2016年05月05日
日本海軍軍艦内の食事。
軍艦内での食事の際は下士官兵の食事は現物支給で、調理は主計兵が行っていた。
士官は軍属のしかるべき調理人に作らせていたそうです。
兵食は無料
士官は艦長〜特務士官は一律1食40銭
艦隊司令部 の長官以下参謀たちは1食45銭
上に行くに連れ豪勢になるそうです
士官食の例
朝食:一般的な和食
昼食:テーブルマナーの練習も兼ねて略式ながらもフルコース
夕食:主に和食で刺身とか入港先のご当地名産品など
兵食の例(昭和12年度練習艦隊が印度洋を航海中の際の兵食の献立の一部)
第1日
朝 米麥飯、里芋味噌汁、茄子辛子漬
昼 米麥飯、鯛煮魚、茄子油煮、胡瓜漬
夕 米麥飯、牛野菜シチュー、大根漬
夜 素麺
第6日
朝 米麥飯、若布味噌汁、福神漬
昼 米麥飯、柳川もどき(豚肉)、澤庵漬
夕 米麥飯、鰮缶詰、煮込うどん、梅干
夜 おじや
陸軍の場合、海軍と違って士官と兵の食事内容に差はあまりなかったそうです
最前線では食事の調理に限度があるのと、同じ状況下で士官も兵も食事を取らねばならず(海軍の軍艦のように士官と兵で厨房を別に設けることができない)士気にも掛かるからだそうです。戦艦「大和の」食事例
▼朝
味噌汁(玉葱・白菜・味噌)
付き合わせ(昆布・佃煮)
漬物(大根の新菜)
飯(米・麦)
▼昼
照り煮(ブリ)
煮豆(うずら豆)
澄まし汁(ブリ・玉葱・白菜)
飯(米・麦)
▼晩
ハムサラダ(ハム・馬鈴薯・人参・玉葱・グリンピース・ミカン缶)
ビーフシチュー(牛肉・馬鈴薯・人参・玉葱・白菜)
果物(林檎)
漬物(キャベツ)
飯(米・麦)
ただし戦況によって食事の内容もまちまちだったとのことです。
↓
士官は月1回は洋食のフルコースを楽しんでいたそうです。
上等水兵は1回の食事で1合のご飯(1日3合)。肉じゃがやカレーライスも普通に食べられました。ちなみに海軍ではけっこう英語を使うので、カレーライスはそのままカレーライスと言うそうです(陸軍は『香辛料色付き汁かけ飯』と呼んでいました)。このほか、たくわん、福神漬け、昆布、佃煮などもありました。
一方、下っ端は食事もまともには食べられませんでした。1944年6月のマリアナ海戦前後などは特にひどく、1日にパパイヤの漬け物と馬の小便みたいな醤油汁、それに大麦の一膳飯だけ。呉を出港するときには大量の缶詰、酒、嗜好品を積んでいましたが、下っ端の前に出てくることは決してありませんでした。もちろん艦内の売店でも下っ端は何も買えませんでした。
大型軍艦程食事内容がよく、小さな船ほど食事の内容は悪かったようです。
食事は陸軍よ比べると遥かにマシだったことは確かか。
読みやすいです ↓
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タグ:日本海軍軍艦内の食事 旧日本海軍
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