大型で強い台風１５号は、九州の西を通過したあと、朝鮮半島の西側の黄海を北上しており、韓国ではおよそ２０万世帯が停電しているほか、南部の沖合で中国の漁船が転覆して乗組員４人が死亡するなど、被害が広がっています。

韓国の気象庁によりますと、大型で強い台風１５号は、２８日午前１１時には、朝鮮半島西側の黄海を１時間に４５キロの速さで北に進んでいます。

韓国では、各地で強風によって電線が切れるなどして、合わせておよそ２０万世帯が停電しているほか、
信号機が倒れて道路が通行止めになったり、航空便や旅客船の欠航が相次いだりして影響が広がっています。

また、韓国の警察によりますと、南部のチェジュ島の沖合で２８日未明、中国の漁船２隻が転覆し、乗組員４人が死亡、１２人が行方不明になっており、現在も捜索活動が続いているということです。


台風はこのあとも強い勢力を保ったまま北上を続け、２８日午後、首都ソウルやインチョン市など首都圏に最も近づく見通しで、政府の災害対策本部では、強風や高波への注意を呼びかけるとともに、全国のおよそ１万４０００の学校を臨時休校にするなどして、警戒を強めています。

ソース：http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120828/k10014587591000.html