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10月20日(土) に行われた 明治安田生命Ｊ１リーグ 第30節のハイライト(2)を紹介させて頂きます。

10月20日(土) 埼玉スタジアム２〇〇２ (入場可能数：62,010人) 16:04 kick off 浦和レッズ − 鹿島アントラーズ 入場者数：46,893人 天候：晴のち曇のち雨　気温：21.1℃　湿度：47% 主　審：荒木 友輔　副審１：岡野 宇広 副審２：中井　 恒　第4の審判員：高山 啓義

予想フォーメーションは３−３−２−２。 前節からのスタメン変更は１名。 27 橋岡 大樹はＵ−１９日本代表に選出されているため、右ウイングバックには 46 森脇 良太が入る。 46 森脇 良太のリーグ戦での先発出場は今季２試合目。 ０７年から１１年まで鹿島で指揮を執っていたオズワルドオリヴェイラ監督と、前所属が鹿島の 30 興梠 慎三が古巣戦となる。 直近の公式戦から中２週間と、万全の態勢でＡＣＬ出場圏内へ向けた大一番に臨む。

予想フォーメーションは４−４−２。 リーグ戦、ＡＣＬ、ルヴァンカップ、天皇杯の試合を並行して行い、４日後にはＡＣＬのアウェイ戦を控えるなど日程は過密に。 前節からのスタメン変更は５名。 10月14日のＪリーグYBCルヴァンカップ準決勝第２戦からのスタメン変更で見ても５名と、メンバーの固定が難しい中で今節を迎える。 U−19日本代表に選出されている 30 安部 裕葵はインドネシア遠征に。 直近の公式戦であるルヴァンカップの試合で実戦復帰を果たした 3 昌子 　源が１３試合ぶりとなるリーグ戦先発を果たし、センターバックに入る。

32分 警告 鹿島アントラーズ 5 チョン スンヒョン

38分 GOOOOOAL！！！ 鹿島アントラーズ 22 西 　大伍 18 セルジーニョがペナルティエリア手前の左からペナルティエリア左へパスを送る。 16 山本 脩斗がクロスを供給すると、ファーサイドで 22 西 　大伍が反応。 ダイレクトで右足で合わせると、低い弾道のシュートがゴールネットに突き刺さる。

44分 警告 鹿島アントラーズ 6 永木 亮太

45分 アディショナルタイムは１分の表示。

45+1分 前半終了 浦和レッズ 0−1 鹿島アントラーズ

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52分 GOOOOOAL！！！ 浦和レッズ 31 岩波 拓也 左ＣＫを得る。 キッカーは 10 柏木 陽介。 左足でクロスを供給すると、ニアサイドへ動いた 31 岩波 拓也が頭で合わせる。 シュートはゴール右へ決まる。

60分 GOOOOOAL！！！ 浦和レッズ 9 武藤 雄樹 30 興梠 慎三がペナルティエリア左で競り合いを制してボールを持ち、3 宇賀神 友弥へつなぐ。 左サイドでプレーが続き、その後中央の 9 武藤 雄樹へボールが渡る。 9 武藤 雄樹は華麗なターンで寄せてきたＤＦをかわし、ペナルティアーク手前から左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右隅に決まる。

62分 交代 鹿島アントラーズ 40 小笠原 満男 → 9 鈴木 優磨

66分 交代 鹿島アントラーズ 25 遠藤　 康 → 23 小田 逸稀

67分 警告 鹿島アントラーズ 9 鈴木 優磨

72分 交代 浦和レッズ 46 森脇 良太 → 29柴戸　 海

78分 交代 浦和レッズ 15 長澤 和輝 → 22 阿部 勇樹

82分 交代 鹿島アントラーズ 16 山本 脩斗 → 19 山口 一真

85分 交代 浦和レッズ 30 興梠 慎三 → 19 アンドリュー ナバウト

90分 アディショナルタイムは４分の表示。

90+1分 警告 浦和レッズ 3 宇賀神 友弥 スローインのスローワーを代わった 3 宇賀神 友弥が遅延行為の判定を受ける。

90+3分 GOOOOOAL！！！ 浦和レッズ 9 武藤 雄樹 19 アンドリュー ナバウトが自陣でキープして 9 武藤 雄樹へつなぐ。 9 武藤 雄樹はドリブルで持ち上がると、相手を抜き去ってペナルティエリア中央へ進入。 右足を振り抜いてネットを揺らす。

90+5分 試合終了。

浦和レッズ 3−1 鹿島アントラーズ

武藤が２ゴールの活躍。浦和が鹿島に逆転勝利

実売数では５万枚以上が売れたという浦和対鹿島。数々の因縁がある両チームの対戦は、多分にもれずハードなものとなった。

２分には森脇 良太が興梠 慎三のラストパスからフリーとなり左足で狙う。８分にはまたも森脇にシュートチャンス。12分、武藤 雄樹と長澤 和輝のワンツーから武藤が抜け出して角度のないところからシュートを放った。それらは得点のにおいのするもの。鹿島を押し込んだ浦和が、序盤から幾度となく得点機を作っていた。ただ、肝心のゴールが決まらない。

20分ごろから鹿島がボールを持てるようになり、その流れで劣勢だったアウェイチームが先制点を奪った。左サイドの低い位置から宇賀神 友弥が強肩を生かして前線にスローインを放る。これに興梠らが反応したが、鹿島はスキを見せずにカット。そこから小笠原 満男の入れたロングボールのセカンドボールを拾い、攻勢をかけた。左サイド深い位置まで入り込んだ山本 脩斗のクロスはファーサイドに流れたが、そこに猛然と走り込んだのは右SBの西 大伍だった。右足の外側で合わせたシュートがゴールネットを揺らして、38分に鹿島が１点目をゲットした。

「前半は、失点はしたけれど、良い形ができていた。後半は、前半にやっていたことを落ち着いて継続することができた。ハーフタイムには、落ち着いて続けなさいと選手たちには話しました」（オズワルド オリヴェイラ監督）

浦和は戦況をしっかりと見つめることができていた。この試合の前まで連戦が続いて「鹿島は、疲労がたまっているのが分かった」（宇賀神）。徐々にスペースができ始めた後半は、浦和がさらに攻め込んでいく。52分、柏木 陽介の左CKがニアサイドに飛び込んだ岩波 拓也にピタリと合った。ファーサイドにヘディングシュートを流し込んで同点に追いついた。

浦和は裏のスペースを攻略できるようになると、今度はその玉突きでバイタルエリアも攻略できた。60分、青木 拓矢からのボールを中央で受けた武藤が鋭くターンすると、小笠原が完全に振り切られた。フリーとなった武藤は、左足を一閃。「蹴ったときの感触がすごく良かった」。弾丸シュートがゴールに突き刺さって、逆転に成功した。

鹿島は負傷明けの鈴木 優磨や小田 逸稀、山口 一真というカードを投入して前に出たが、73分の山本のヘディングシュート、75分にCKから訪れた鈴木のヘディングもわずかに外れてゴールならず。守備時は［５−４−１］にしてブロックを作った浦和が、最後の最後で体を張って同点ゴールを許さない。

そして90＋３分、武藤がハーフウェーライン付近でボールを受けるとゴールに向けて突進する。二人を抜き、追いすがる二人も寄せ付けずにダメ押しの３点目を決めた。「２点とも気持ちの良いゴールで、テンションが上がりました」と笑った武藤。それぞれのゴール後はおなじみとなった『がってんポーズ』だ。武藤は、公式戦６試合連敗中だった鹿島を撃破する原動力になった。これで浦和は５位に浮上。ターゲットである３位が近づいてきた。

対して鹿島は痛い敗戦。それでも大岩 剛監督は「次の（AFCチャンピオンズリーグ）水原戦につなげたい」と前を向いた。

［ 文：田中 直希 ］

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10月20日(土) Ｓｈｏｎａｎ ＢＭＷ スタジアム平塚 (入場可能数：15,732人) 16:04 kick off 湘南ベルマーレ − 北海道コンサドーレ札幌 入場者数：11,982人 天候：晴のち曇　気温：21.1℃　湿度：47% 主　審：福島 孝一郎　副審１：山内 宏志 副審２：武田 光晴　第4の審判員：上田 益也

予想フォーメーションは３−４−２−１。 前節からスタメンを１人変更。 34 金子 大毅が４試合ぶりに先発入りを果たす。 勝点３５で暫定１３位につけ、残留争いに巻き込まれている。 ＪリーグYBCルヴァンカップ決勝に進出した勢いで上位の札幌相手に勝点３を狙いたい。

予想フォーメーションは３−４−２−１。 前節からスタメンを３人変更。 出場停止明けの 5 福森 晃斗、10 宮澤 裕樹、9 都倉 賢が戦列に復帰する。 勝点４４で暫定５位につけ、ＡＣＬ圏内との勝点差は「２」に肉薄。 ２試合ぶりの勝利でさらなる上位進出を目指したい。

39分 GOOOOOAL！！！ 湘南ベルマーレ 38 山�ｱ 凌吾 北海道コンサドーレ札幌GK 25 ク ソンユンの中途半端なクリアを中盤の 6 石川 俊輝がヘディングでつなぎ、18 松田 天馬が受ける。 18 松田 天馬はペナルティエリア手前の中央の 7 梅崎 　司に預け、7 梅崎 　司は相手を引き付けて右横に横パスを出す。 これに反応した 38 山�ｱ 凌吾が左足でダイレクトシュートを放つと、ゴール左に決まる。

45分 アディショナルタイムは１分の表示。

45+2分 前半終了。 湘南ベルマーレ 1-0 北海道コンサドーレ札幌

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50分 GOOOOOAL！！！ 北海道コンサドーレ札幌 48 ジェイ 右ＣＫを獲得する。 キッカーは 5 福森 晃斗。 鋭いインスイングのクロスを入れると、右ポストをたたく。 跳ね返ったボールを 10 宮澤 裕樹が触り、最後は48 ジェイが押し込んで同点に追い付く。

60分 GOOOOOAL！！！ 湘南ベルマーレ 29 杉岡 大暉 ボールサイドの 7 梅崎　 司と 29 杉岡 大暉が華麗なサインプレーを見せる。 7 梅崎　 司がヒールでボールの位置をずらし、29 杉岡 大暉が思い切って左足を振り抜く。 これがゴール右に決まって勝ち越しに成功。

64分 交代 北海道コンサドーレ札幌 38 菅　 大輝 → 19 白井 康介

67分 警告 湘南ベルマーレ 8 大野 和成

71分 交代 北海道コンサドーレ札幌 27 荒野 拓馬 → 26 早坂 良太

74分 交代 湘南ベルマーレ 7 梅崎 　司 → 23 高山 　薫

76分 GOOOOOAL！！！ 北海道コンサドーレ札幌 18 チャナティップ 14 駒井 善成が自陣の低い位置でボールを奪うと、すぐさま 18 チャナティップに縦パスを出す。 18 チャナティップは中央を駆け上がり、右へ開いた9 都倉 　賢へ預ける。 9 都倉 　賢はペナルティエリア手前の右からペナルティエリア内にスルーパスを出すと、走り込んだ 18 チャナティップが右足を振り抜く。 これが坂に当たってネットを揺らす。

81分 交代 湘南ベルマーレ 38 山崎 凌吾 → 15 野田 隆之介

86分 交代 湘南ベルマーレ 18 松田 天馬 → 50 小川 慶治朗

76分 交代 北海道コンサドーレ札幌 18 チャナティップ → 41 三好 康児

90分 アディショナルタイムは４分の表示。

90+5分 試合終了。

湘南ベルマーレ 2−2 北海道コンサドーレ札幌

湘南は二度のリードを守り切れず。２−２のドロー決着

湘南は１週間前にPK戦の末に柏を下し、クラブ史上初のＪリーグYBCルヴァンカップ決勝進出を決めた。そのときのスタメンからは、試合途中で負傷した菊地 俊介から松田 天馬に変更。そのほかは同じメンバーで臨む。

対する札幌は前節から３枚を変更。早坂 良太に代えて宮澤 裕樹、キム ミンテに代えて福森 晃斗、三好 康児に代えて都倉 賢を並べ、２週間のインターバルを経てこの試合に入った。

序盤にペースをつかんだのはアウェイの札幌。ディフェンスラインとボランチが状況に応じて立ち位置を目まぐるしく変え、湘南のプレスを空転させる。前線ではチャナティップが２ライン間のギャップに顔を出し、都倉やジェイは空中戦で起点になり、右サイドは駒井 善成が積極的に仕掛ける。守備に切り替わったときも、山�ｱ 凌吾や梅崎 司に宮澤らがしつこくマークにつき自由を与えない。７分には駒井が縦に突破してクロス、そのプレーで得たCKでジェイがポスト直撃のヘディングを放つなど、ペースを握っていった。

しかし、流れに反して先制したのは湘南だった。押し込まれながらもクリアに逃げず、粘り強く低いパスでつなごうとチャレンジし、その姿勢が実ったのは39分。相手GKのクリアを石川 俊輝が競り勝ち、松田、梅崎とつないで最後は山�ｱ。右ペナルティーエリアの角からファーサイドへキレイに流し込んだ。この１点で湘南がリードを得て前半を折り返す。

ところが札幌も後半早々に追いつく。50分、右からのCKを福森が入れると、直接ゴールへ入りそうな軌道を描きポストに直撃。こぼれたボールを宮澤が触り、最後はジェイが押し込んだ。

ゴールを境に試合は激しい展開になる。ピッチ各所で１対１が激しくなり、球際の迫力が増すと、観客のボルテージも上がっていった。

再びゲームを動かしたのは湘南だ。前線からのプレスが機能し始め、高い位置で五分五分の状況を作り、梅崎がファウルを得る。ゴール正面からのFKを、梅崎が足の裏でわずかにズラし、杉岡 大暉が左足を振り抜く。相手DFの間をぬって低いボールがゴール右スミに収まった。

しかし試合は終わらない。76分、チャナティップがピッチ中央でボールを持つと、30mほど運んでから、右に開いた都倉へ。都倉が数秒キープすると、その間に再び走り込んだチャナティップへリターン。ペナルティーエリア内で右足を振ると、これが坂 圭祐に当たってネットを揺らした。

その後は両チームとも選手交代で勝ち越しを図り、いくつかの決定機を作ったものの、結局スコアは動かず試合終了。２−２のドローで、勝点１ずつを加えてゲームを終えた。

［ 文：中村 僚 ］

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10月20日(土) 味の素スタジアム (入場可能数：48,999人) 19:00 kick off ＦＣ東京 − セレッソ大阪 入場者数：28,053人 天候：曇時々雨　気温：16.3℃　湿度：90% 主　審：岡部 拓人　副審１：大川 直也 副審２：森川 浩次　第4の審判員：権田 智久

予想フォーメーションは４−４−２。 前節からスタメンを１名変更。 出場停止の 48 チャン ヒョンスに代わり、5 丹羽 大輝が６試合ぶりの先発出場を果たす。 前節に８試合連続未勝利の泥沼から脱出に成功。 悲願のリーグ優勝は現実的に厳しい状況だが、ＡＣＬプレーオフ出場のためにも３位を死守したい。 18 橋本 拳人がキャプテンマークを巻く。

予想フォーメーションは４−４−２。 前節からスタメンを４名変更する。 得点力不足に悩まされ、直近の公式戦５戦で未勝利。 リーグ戦には未消化試合を他チームよりも多く残しているとはいえ、ＡＣＬプレーオフ出場の可能性をつなぐためにも、勝点３を大阪に持ち帰りたい。 6 山口　 蛍がキャプテンマークを巻く。

FC東京ボールでキックオフ、試合開始

45分 アディショナルタイムは１分の表示。

前半終了。 ＦＣ東京 0−0 セレッソ大阪

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セレッソ大阪ボールでキックオフ、後半開始。

60分 警告 ＦＣ東京 3 森重 真人

60分 警告 セレッソ大阪 22 マテイ ヨニッチ

67分 警告 ＦＣ東京 11 永井 謙佑

69分 交代 ＦＣ東京 11 永井 謙佑 → 13 リンス

73分 警告 ＦＣ東京 38 東 　慶悟

82分 交代 ＦＣ東京 9 ディエゴ オリヴェイラ → 20 前田 遼一

84分 GOOOOOAL！！！ セレッソ大阪 10 清武 弘嗣 カウンターを仕掛ける。 7 水沼 宏太が敵陣を駆け上がり、ペナルティエリア付近でＤＦと対じ。 シュートを放つも、ＤＦにブロックされてしまう。しかし、高く浮き上がったボールは左方向の 10 清武 弘嗣の下へ。 見事に右足のボレーで合わせると、ボールはわずかにＤＦに当たってネットを揺らす。

88分 交代 ＦＣ東京 6 太田 宏介 → 25 小川 諒也

89分 交代 セレッソ大阪 7 水沼 宏太 → 13 高木 俊幸

90分 アディショナルタイムは４分の表示。

90+1分 交代 セレッソ大阪 11 ソウザ → 43 オスマル

90+5分 試合終了。

ＦＣ東京 0−1 セレッソ大阪

少ないチャンスを生かしたＣ大阪。清武のゴールでFC東京を撃破

お互いに今季を上位で終えるためには負けられない一戦。夕方から関東地方に降った雨は試合開始の頃にはかなりの雨脚の強さとなり、濡れてスリッピーな状態でのキックオフとなった。

開始30秒、いきなりFC東京の永井 謙佑が自慢の快足を生かしてＣ大阪のディフェンスラインを切り裂いた。折り返したクロスから決定機には至らなかったが、ホームチームは前節・名古屋戦の勝利を呼び込んだ縦に速いサッカーをこの試合でも見せる意欲をいきなり感じさせた。

その後も永井とディエゴ オリヴェイラの縦への推進力を生かしながらFC東京が攻め込んでいく。Ｃ大阪は中盤のボランチに入ったソウザがこの日は絶不調。何度もパスミスなどでボールロストを繰り返し、FC東京はそこから縦に、サイドに速い攻撃を繰り広げていった。14分には永井とディエゴ オリヴェイラのコンビネーションから抜け出し、最後は永井が左足を振り抜いたが、シュートはＣ大阪の守護神・キム ジンヒョンがグッドセーブを見せた。

Ｃ大阪は30分あたりから徐々にボールキープから攻撃チャンスを見いだしていく。33分、清武 弘嗣の質の高いプレーの連続から好機を作り出し、左サイドに流れた杉本 健勇のクロスに走り込んだ水沼 宏太がヘディング。古巣のゴールに迫ったが、シュートは元チームメートの森重 真人のブロックに防がれた。結局両者ともに決め手を欠き、前半はスコアレスで終了した。

後半、主導権を握ったのはFC東京。49分に日本代表帰りの室屋 成が強烈なシュートを放ち攻撃の号砲を鳴らすと、その後も両サイド、中央とあらゆるエリアから攻め立て、セカンドボールも拾い続けてＣ大阪を押し込んでいった。

64分には右サイドに流れた東 慶悟のクロスにゴール前で大森 晃太郎が頭で合わせたが、シュートはポスト左外へ。Ｃ大阪も65分、速攻から水沼が右足を振り抜いたが決められず。するとここから約20分間、試合はFC東京が一方的に攻める展開になっていった。

人とボールが敵陣になだれ込んでいくホームチーム。対するアウェイチームはマテイ ヨニッチと山下 達也の両CBを中心に粘り強い守備ではね返していく。ディエゴ オリヴェイラの単独突破をなんとか止め、途中出場のリンスのプレッシャーもかわし、さらに前田 遼一に目がけて入れられるクロスもはじき返していく。

すると、たった一度のチャンスが訪れる。84分、ピッチ中央で杉本が相手DFと競り合いながらポストプレーを成功させ、ボールは右サイドを駆け上がった水沼へ。水沼はゴール前でシュートを選択するも、DFにブロックされた。しかし当たったボールが逆サイドに浮き球で流れると、その落下点に走り込んでいたのは清武。体を倒し、難しい体勢で右足ボレーシュートを放つと、GKの手をはじき見事に逆サイドネットに突き刺さった。

千載一遇のチャンスを見事生かしたＣ大阪。反対に何度も攻め立てたFC東京は、終了間際に訪れたチャンスもリンスが決められず。結局均衡がなかなか破られなかった展開は、しびれを切らすことなく最後まで耐え、１点を決め切ったＣ大阪に軍配が上がった。

［ 文：西川 結城 ］

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