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2024年06月29日
ちょっとだけMリーグ#328
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は日向 藍子プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:00)
https://youtu.be/zRkqpNMG3oc?si=8vgNpKvPlvB-nW16
2024年4月30日 第1試合
南2局 1本場 ドラ
東家 渡辺 太 25900
南家 松ヶ瀬 隆弥 12000
西家 日向 藍子 31700
北家 仲林 圭 30400
(敬称略)
トップ目〜三着目まで5800点差で親1600オールツモでも着順が入れ替わる点棒状況。
断ラス目・松ヶ瀬さんは跳満以上の手をアガりたい。
最初に親・太さんの手は
ドラ太手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
カンツはカンするよりも変則待ちに使う事を考えたい。(1枚切ってなど)
ツモ?打
南家・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
トイツのドラ2、メンツ手4シャンテン。
・ドラ2の鳴いて3900では物足りないのでメンゼンで5200以上にするなど工夫が必要。
ツモ打
続いて西家・日向さんの手は
ドラ日向手牌
赤もドラもない3トイツ。
トイツが増えればチートイツやトイトイ、メンゼンでは少しテンパイスピードで遅れそう。
ツモ打
最後に北家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
赤もドラもないメンツ手2シャンテン。
トップ目と1300点差とはいえ、トップ目を突き放すようなアガリが欲しいのにリーチ1300点では物足りない。
せめて567三色や赤引きで高くしたい。
ツモ打
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
1メンツ完成の3シャンテン。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
から先切りして役なし2シャンテン。
次巡、太さんは
ドラ太手牌
赤1の2シャンテン。
同巡、日向さんは
ドラ日向手牌
から先切りしてドラ受け入れを残した形。
は太さんに4枚あるので山にしかありません。
また同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ツモ打してタンヤオへ。
次巡、太さんは
ドラ太手牌
タンヤオに向かうような打。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ドラアンコの2シャンテン。
また同巡、日向さんは
打ドラ日向手牌
時間を使って打。
ソウズと字牌で、、、の4ブロックあるので全部鳴いて字牌タンキ待ちもあります。
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
4枚目を引いた3シャンテン。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ツモ打して567三色を見切った形。
もしかすると場に1枚切れでアンコになりにくいのも理由かもしれません。
次巡、太さんは
打ドラ太手牌
タンヤオ2シャンテンになり打。
このを日向さんがポンして打。
ポンドラ日向手牌
ホンイツ2シャンテン。
次巡、太さんはカンして新ドラ、ツモ打。
カンドラ槓ドラ太手牌
受け入れのタンヤオ・赤2、1シャンテン。
同巡、日向さんは
ポンドラ槓ドラ日向手牌
受け入れのホンイツ1シャンテン。
また同巡、仲林さんは
ドラ槓ドラ仲林手牌
タンヤオやピンフもある2シャンテン。
次巡、太さんはツモ打。
このを日向さんがポンして打。
ポンポンドラ槓ドラ日向手牌
・ホンイツ、待ちテンパイ。
待ちは山に0、は2枚。
仲林さんはツモ打。
このを太さんがポンして打.。
ポンアンカンドラ槓ドラ太手牌
タンヤオ・赤2、カン待ちテンパイ。
待ちは山に3枚。
太さんテンパイの直後、松ヶ瀬さんは
ドラ槓ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの満貫1シャンテン。
同巡、日向さんは加カン、新ドラ、リンシャンツモ打。
ポン加カンドラ槓ドラ日向手牌
・ホンイツ・トイトイテンパイ。
でアガれば跳満。
切られたを仲林さんがチーして打。
チードラ槓ドラ仲林手牌
受け入れの1シャンテン。
この後、太さんはツモツモ切り。
日向さんはツモツモ切り。
仲林さんは
打チードラ槓ドラ仲林手牌
タンヤオテンパイに取れますがは危険と見て打。
次巡、太さんはツモツモ切り。
このを松ヶ瀬さんがチーして打。
チードラ槓ドラ松ヶ瀬手牌
このは3枚目なので仕方なく鳴いたように見えます。
松ヶ瀬さんはタンキ待ち。
同巡、日向さんは
ツモポン加カンドラ槓ドラ日向手牌
・ホンイツ・トイトイの跳満一本場、3100−6100。
親かぶりの太さんに18400点差つけるアガリで有利に進めた日向さんがトップ。
日向 +62.9
太 +7.2
仲林 −18.0
松ヶ瀬 −52.1
インタビューで思わず目から汗がこぼれた日向さんの一局を送りしました。
今回のまとめ
・カンが1回入ると誰かにカンドラが乗り、押し寄り
カンが入ると大抵4人の内1人以上にはドラが乗り、30符三翻までの手なら点数は2倍になり押し寄り。
・カンが入るとメンゼンなら裏ドラが乗りやすくなりリーチ寄り
ざっくりとカン1回で裏ドラ2倍乗りやすく、カン2回で裏ドラが3倍乗りやすいのでリーチ寄り。
・カンが入るほど全体の打点が上がり、勝負局
太さんはタンヤオ・赤2・ドラ3の18000、日向さんは高目・ホンイツ・トイトイの12000。
打点が上がると相手も勝負しやすくなるので直撃が欲しいならあえてのカンもあり。
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2024年06月26日
ちょっとだけMリーグ#327
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:00、対局は1:57〜スキップして見てください)
https://youtu.be/HsBdTbvwF5k?si=Q0VIgcssMntto99_
2024年5月7日 第2試合 ファイナル4戦目(全16戦)
南4局 1本場 ドラ
東家 堀 慎吾 37300
南家 園田 賢 30300
西家 鈴木 優 6700
北家 松ヶ瀬 隆弥 25700
(敬称略)
トップ目・堀さんは小さなリードなのでこの一局で終了させるか、二着目以下がツモっても届かないような高打点アガリが欲しい。
二着目・園田さんは堀さんに3200直撃で同点トップ、満貫ロンや1300ー2600ツモでトップ。(リーチ棒が出て1000−2000ツモもトップ)
三着目・松ヶ瀬さんは園田さんに2600直撃や1000−2000ツモで二着、堀さんに6400直撃や跳満ロンや満貫ツモでトップ。
ラス目・優さんは園田さんか松ヶ瀬さんへ12000直撃か倍満ツモで三着、役満ロンやツモでトップ。
最初に親・堀さんの手は
ドラ堀手牌
タンヤオやピンフが見えそうなメンツ手2シャンテン。
三着目の満貫ツモでも逆転されてしまう堀さんは高打点の手ならアガりたい。
ツモ打
次に南家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤1でトイツのある3シャンテン。
リーチ棒が出て1000−2000ツモか1300−2600ツモならトップの園田さんはを生かしたツモアガリが目標。
ドラか赤かを引いてリーチ・ツモでトップ。
ツモ打
続いて西家・優さんの手は
ドラ優手牌
赤1のメンツ手2シャンテン。
優さんは三着目と19000点差の断ラス目なので三着目に跳満直撃か倍満ツモ目標で進めたい。
ツモ打
最後に北家・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
場風がトイツ、ピンズ8枚あり、ポンのホンイツなら3900、3900なら二着目・園田さんに直撃かツモで二着、を引いた満貫ならトップ目・堀さんに直撃かツモでトップ。
ツモ打
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れのタンヤオ1シャンテン。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
好形ができ、ピンフになりそうですがリーチ・ピンフ・赤、3900点程度。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
シャンポン待ちタンヤオ2000点ダマテン。(ヤミテン)
待ちは山に1枚ずつ。
優捨牌
優さんの捨牌に1枚切れで見た目にもは山に1枚。
同巡、優さんは
打ドラ優手牌
打して受け入れの1シャンテン。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
時間を使ってツモ打した3シャンテン。
園田さんはソウズ一気通貫もありますが肝心の、が1枚もありません。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ツモ打してピンズ2メンツ完成。
、、、とピンズと字牌で4ブロック、の四連形にがくっつけばブロックは十分。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打して1シャンテン戻し、受け入れの1シャンテン。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
アンコになった2シャンテン、打点ではリーチ・ツモ・・赤ならトップ。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
を引けばイーぺーコー目が残り、アンコでも一翻アップ、出アガリ跳満の可能性アップ。
次巡、堀さんはツモツモ切り。
堀さんはテンパイ(例1)に取れますが、ツモ切り1シャンテンのまま。
ドラ例1
もしテンパイ(例1)に取ると待ち。
は堀さんから2枚見え、はションパイ(0)。
またも2枚ずつ見えているのでその外側でアガる確率が高そう。
リーチしてロンは2900、リーチ・ツモ・ピンフ1300オール止まり。
もし1300オールツモアガっても次局二着目の満貫ツモで逆転(三着目は満貫ツモ条件でなくなる)されてしまいます。
堀さんの立場から見ると安いアガリは不要なオーラスだと言えます。
堀捨牌
園田捨牌
優捨牌
松ヶ瀬捨牌
まず松ヶ瀬さんはピンズを一枚も切らず、ピンズホンイツに見え、逆に園田さんは手出しとその後のからソウズの多い手に見えます。
優さんの手が不明ながらピンズ1メンツは持っていそう。
そう考えるとピンズ待ちの高目はほとんど山に残ってなさそう。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
を残してリーチの準備しています。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打リーチ、待ち。
待ちは山に2枚ずつ4枚。
リーチ・タンヤオ・ピンフ5800点でツモって2600オール、一発や裏ドラ1枚で12000。
園田さんはツモ打。
優さんはツモ打リーチ宣言しますが、
打リーチドラ優手牌
堀さんへ一発放銃。
リーチ一発ロンドラ裏ドラ堀手牌
リーチ・一発・タンヤオ・ピンフの親満貫一本場、12300点。
優さんを箱下−5600点に突き落とす大きなアガリ。
続くオーラス二本場はリーチ棒が出てツモるかツモって裏が乗ればトップの園田さんがリーチ!
ドラ園田手牌
園田さんへ2600直撃かツモなら二着がある松ヶ瀬さんは追いかけリーチ!
ドラ松ヶ瀬手牌
結局、両者にアガリは出ず流局、二人テンパイ。
結果は
堀 +70.1
園田 +10.8
松ヶ瀬 −13.8
優 −67.1
堀さんがトップ率を一気に高める12000をアガった一局をお送りしました。
今回のまとめ
・何点以上必要なのか?を知る
南4局 1本場 ドラ
東家 堀 慎吾 37300
南家 園田 賢 30300
西家 鈴木 優 6700
北家 松ヶ瀬 隆弥 25700
トップ目・堀さんは小さなリードなのでこの一局で終了させるか、二着目以下がツモっても届かないような高打点アガリが欲しい。
二着目・園田さんは堀さんに3200直撃で同点トップ、満貫ロンや1300ー2600ツモでトップ。(リーチ棒が出て1000−2000ツモもトップ)
三着目・松ヶ瀬さんは園田さんに2600直撃や1000−2000ツモで二着、堀さんに6400直撃や跳満ロンや満貫ツモでトップ。
ラス目・優さんは園田さんか松ヶ瀬さんへ12000直撃か倍満ツモで三着、役満ロンやツモでトップ。
堀さんは二着目の3200直撃で同点、二着目の1300−2600ツモや三着目の満貫ツモで逆転される微妙なオーラス。(ツモは親が子の2倍支払うので点差が縮まりやすい)
ここで堀さんがアガるとすると二着目の満貫ツモでも届かないような点差にしたい。
この一本場で堀さんがアガったとして次局(二本場)、二着目の満貫ツモで届かなくするには
8600(満貫二本場)+4200(親のツモられ分)=12800(二本場満貫ツモで縮まる点差)
30300(二着目の持ち点)+12800(縮まる点差)=43100(これより上が堀さんが目指したい持ち点)
43100−37300=5800(これが一本場でアガりたい最低点数)
・テンパイ取らずにする例
堀さんはテンパイ(例1)に取れるが、ツモ切り1シャンテンのまま。
ドラ例1
もしテンパイ(例1)に取ると待ち。
は堀さんから2枚見え、はションパイ(0)。
またも2枚ずつ見えているのでその外側でアガる確率が高そう。
リーチしてロンは2900、リーチ・ツモ・ピンフ1300オール止まり。
もし1300オールツモアガっても次局二着目の満貫ツモで逆転(三着目は満貫ツモ条件でなくなる)されてしまう。
堀さんの立場から見ると安いアガリは不要なオーラスだと言える。
堀捨牌
園田捨牌
優捨牌
松ヶ瀬捨牌
まず松ヶ瀬さんはピンズを一枚も切らず、ピンズホンイツに見え、逆に園田さんは手出しとその後のからソウズの多い手に見える。
優さんの手が不明ながらピンズ1メンツは持っていそう。
そう考えるとピンズ待ちの高目は山に残ってなさそう。
後に堀さんはマンズ待ちに変わりリーチ、優さんへ12000ロン。
リーチ一発ロンドラ裏ドラ堀手牌
リーチ・一発・タンヤオ・ピンフの親満貫一本場、12300点。
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2024年06月23日
ちょっとだけMリーグ#326
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は渡辺 太プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:00、対局は1:52〜スキップして見てください)
https://youtu.be/tHQwO6T8GTc?si=3daTlmB7ZISLAQBi
2024年4月19日 第2試合
南1局 3本場 供託リーチ棒2 ドラ
東家 高宮 まり 30700
南家 小林 剛 32600
西家 松本 吉弘 16800
北家 渡辺 太 17900
(敬称略)
トップ目・小林さんと二着目・高宮さんが微差のトップ争い。
三着目・太さんとラス目・松本さんも微差で三着争い中。
最初に親・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
第一ツモで4トイツになったチートイツなら2シャンテン、メンツ手なら3シャンテン。
既にピンズ6枚+トイツのホンイツの材料4ブロックはあるのでピンズと字牌は全部鳴いてホンイツやメンゼンならチートイツもありそう。
ツモ打
次に南家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
マンズの形からイーぺーコー、123三色、を重ねてポンなどはありそう。
ツモ打
続いて西家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
赤1のメンツ手4シャンテン。
現在ラス目の松本さんは4人の中で最もアガリが欲しい立場。
ある程度、ラス目から抜け出せるような高打点が欲しい。(リーチ・ピンフ・赤2など)
ツモ打
最後に北家・太さんの手は
ドラ太手牌
ドラ1のメンツ手3シャンテン。
アンコ+トイツ+ドラあるので5200〜になりそう。(アンコ8符+ポン4符で40符三翻5200点)
ピンズ2メンツ+字牌2メンツ計算できるのでピンズホンイツも勿論あります。
供託が2900点あるので5200アガると5200+2900=8100点、満貫あります。
ツモ打
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
トイツで鳴ける3シャンテン。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
マンズ2メンツ+雀頭、残りのピンズとソウズで2メンツ作りたい。
ツモ打
このを高宮さんがポンして打。
ポンドラ高宮手牌
ピンズホンイツとトイトイの両方を見ているようなポン。
ドラ色のホンイツならドラや赤が使えて7700もあり、トイトイなら3900程度と安い。(アンコが増えると符が変わる、ツモり三暗刻まで)
ポンの後、小林さんは
ドラ小林手牌
を抜いてみると、のポン材が3つあるので鳴きやすい形。
同巡、太さんは
打ドラ太手牌
少考して打。
次巡、高宮さんは
ポンドラ高宮手牌
ホンイツ3シャンテンでトイトイ3シャンテン。
ここでゲスト解説の中田プロ(ビースト所属、元・乃木坂46)が
「これを切らないのは混一色とかよりはのくっつきとか見たってことですか?太さんは。ペンを払うとか。」
と疑問を投げかけるシーンがありました。
太さんが切る前の手牌が
ドラ太手牌
と
で2ブロック、マンズかピンズかで残り3ブロックを作ることになります。
ピンズについて考えると、
を引くとの四連形。
四連形からはでリャンメン以上の受け入れになります。(も使える)
を引くとでで変化。
を引くとの変則待ちが作れる形。
を切っての待ち。(切り当たりのスジひっかけ)
を切っての待ち。(が通るとの中スジひっかけ)
を引くとのポン材2つでの外側は非常にポンしやすい。
など、引く牌で好形待ちへの変化もあります。
はが使えるのと、この手は・ドラ、5200点なら供託2900点と合わせて8100点なら満貫相当。
混一色に染めなくとも打点は十分。
同巡、太さんはツモツモ切り、これを小林さんがポンして打。
ポンドラ小林手牌
の後付け1シャンテン。
ポンの後、松本さんは
ドラ松本手牌
ポンされて三面張変化がなくなったものの、アンコになった2シャンテン。
次巡、松本さんはツモツモ切り。
このを小林さんがポンして打。
ポンポンドラ小林手牌
の1000点テンパイ、待ち。
待ちは山に3枚、は2枚の計5枚。
小林さんが切ったを高宮さんがポンして打。
ポンポンドラ高宮手牌
高宮捨牌
マンズとソウズしか切らない捨牌でピンズホンイツに見えます。(字牌を切ってないのでポンがなくてもチンイツよりホンイツ)
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
赤2で受け入れの1シャンテン。
また同巡、太さんは
ドラ太手牌
くっつきに良い牌を残した3シャンテン。
次巡、高宮さんは
ポンポンドラ高宮手牌
受け入れのホンイツ1シャンテン。
同巡、小林さんはツモツモ切り、このを太さんがポンして打。
ポンドラ太手牌
ポンの後、高宮さんは
ポンポンドラ高宮手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、松本さんはツモツモ切り、このを太さんがチーして打。
チーポンドラ太手牌
受け入れの1シャンテン。
切られたを高宮さんがチーして打。
チーポンポンドラ高宮手牌
高宮さんはどちらのタンキ待ちにも受けられますがどちらも3枚見え(はドラ表示牌)
待ちは山に1枚。
山に残っている待ちに変えてアガりたい。
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、太さんは
チーポンドラ太手牌
テンパイ、待ち。
待ちは山に1枚、は3枚の計4枚。
次巡、高宮さんはツモツモ切り。(4枚見え)
小林さんはツモツモ切り。
松本さんはツモツモ切り。
これが太さんへの放銃に。
ロンチーポンドラ太手牌
・ドラ、5200の三本場、6100点。(リーチ棒+2000)
小林さん微差のトップで迎えたオーラスは高宮さん決死のトイトイ2600を小林さんから出アガリしてトップ。
高宮 +52.3
小林 −1.0
太 −1.0
松本 −50.3
小林さんと太さんは同点二着。(同点の場合、順位ウマは二等分)
三人テンパイを制した太さんの一局をお送りしました。
今回のまとめ
・供託が多い時は一〜二翻アップ相当
南1局 3本場 供託リーチ棒2 ドラ
東家 高宮 まり 30700
南家 小林 剛 32600
西家 松本 吉弘 16800
北家 渡辺 太 17900
供託の3本場×300+リーチ棒2本×1000=2900点がアガリに加算される。
例えばこの供託の時
子
1000点→1000+2900=3900点(30符三翻)
2000点→4900点≒5200点(40符三翻)
3900点→6800≒6400点(50符三翻)
ドラ太手牌
今回の太さんは・ドラ、5200点の手。
太さんはピンズホンイツも狙えるが、供託と合わせて5200+2900=8100点なら実質満貫でトップ目や二着目に直撃で二着目にアップできる。
・上の着順との点差で欲しい打点を知る
自分が子、相手も子なら
0〜10000点差 5200以下直撃 満貫以下ツモ
10100〜16000点差 満貫以下直撃 (15000点差まで跳満ツモ)
16100〜24000点差 跳満直撃 (20000点差まで倍満ツモ)
24100〜32000点差 倍満直撃 三倍満ツモ
上のように相手との点差で狙うおおよその打点を決める。
自分が親なら打点は1.5倍なので上の3分の2の翻数で良い。
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2024年06月21日
ちょっとだけMリーグ#325
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は岡田 紗佳プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:00)
https://youtu.be/czF1_eOz4js?si=H-aTRwnlxIwFhmRe
※最初は入場シーンがあるので1:47〜対局をご覧ください。
2024年5月17日 第1試合 ファイナル15戦目(全16戦)
南4局 ドラ
東家 鈴木 優 25600
南家 鈴木 たろう 18800
西家 岡田 紗佳 30100
北家 二階堂 亜樹 25500
(敬称略)
上3人が4600点差にひしめく大接戦。
トップ目・岡田さんは1000点でもアガればトップ。
二着目・優さんは岡田さんに2900直撃でも4800ロンでも1300オールツモでもトップ目。(連荘)
三着目・亜樹さんは岡田さんに2600直撃や5200ロン、1000−2000ツモでもトップ。
ラス目・たろうさんは岡田さん8000直撃か跳満ロンかツモでトップ。
優さんか亜樹さんへ3900直撃で三着、岡田さん以外へ満貫ロンか1600−3200ツモで二着。
最初に親・優さんの手は
ドラ優手牌
ドラ1のメンツ手3シャンテン。
このままメンゼンならリーチ・ピンフ・ドラの5800アガるとトップ目になれます。
ですがリーチ棒を出すと一時的に三着目に落ちてしまうので迷う所。
ツモ打
次に南家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
赤もドラもないメンツ手2シャンテン。
ソウズの形からイーぺーコー、タンヤオもありそう。
ツモツモ切り
続いて西家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
トイツの3シャンテン。
岡田さんはトップ目なのでポンの1000点で十分ですがピンズが多くピンズホンイツの選択もありそう。
ツモ打
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤1のメンツ手2シャンテン。
亜樹さんは岡田さんに2600直撃か5200ロンか1000−2000ツモでトップなのでこのままテンパイ→リーチでも岡田さんから出るとトップ、ツモってもトップ、岡田さん以外からロンなら裏ドラ1枚か一発かハイテイが必要。
ここに赤かドラを引くとリーチでどのアガリでもトップになるのでそこを意識したい。
ツモ打
次巡、優さんは
ドラ優手牌
ドラ引きでリーチ・ドラ2なら7700〜で打点は十分。
同巡、たろうさんは
打ドラたろう手牌
打して受け入れの1シャンテン。
また同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ピンズリャンカンがあるので受け入れもあります。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
引きでタンヤオが崩れてしまうので落とし。
たろうさんは満貫ロンかツモ二着があるので高目追求のようです。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ペン受け入れもでき、チーからも仕掛けられます。
3巡後、たろうさんは(動画3:09)
ドラたろう手牌
ツモ打のドラ切りテンパイ、カン待ちダマテン。(ヤミテン)
待ちは山に2枚。
もしたろうさんが切りではなく切りしていると、
ドラ例1
こんな高目リャンぺーコーテンパイに取れる未来もありました。(高目ダマ跳満)
たろうさんが切ったドラを優さんがポンして打。
ポンドラ優手牌
優さんはタンヤオ・ドラ3狙いか。
ポンの後、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
たろうさんの当たり牌を引き、受け入れの1シャンテン。
たろうさんのアガリ牌は山に1枚。
次巡、優さんは
ポンドラ優手牌
タンヤオ2シャンテン。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
を引けばピンフ変化もあります。
次巡、たろうさんはツモツモ切り、このを岡田さんがチーして打。
打チードラ岡田手牌
ピンズ一気通貫との後付け(バック)1シャンテン。
これがたろうさんに当たり。
ロンドラたろう手牌
タンヤオ・イーぺーコー・赤の5200点。
このアガリで
優 25600
たろう 24000
岡田 24900
亜樹 25500
これを受けて優さんは「あれ?もしかしてワイのトップ?(想像です)」という表情。(動画4:45)
岡田さんはトップ→三着の手痛い二着順ダウン。
岡田さんにとっては地獄のオーラスをお伝えしました。
今回のまとめ
・Mリーグルールの二着順ダウンは大マイナス
オーラス、トップ目の岡田さんはこのまま終了すると順位ウマ+50、もし三着になってしまうと
順位ウマ−10となり差し引き−60、60000点のマイナスになる。(二着→四着は−40、トップが絡むと20変わる)
60000点のマイナスは子役満2回放銃(−64000点)に近い。
このオーラスは岡田さんが放銃しない限り二着以上になるので、無理する場面でもなさそう。(亜樹さんツモでも優さん親カブリがあるので岡田さん二着、優さんツモでも二着)
・下の着順と1000点差未満ならリー棒を出さない選択も
南4局 ドラ
東家 鈴木 優 25600
南家 鈴木 たろう 18800
西家 岡田 紗佳 30100
北家 二階堂 亜樹 25500
親で二着目・優さんは三着目・亜樹さんと100点差なのでリーチ棒を出すと亜樹さんより900点下の三着目になってしまう。
それだけが理由ではなさそうだが優さんはドラポンして食いタンへ。
ポンドラ優手牌
たった1000点が他家のトップ条件を変えることもあるので点差の近いオーラスは注意。(リーチ棒を出すと優さんの三着率が上がる)
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2024年06月16日
ちょっとだけMリーグ#324
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は瑞原 明奈プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:01)
https://youtu.be/uEZZhquERTE?si=fl1gG95QTV9iPbqW
2024年5月6日 第1試合 ファイナル第1戦(全16戦)
南3局 ドラ
東家 岡田 紗佳 47300
南家 松ヶ瀬 隆弥 22400
西家 瑞原 明奈 18300
北家 浅見 真紀 12000
(敬称略)
東場から岡田さんが12000、2000、8300とアガリを重ねて二着目と24900点差のトップ目。
二着目〜ラス目は5200直撃やリーチ棒が出て満貫ツモでも変わってしまう程度の差。
最初に親・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
ドラが浮いているメンツ手4シャンテン。
トイツでポンした1500〜もありますが、1500点をアガった所で次局満貫ツモされるとトータルマイナス、それならメンゼンで高打点にしてリーチする方がまだましに見えます。
いざオリる時にとオリやすい牌を残しておく方が比較的安全に済ませそうです。
ツモ打
次に南家・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
赤やドラを引けばタンヤオ、三着目・瑞原さんと4100点差と近いので、三着目を突き放すようなアガリが欲しい。(1600−3200ツモ以上ならラス親でも三着目満貫ツモで届かない)
ツモ打
続いて西家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
マンズ四連形で伸びを見たい、ピンズカンチャン受け入れの変化か埋まるの待ちになりそう。
ツモツモ切り
最後に北家・浅見さんの手は
ドラ浅見手牌
配牌ドラ2、メンツ手5シャンテン。
ラス目の浅見さんは二着目に5200直撃で同点三着目、満貫ロンかツモで三着目になるのでドラか赤を引いてタンヤオ・ドラ3やリーチ・ドラ2・赤など5200〜8000点目標。
今のままではタンヤオ・ドラ2で3900止まり、瑞原さんに直撃しないと三着目にならないのでメンゼン寄りになりそう。
ツモ打
2巡後、岡田さんは
ドラ岡田手牌
3シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
役なし3シャンテン。
4巡後、岡田さんは
ドラ岡田手牌
役なし2シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、浅見さんは
ドラ浅見手牌
ピンズ一気通貫も残る赤+ドラ2のメンツ手3シャンテン。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
南家現物、北家現物を残した2シャンテン。
また同巡、瑞原さんはツモ切り、これを下家・浅見さんがチーして打。
チードラ浅見手牌
タンヤオ・赤・ドラ2、満貫の2シャンテン。
満貫アガれば三着目になる浅見さんにはチャンス。
次巡、岡田さんは
打ドラ岡田手牌
浅見さんの仕掛けが満貫に見えるからか打オリ。
安手はもういらない!とアガリを見切った形。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
雀頭がない形の2シャンテン。
4巡後、松ヶ瀬さんは
ツモツモ切りドラ松ヶ瀬手牌
ダマテンの松ヶ瀬さんはツモ切り、これを浅見さんがポンして打。
ポンチードラ浅見手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ツモ打と瑞原さんが通した切り。
次巡、岡田さんはツモ打。
松ヶ瀬さんはツモ打してテンパイ取らず。
ドラ松ヶ瀬手牌
瑞原さんはツモツモ切り。
浅見さんは
ポンチードラ浅見手牌
タンヤオ・赤・ドラ2、満貫のカンテンパイ。
は山に3枚。
次巡、松ヶ瀬さんは
打ドラ松ヶ瀬手牌
またを切ればテンパイに取れますが、浅見さんの現物打。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
テンパイに気づいた途端、への字口になってしまう瑞原さん。(動画5:26〜)
もしテンパイ(例2)に取った場合、
ドラ例2
待ちで場にが2枚ずつ4枚切れ。
他家の手に残りのさらに半分があったと仮定すると山に2枚。
着順アップには1000−2000ツモや5200ロンが必要でリーチしても一翻以上足りず、一発ツモかハイテイツモかツモって裏1、一発ロンして裏1などが必要。
枚数が2枚前後、打点が一〜二翻足りない。
ちょっとを勝負するには無理がありそう。
長考してここから瑞原さんは打。
次巡、岡田さんはツモ打。
松ヶ瀬さんはツモツモ切り。
瑞原さんはツモ打。
次巡、岡田さんはツモ打。
松ヶ瀬さんはツモ打。
瑞原さんはツモ打。
ハイテイツモは岡田さんでツモ打。
アガリは出ず、浅見さん一人テンパイ。
この試合の結果は
岡田 +69.6
松ヶ瀬 +1.4
浅見 −25.0
瑞原 −46.0
ラス目の満貫を上手く封じた瑞原さん達の一局でした。
今回のまとめ
・トップ目は二着目との点差を意識
南3局 ドラ
東家 岡田 紗佳 47300
南家 松ヶ瀬 隆弥 22400
西家 瑞原 明奈 18300
北家 浅見 真紀 12000
トップ目・岡田さんと二着目・松ヶ瀬さんの点差は24900点あるのでこの点差でオーラスを迎えれば、岡田さんはオーラス12000直撃されてもトップ。
・押す時は押す牌の危険度、アガリ牌の推定枚数、自分の打点などを総合して決める
ドラ瑞原手牌
瑞原さんがテンパイした場面。
もしテンパイ(例2)に取った場合、
ドラ例2
待ちで場にが2枚ずつ4枚切れ。
他家の手に残りのさらに半分があったと仮定すると山に2枚。
着順アップには1000−2000ツモや5200ロンが必要でリーチしても一翻以上足りず、一発ツモかハイテイツモかツモって裏1、一発ロンして裏1などが必要。
待ち枚数が2枚前後、打点が一〜二翻足りない。
ちょっとを勝負するには無理がありそう。
切る牌は
浅見捨牌
ポンチードラ浅見手牌
浅見さんは3900では直撃しないと着順が変わらない。
ということは浅見さんは満貫の可能性が高そう。
もし浅見さんが満貫なら、ドラを使っている可能性が高い。(ドラ3、ドラ2+赤、ドラ+赤2)
捨牌一段目から浅見さんはは持ってなさそう。(ソウズはのどこか)
浅見さんにピンズが通り、、待ちを否定。
・ドラを使った待ちにドラ表示牌はそこそこ当たる
浅見さんはドラを使っているとして
リャンメン待ち
カンチャン待ち
ペンチャン待ちはなし
シャンポン待ち
タンキ待ち
ドラ表示牌は、の2パターン、ドラを使う6パターンの3分の1で当たる。
ポンチードラ瑞原手牌
実際はカン待ち。
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2024年06月13日
ちょっとだけMリーグ#323
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は伊達 朱里紗プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:11、対局シーンは2:44〜スキップして見てください)
https://youtu.be/0ldCLfxothE?si=U1OZP58y1PccrhSN
2024年4月12日 第2試合 セミファイナル
南3局 1本場
東家 勝又 健志 36400
南家 伊達 朱里紗 20900
西家 園田 健 9300
北家 鈴木 優 33400
(敬称略)
トップ目・勝又さんと二着目・優さんがトップ争い中。
二着目と跳満くらい離れた三着目に伊達さん、そこから更に跳満離れてラス目・園田さん。
最初に親・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
トイツでポンした1500点はありそうですが、微差のトップ目なので少しでも高い手にしたいのとこの形からはポンできないので(雀頭がない)メンゼン重視になりそう。
ツモ打
次に南家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
ドラが浮いているメンツ手2シャンテン。
安い、浮いているドラは重ねないと使えない、メンツ手には愚形受け入れが残りそう、と課題の多い状態。
ツモを見ながらどう進めるか決めるのが良さそう。
ツモ打
続いて西家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
配牌3トイツ、ポンしてもドラ重なりや赤を引かない限り1000点濃厚なのでラス目のアガリには適さないように見えます。
そうなると跳満狙いのチートイツドラタンキ待ちやドラ重ねてのチートイツ狙いがメインになりそう。
今局を入れて最短2局なので着順アップを見るならここで満貫はアガっておきたい。
ツモ打
最後に北家・優さんの手は
ドラ優手牌
赤もドラもないメンツ手2シャンテン。
優さんはここで3200以上をアガるとトップ目になりますが、この手では赤もドラもなくメンタンピンにならないと打点が足りないのが厳しい。
ツモツモ切り
次巡、伊達さんは
打ドラ伊達手牌
今局、跳満ロンでも二着目と200点差の三着目になる伊達さんはある程度高い手をアガっておきたい。
雀頭はのどちらか片方だけでいいので打。
伊達さんはタンヤオを付けるかドラ2以上にしてリーチ・ツモ狙いが良さそう。(リーチ・ツモ・タンヤオの1000−2000ツモならオーラス満貫ツモ条件になる)
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
4トイツ、チートイツ2シャンテン。
また同巡、優さんは
ドラ優手牌
ピンズ四連形になり、ピンズの伸びもある程度ありそう。(を引きたい)
ただが他家に8枚の内5枚持たれています。
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
456三色とソウズ一気通貫を追っているように見えます。
同巡、伊達さんは
打ドラ伊達手牌
タンヤオとドラ重なりを見ているような打。
また同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
場に2枚切れ見たのか残し。
勝又捨牌
伊達捨牌
この2人は3巡目までにを切っていてそばのは持ってなさそう。
更に同巡、優さんは
打ドラ優手牌
時間を使って打。
次巡、園田さんはツモツモ切り。
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
役なし3シャンテン。
同巡、園田さんはツモ打。
このを優さんがポンして打。
ポンドラ優手牌
受け入れの1シャンテン。
その後、伊達さんは
ドラ伊達手牌
3トイツになった2シャンテン。
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
役なし2シャンテン。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ドラ切りしてタンヤオ受け入れの1シャンテンで4トイツ、チートイツなら2シャンテン。
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
メンツ手なら受け入れの1シャンテン、5トイツなのでチートイツ受け入れの1シャンテン。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ツモ打リーチ、タンキ待ち。
は伊達さんから3枚見えなので枚数で選びにくい、それに対しはが伊達さんから2枚ずつ見え、間のは少し使いづらく山に2枚。
このリーチに園田さんはツモツモ切り。
優さんはツモ打。
ポンドラ優手牌
勝又さんはツモ打。
次巡、伊達さんは
リーチ一発ツモドラ裏ドラ伊達手牌
リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・チートイツの跳満一本場、3100ー6100。
このアガリで伊達さんは二着目と2900点差のトップ目に。
オーラスは勝又さんが伊達さんへ3900を直撃してトップ。
ロンポンチードラ勝又手牌
勝又 +56.2
優 +9.3
伊達 −11.7
園田 −53.8
赤もドラもない手からほぼ最高打点を叩き出し一時的なトップ目になった一局をお送りしました。
今回のまとめ
・チートイツも基本、待ちは枚数が多いもの優先
ドラ伊達手牌
は伊達さんから3枚見えの山1枚、は場にションパイ。(実際は山2枚)
トイツ手の待ちはシャンポン待ち(最大4枚)かタンキ待ち(最大3枚)でメンツ手より待ち枚数で少なくなることが多いのでせめて枚数くらいは多い方が良い。
・チートイツに向いている場の例
勝又捨牌
伊達捨牌
園田捨牌
優捨牌
ドラ伊達手牌
伊達さんがタンヤオ・チートイツテンパイした場面。
伊達さんからがそれぞれ3枚見えなのには場に1枚見えなだけ、2枚、3枚見えなのに間のは自分の手に2枚と1枚しか見えてなく、違和感が残る。
他家がやを使おうとするとシュンツ(順子:やなど横並び)で使いづらく、もし使うならトイツやアンコの可能性が高そう。
今回のように特定のスジが多く見えているのにそのまわりがほとんど切られない時や特定の牌が多く見えているのにそのまわりがほとんど切られない時はチートイツ狙いに適している。
場には大きく分けてシュンツができやすい場とトイツやアンコのできやすい場の二種類がある。
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2024年06月11日
ちょっとだけMリーグ#322
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は二階堂 亜樹プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/7DUS2einb3o?si=NW5tpy__FIG3nQUG
2024年5月7日 第1試合(動画の概要欄に5月6日第2試合とありますが正しくは7日の第1です) ファイナル3戦目
南1局 1本場 供託リーチ棒1 ドラ
東家 内川 幸太郎 11400
南家 二階堂 亜樹 25600
西家 仲林 圭 32800
北家 渡辺 太 29200
(敬称略)
ラス目・内川さんが凹んでいる以外は横並び状態。
ラス目でもここから4000オールツモれば三着目になれる大事な親番。
最初に親・内川さんの手は
ドラ内川手牌
ドラ1のメンツ手4シャンテン。
雀頭探ししながらタンヤオかピンフを見て進めたい。(雀頭になるかは不明だから、引いてイーぺーコーやくっつきもある)
ツモ打
第一打役牌切り。
Mリーグをよく視聴していると第一打役牌切りやドラ切りする選手をよく見かけます。
このを北家・太さんがポンして打。
打ポンドラ太手牌
・赤・ドラなら3900〜、マンズと字牌が増えてホンイツになれば満貫〜跳満まで。
ロンポンポンドラ例1
ポンの後、南家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
ソウズで3ブロック、、あるので残りのどちらか重なると4ブロックで鳴きやすくなります。
ツモ打
最後に西家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
トイツの3シャンテン。
ピンズは引きで2メンツ、引きでリャンメンに変化するので後はマンズかソウズのくっつきを待つ程度。
ツモツモ切り
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
が重なりソウズと字牌で4ブロック、ポンしてタンキ待ちまで。
亜樹さんが切ったを仲林さんがチーして打。
チードラ仲林手牌
バック(後付け)の2シャンテン。
同巡、太さんは
ポンドラ太手牌
まだマンズに染めるかわからないバラバラ4シャンテン。
次巡、内川さんはツモ打。
このを亜樹さんがポンして打。
ポンドラ亜樹手牌
ソウズホンイツ2シャンテン。
その後、内川さんは
ドラ内川手牌
ピンフ・赤・ドラの2シャンテン。
そして太さんはツモ打。
このを亜樹さんがポンして打。
ポンポンドラ亜樹手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
ドラを引き、ますます12000になりやすい手に。
同巡、亜樹さんは
ポンポンドラ亜樹手牌
4枚目を引き受け入れの1シャンテン。
同巡、太さんは
ポンドラ太手牌
ホンイツ3シャンテン。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
受け入れのピンフ・赤・ドラ1シャンテン。
同巡、亜樹さんは
ポンポンドラ亜樹手牌
ホンイツ待ちテンパイ。
待ちは山に4枚ずつ、は1枚。
前巡の仲林さん切りのタイミングが最高。
また同巡、仲林さんは
チードラ仲林手牌
アンコの役ありになり受け入れの1シャンテン。
更に同巡、太さんは
ポンドラ太手牌
が欲しいホンイツ2シャンテン。
2巡後、太さんは
打ポンドラ太手牌
亜樹さんの当たり牌をつかみますが打。
次巡、仲林さんは
チードラ仲林手牌
カン、ドラ待ち。
待ちは亜樹さんが先ほど切ったばかりの山に1枚。
同巡、太さんは
ポンドラ太手牌
亜樹さんのホンイツには当たらない打した2シャンテン。
次巡、内川さんは
打ドラ内川手牌
亜樹さんが前巡通したを見たからか打。
これが亜樹さんドラ切り直後にテンパイしていた仲林さんに当たり。
ロンチードラ仲林手牌
・ドラ1、2000の一本場2300点。(リーチ棒+1000)
ラス目の内川さんが3000−6000をツモアガリするなどして亜樹さんがラス。
リーチツモドラ裏ドラ内川手牌
仲林 +58.1
内川 +6.6
太 −21.3
亜樹 −43.4
まさかの三面張9枚待ちがカンチャン1枚待ちに負けてしまう一局でした。
今回のまとめ
・出た結果に左右され過ぎない
麻雀すると今回のように9枚待ちが1枚待ちに負けたり、三面張リーチがペンチャン待ちリーチに一発放銃で負けるといった事が何度も起こるのでそんな結果にダメージを受け過ぎない。
・相手の不要牌待ちが良い待ちの一つ
内川捨牌
亜樹捨牌
仲林捨牌
太捨牌
ポンポンドラ亜樹手牌
亜樹さんからが3枚ずつ見え、が4枚見え、ポンしたとの間のは他家に非常に使いにくい牌、も他家の不要牌。
例えばホンイツやチンイツの染め色以外、タンヤオがいたら19字牌待ちにするなど。
・ラス目には厳しく
ラス目の親は流す、ラス目のリーチには徹底してオリるなど逆転のチャンスを与えない。
ラス候補がいると自分は三着以上になるから。
そうしておくとマークする相手も一人少なくて済む。(着順アップが厳しくなるほど相手の攻めの選択が減る)
・誰かが染める時、他家も染めチャンス
今回のように亜樹さんがソウズに染めると、残りのマンズとピンズが他家に集まりやすくなる。
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2024年06月08日
ちょっとだけMリーグ#321
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:42)
https://youtu.be/mQiks28Gaks?si=UFXH1hsvK_veWGqr
2024年5月7日 第2試合 ファイナル4戦目(全16戦)
南2局 1本場 ドラ
東家 鈴木 優 9700
南家 松ヶ瀬 隆弥 30000
西家 堀 慎吾 27000
北家 園田 賢 33300
(敬称略)
レギュラーシーズンからずっと大きなリード(300ポイント以上)を保っているパイレーツの親番。
例えばサクラナイツが+50のトップを取り、パイレが−50のラスを引いてトップ・ラスを決めたとしてもサクラナイツは3回以上のトップラスを決める必要があります。(残りの試合で±0になったと仮定して)
サクラナイツから見ると、親の優さん(パイレーツ)にはラスのままでいてもらい、後は自分がトップを取るだけの状況(ラス前かラス親でアガってトップ)にはしておきたいのでこの親は連荘させたくない。
最初に親・優さんの手は
ドラ優手牌
第一ツモでドラが重なったメンツ手3シャンテン。
前回も言いましたがドラの多い手(ドラ2〜)なら役牌やタンヤオの価値が高まり、今回のドラはオタ風でタンヤオは無理なので役を付けるには役牌を重ねてポンでも役牌・ドラ2の5800〜、チャンタ・ドラ2も5800〜。
ツモ打
第一打になるのはタンヤオやピンフなどの通常の手に見えません。
例えばチャンタ、純チャン、チートイツ、トイトイ、国士無双など真ん中(4〜6)が無くても成立する手やトイツ手の可能性が高そう。
次に南家・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
配牌アンコ+赤2の3900〜になりそうなメンツ手2シャンテン。
赤2で345三色までありそうに見えるので、三色狙いはやを雀頭で使えなくなりテンパイスピードでは遅れそうですが、満貫や跳満も狙える大チャンスでもあります。
トップ目〜三着目まで6300点差で今局を入れて最短残り三局、3200直撃や1300−2600ツモでも入れ替わってしまう点差なので、少しでも高い手をアガりたくなるのもわかります。
ツモ打
から先切りして345三色狙いのようです。
続いて西家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
ピンズの形からイーぺーコー、ピンズと字牌が増えればピンズホンイツ、ドラやピンズが重なってのメンホン・チートイツ・ドラ2やタンヤオ・ピンフなどツモによって選択が変わりやすい手に見えます。
ツモ打
最後に北家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
こちらもドラが浮いている3トイツ。
もしここからを切ってタンヤオを目指す人がいるかもですが、タンヤオなら4シャンテンと平均シャンテン数よりも遅れていてここから4枚有効牌(手牌で使える牌)を引くとなると、3巡に1枚有効牌を引く計算なら12巡かかり、その頃には誰かにテンパイが入っているケースが多そう。
つまりこんな手で通常の手作りをしても他家に遅れるのがほとんど。
こんな時は割り切ってチートイツを狙いながらオリやすい牌を集めるとか、遠いホンイツ狙いなどで後々のリーチの準備をしておくわけです。
ツモ打
チートイツ・ドラ2などの可能性はまだありますが、園田さんは第一打ドラ切り。
このドラを優さんがポンして打。
ポンドラ優手牌
とターツがある所からの打。
優手牌
何か狙ってるな?と疑いたくなる捨牌で今回の優さんはチャンタと役牌の後々付け。
が重なれば役牌・ドラ3とチャンタ・ドラ3の両方狙え、チーやを引けばチャンタ・ドラ3へ行くつもりでしょう。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ピンズが必要な形。
まだピンズだけではブロック数が足りないのであと1ブロックできれば鳴きチンイツまで意識したい。
次巡、優さんは
ポンドラ優手牌
チャンタ・ドラ3の3シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
打して345三色へ。
また同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
4トイツでチートイツ2シャンテン。
次巡、優さんは
ポンドラ優手牌
ポン材2つと動きやすくなったものの3シャンテンと変わらず。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
場に1枚切れ、上家の優さんがチャンタに見えるのでは持っていてもおかしくない牌。
打して受け入れの1シャンテン。
次巡、優さんは
ポンドラ優手牌
チャンタ2シャンテン。
次巡、優さんはツモツモ切り、松ヶ瀬さんが鳴けるが出ますがチーせずスルー。
あくまでもトップが欲しい松ヶ瀬さんは345三色狙いのようです。(あるいはメンゼンでリーチ・・赤2など)
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
自風が鳴ける2シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
雀頭のない2シャンテン。
同巡、園田さんはツモ打と松ヶ瀬さんが切った切り。
次巡、松ヶ瀬さんはツモツモ切り、これを優さんがポンして打。
ポンポンドラ優手牌
受け入れのチャンタ1シャンテン。
優さんが切ったを松ヶ瀬さんがチーして打。
チードラ松ヶ瀬手牌
・赤2、3900の待ち。
松ヶ瀬捨牌
第一打より後から手出しから、、、、、などを使える形で持っていたのがわかり、後から手出しなのでも持っていそう。
優捨牌
松ヶ瀬さんがチーしたのは二枚目、一度スルーしたをしぶしぶ鳴いた345三色が狙える手、そう考えるとのカン待ちまであるかもしれません。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
この手牌を前に長考。
ここから打すると
ロンチードラ松ヶ瀬手牌
ロン、・赤2、3900の一本場4200点。
三つ巴のバトルは
堀 +70.1
園田 +10.8
松ヶ瀬 −13.8
優 −67.1
この一戦だけで70.1−(−67.1)=137.2ポイント縮まる大活躍。
堀さんのほぼ思惑通りに進んだ一局をお送りしました。(松ヶ瀬さんがMAX3900点だと思っていたら3900点だったそうです、トップ争い中のー3900は痛い)
今回のまとめ
・局ごとにテーマを設ける
@トップ目の親は流す
トップ目に連荘されてもほぼメリットは薄い(オーラスの親は例外)ので1000点でもいいから流す。
A余裕のあるトップ目(二着目と24100点差〜や50000点以上のトップ目)なら差込み(わざと放銃)も
余裕のあるトップ目ほど何点まで差込みできるか把握。
Bトップ目以外なら何点アガると着順が変わるか知っておく
○○さんへ何点直撃すると二着、満貫ツモならトップなどオーラス以外でも把握できる余裕があるのが理想。
・第一打だけでも得られる情報はある
優捨牌
↑こんな1枚だけでも得られる情報はあって
第一打になるのはタンヤオやピンフなどの通常の手に見えない。
例えばチャンタ、純チャン、チートイツ、トイトイ、国士無双など真ん中(4〜6)が無くても成立する手やトイツ手の可能性が高そう。
・相手が鳴いたのが何枚目なのか?を見る
優捨牌
松ヶ瀬さんが二枚目をチーして打のテンパイ模様。
松ヶ瀬捨牌
第一打より後から手出しから、、、、、などを使える形で持っていたのがわかり、後から手出しなのでも持っていそう。
もしを持っているとするとのパターンが否定される。
優捨牌
松ヶ瀬さんがチーしたのは二枚目、一度スルーしたをしぶしぶ鳴いた345三色が狙える手、そう考えるとのカン待ちまであるかもしれない。
ドラは優さんがポンしているので松ヶ瀬さんにドラは無く、もし満貫あるなら一枚目からチーするはずなので最高3900までの手だと思われる。
チードラ松ヶ瀬手牌
堀さんがを切ると
ロンチードラ松ヶ瀬手牌
ロン、・赤2、3900の一本場4200点。
ポイントトップのパイレーツはラス目のままで親流しに成功。
他にも役牌一鳴き(一枚目の役牌ポン)と役牌二鳴き(二枚目の役牌ポン)でも意味は違い、一枚目はまっすぐアガリに向かう鳴き、二枚目は最後だから仕方なく鳴いたもの。
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2024年06月05日
ちょっとだけMリーグ#320
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画7:59)
https://youtu.be/jRRWdvnR5Gc?si=9GUN0gu7JkdCqOo1
2024年4月18日 第1試合
東4局 ドラ
東家 多井 隆晴 30200
南家 二階堂 瑠美 23000
西家 鈴木 たろう 22000
北家 岡田 紗佳 24800
(敬称略)
南入一歩手前ですが、トップ目とラス目の点差はほぼ満貫(8200点)と平らな点棒状況。
最初に親・多井さんの手は
ドラ多井手牌
を引いて赤・ドラ3。
リーチ・ツモ・赤・ドラ3なら6000オールツモまであり、大チャンス。
ツモ打
次に南家・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
トイツ・赤1の4シャンテン。
このままではポンの2000点なので赤引き、ドラ引きで3900以上になれば十分。
ツモ打
続いて西家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
アンコの3シャンテン。
ピンズか字牌が増えればホンイツですがドラ色ではないので鳴くと・ホンイツ3900点。(なし時)
ツモ打
最後に北家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
を切ればタンヤオ、のイーぺーコーなどはありそう。
ツモツモ切り
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
早くも2メンツ完成の3シャンテン。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
こちらは3メンツ完成の2シャンテン。
また同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
456三色とイーぺーコーを意識しているような3シャンテン。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
2アンコ完成の2シャンテン。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
タンヤオの3シャンテン。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
打してタンヤオ2シャンテン。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
多井さんから4枚見えで引きイーぺーコーカンになると強めの待ちになります。
たろう捨牌
岡田捨牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
安いですが1300点の受け入れ1シャンテン。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
自分で切っているを残して受け入れの1シャンテン。
もしここにを引くと、
ドラ例1
こんな3枚見え待ちはアガリやすい待ちと言えるでしょう。
同巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
とが欲しい形ながら多井さんに6枚持たれています。
また同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
岡田さんが欲しい、も多井さんに9枚持たれています。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
ホンイツを意識したような1枚切れ残し。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
三暗刻・赤・ドラ3、18000テンパイ、タンキ待ち。
待ちは山に2枚。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
3枚見え、2枚見えで枚数では厳しそうですが、チー字牌タンキまで考えている様子。
また同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ツモ打しては不要になったものの、は山に1枚ずつしかありません。
受け入れの1シャンテン。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
タンキ待ちに変化。
多井捨牌
瑠美捨牌
たろう捨牌
岡田捨牌
瑠美さんには現物、ピンズを1枚も切らないたろうさんと早い切りの岡田さんの二人もを持ってなさそうに見えます。(、、からの第一打はなさそう)
瑠美さんはツモツモ切り。
たろうさんはツモツモ切り。
岡田さんはツモツモ切り。
次巡、多井さんはツモツモ切り。
瑠美さんはツモツモ切り。
たろうさんはツモツモ切り。
岡田さんはツモツモ切り。
次巡、多井さんはツモツモ切り。
瑠美さんはツモツモ切り。
たろうさんはツモツモ切り、これを岡田さんがチーして打。
ロンドラ多井手牌
これが多井さんの当たり牌。
三暗刻・赤・ドラ3の跳満、18000点。
このアガリで
多井 48200
瑠美 23000
たろう 22000
岡田 6800
多井さんの徹底したスジ管理と待ち選択がアガリを呼んだ一局でした。
今回のまとめ
・2アンコはトイトイか三暗刻を意識
多井さんは
ドラ多井手牌
↓
ドラ多井手牌
↓
ドラ多井手牌
2アンコになった時点でトイトイか三暗刻が大きく近づいている。
メンゼンのトイトイは四暗刻チャンス、条件によっては牌効率を無視してリーチ・ツモ・三暗刻の満貫狙いなど切り替える。
・ドラ3以上の手では役牌とタンヤオの価値が上がる
ドラ多井手牌
リーチできる手ならリーチで良いが、ドラの多い手ほど(ドラ2〜)役牌・ドラ3、タンヤオ・ドラ3で鳴いてさっとアガりたい。
ドラが2〜8ならタンヤオで鳴きやすい。
ポンドラ例2
ポンドラ例3
・スジを制する者がアガリを制す
多井さん最初のテンパイは
ドラ多井手牌
多井さんは4枚と6枚を独占して下家・瑠美さんや岡田さんのテンパイを防いでいる。
ドラスジは特に必要な人がいる可能性が高い。
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2024年06月02日
ちょっとだけMリーグ#319
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は二階堂 瑠美プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:00)
https://youtu.be/gVhxE3BrXuQ?si=o6mFG7r7fYrCb2r_
※最初に入場シーンがあるので1:48〜スキップして見てください。
2024年4月26日 第1試合
東2局 ドラ
東家 多井 隆晴 25000
南家 渡辺 太 33000
西家 二階堂 瑠美 17000
北家 伊達 朱里紗 25000
(敬称略)
東1局に瑠美さんが太さんへ満貫を放銃した直後の東2局。
最初に親・多井さんの手は
ドラ多井手牌
123三色やチャンタ、純チャンもありそうなメンツ手3シャンテン。
もしチャンタや純チャン狙いならドラも赤も使えないので放銃に気を付けたい。
ツモ打
次に南家・太さんの手は
ドラ太手牌
役牌トイツ・赤1のメンツ手3シャンテン。
ポンすれば2000点のかわし手になりそう。
ツモ打
続いて西家・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
ダブドラがあるメンツ手3シャンテン。
を切ればタンヤオ・赤・ドラにはなりそう。
ツモ打
最後に北家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
赤もドラもないメンツ手2シャンテン。
123三色にはあと1枚あればいいのと雀頭がないので重なりやすそうな牌を探しながら進めます。(場に切られた枚数をチェック)
ツモ打
伊達さんが切ったを太さんがポンして打。
ポンドラ太手牌
・赤の2シャンテン。
ポンの直後、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
絶好のツモでマンズの受け入れ、ここが待ちになるのが最高。
タンヤオ2シャンテン。
同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
から先切りした2シャンテン。
多井さんが切ったを太さんがチーして打。
チーポンドラ太手牌
受け入れの1シャンテン。
太さんチーの後、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
第一打切りしているので待ちになった時は盲点になります。
伊達さんから3枚見えなので123三色になる可能性は少し下がっています。(雀頭がマンズ以外なら123三色になりやすい)
太捨牌
ドラ例1
例2
例3
例1がマンズ待ち、例2、例3はマンズ以外が雀頭の時。
その後、多井さんはツモツモ切り。
このを太さんがチーして打テンパイ。
チーチーポンドラ太手牌
・赤、2000点のカン待ち。
待ちは山に2枚。
3フーロ入り、太さんはかなりテンパイに見えます。
太さんテンパイの直後、伊達さんは
ドラ伊達手牌
受け入れの123三色1シャンテン。
その後、多井さんは
ドラ多井手牌
山に1枚、は0になり123三色はほぼ消えで伊達さんの123三色に必要なは山に1枚。
同巡、瑠美さんは太さんの現物ツモツモ切り。
また同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ツモ打して123三色テンパイしたら押し返すつもりのようです。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
ピンズ一気通貫も出てきて打
同巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
受け入れの広い1シャンテン。
また同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
ノベタン待ちテンパイでリーチせず。
は456三色の満貫、はタンヤオ・赤・ドラ5200。(ツモやリーチで跳満)
待ちは山に1枚、は3枚の計4枚。
次巡、多井さんはツモツモ切り。
これは河野直也プロの解説通りくらいしか高い手にならず捨牌からシャンポンなどもなさそうに見えます。
太捨牌
早い切りからや形はなさそう。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
瑠美さんの当たり牌2枚を抱えて打。
同巡、太さんはツモ 加カン。
カンドラが太さんに1枚乗ります。
また同巡、こちらもカンドラが乗った瑠美さんはツモ切りリーチ!
瑠美手牌
ここで困ったのが伊達さん。
ドラ槓ドラ伊達手牌
伊達さんにリーチ現物は0、太さんの現物は1枚。
一応、は3枚切れワンチャンス。
伊達さんはツモツモ切り。
次巡、多井さんは
打ドラ槓ドラ多井手牌
二人の現物を抜いてオリ。
伊達さんはツモツモ切り。
次巡、多井さんは3枚切れワンチャンス打。
伊達さんはツモツモ切り。
次巡、多井さんはツモツモ切り。
瑠美さんは
リーチツモドラ槓ドラ裏ドラ槓裏ドラ瑠美手牌
リーチ・ツモ・タンヤオ・赤・ドラ2の跳満、3000−6000。
このアガリで
多井 19000
太 30000
瑠美 29000
伊達 22000
相手のカンを生かして安目ツモでも跳満になった瑠美さんの一局でした。
今回のまとめ
・カンはリーチ者にカンドラが乗るかもしれないリスク+裏ドラが乗るかもしれないリスクの2つのリスクがある
鳴いた時のカンはリスクの方が大きくなるのであまりおすすめしない。
・カンの数が増えるほどリーチ寄り
カン1回で裏ドラ乗る確率2倍(ピンフなどメンツ手がおすすめ)
カン2回で裏ドラ乗る確率3倍
なので打点が欲しい時ほどカンが入るとリーチしたい。(メンゼンに限る)
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