満席になる時もあるし」(空席の時が多い)
「グッズ販売も列ができる時もあるし」(基本的に並ばずにグッズが買える)
そして具体的な例や数を表せず「声援もいっぱい」「お客さんもいっぱい」「いっぱい」と後半は力なく、まるで自分たちがシーマの言っているように「今のままでは限界」と認めてしまったかのような姿が見ていて心が痛みましたね。
シーマと握手をして、シャチョウがハリウッド東京から去っていく後姿が今回のラストシーンでしたが…不覚にも泣きましたよ!!!
エンディングの絵も、ゴッドを中心にした初代のショットから始まり、ラストカットはシャチョウを中心にした新生で号泣ですよ!
何度心の中で「いくよーーーー!!!!」と原作の橋口いくよさんの名前を叫んだことか笑
次回予告の脚本部分を見てみると、きぐるみの中身は初代のリュウ君なんじゃないかなって思います。
彼だけ回想以外では出て来てないですよね。
いったい、どんな風にまとめるのでしょう…次回が待ち遠しいです。
ランキング参加中
タグ:少年ハリウッド
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3420806
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック