今回は、「これはなんでしょう?」などとのんきになぞなぞ遊びをしている場合ではないくらい、非常にリスキーな菌を発見したので、注意喚起を目的として書く。
おそらくご存じの方も多いと思うが、まずはご覧いただこうか。
お?
ほえ??
うぎゃーーーーー!!!!
つーことで、もうおわかりですね?
菌類のなかでも「最恐」の呼び声高い「カエンタケ」の可能性がかなり高いんじゃないかなーと、個人的には分析している。
カエンタケは食ったら即死、触っただけでも大やけど様のびらんや炎症が現れるというツワモノ。実はこのあたりで、カエンタケによく似ている「ベニナギナタタケ」というきのこが、年によってはかなりたくさん発生するのだが、ベニナギナタはこの時期に発生した姿を見たことがない。それに色、形が微妙に異なっていることから、やっぱりこいつはカエンタケなんじゃないの?と判断した。
なんつっても、ちょっくら引っこ抜いて観察してみるかね、というわけにもいかない菌なので、今度ばかりは実食してこうでしたー!なんていう自殺行為は不可能、あくまでも分析と推測しか許されない、何かと許容範囲が狭い菌である。
ちなみに、上のはまだ幼菌で、成菌になると、人間の指のような形へと変貌を遂げ、かなり気味の悪い菌である。なお、カエンタケは細菌兵器の材料としてつかわれることもよく知られる。ベニナギナタとの誤食で死亡例もあるというが、まかり間違って一命をとりとめたとしても、脳障害や運動障害など、かなり重篤かつ深刻な後遺障害が必須ということで、なかなか悪質な菌だ。
保健所に連絡したところ、相当のんきなトーンであったが、今年のように梅雨らしい梅雨ともなると、大木でも根腐れは避けられない。そういうときに、全国規模で多発しやすい菌だというから、幸いにもこのブログに目を留めた読者は、十分注意すべきである。これを読んでるアンタ、ラッキーでしたねー。
全国的というくらいだから、わざわざ私が入っている山の具体的な情報を公開する必要もないだろう。
てことで、みなさん、お大事に。
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