2024年06月08日
ちょっとだけMリーグ#321

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:42)
https://youtu.be/mQiks28Gaks?si=UFXH1hsvK_veWGqr
2024年5月7日 第2試合 ファイナル4戦目(全16戦)
南2局 1本場 ドラ

東家 鈴木 優 9700
南家 松ヶ瀬 隆弥 30000
西家 堀 慎吾 27000
北家 園田 賢 33300
(敬称略)
レギュラーシーズンからずっと大きなリード(300ポイント以上)を保っているパイレーツの親番。
例えばサクラナイツが+50のトップを取り、パイレが-50のラスを引いてトップ・ラスを決めたとしてもサクラナイツは3回以上のトップラスを決める必要があります。(残りの試合で±0になったと仮定して)
サクラナイツから見ると、親の優さん(パイレーツ)にはラスのままでいてもらい、後は自分がトップを取るだけの状況(ラス前かラス親でアガってトップ)にはしておきたいのでこの親は連荘させたくない。
最初に親・優さんの手は















第一ツモでドラが重なったメンツ手3シャンテン。
前回も言いましたがドラの多い手(ドラ2~)なら役牌やタンヤオの価値が高まり、今回のドラはオタ風

ツモ


第一打

例えばチャンタ、純チャン、チートイツ、トイトイ、国士無双など真ん中(4~6)が無くても成立する手やトイツ手の可能性が高そう。
次に南家・松ヶ瀬さんの手は















配牌

赤2で345三色までありそうに見えるので、三色狙いは




トップ目~三着目まで6300点差で今局を入れて最短残り三局、3200直撃や1300-2600ツモでも入れ替わってしまう点差なので、少しでも高い手をアガりたくなるのもわかります。
ツモ






続いて西家・堀さんの手は















ピンズの形から






ツモ


最後に北家・園田さんの手は















こちらもドラが浮いている3トイツ。
もしここから





つまりこんな手で通常の手作りをしても他家に遅れるのがほとんど。
こんな時は割り切ってチートイツを狙いながらオリやすい牌を集めるとか、遠いホンイツ狙いなどで後々のリーチの準備をしておくわけです。
ツモ


チートイツ・ドラ2などの可能性はまだありますが、園田さんは第一打ドラ切り。
このドラを優さんがポンして打




















何か狙ってるな?と疑いたくなる捨牌で今回の優さんはチャンタと役牌の後々付け。









同巡、堀さんは














ピンズ




まだピンズだけではブロック数が足りないのであと1ブロックできれば鳴きチンイツまで意識したい。
次巡、優さんは














チャンタ・ドラ3の3シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは














打

また同巡、園田さんは














4トイツでチートイツ2シャンテン。
次巡、優さんは














ポン材




同巡、松ヶ瀬さんは
















打









次巡、優さんは














チャンタ2シャンテン。
次巡、優さんはツモ


あくまでもトップが欲しい松ヶ瀬さんは345三色狙いのようです。(あるいはメンゼンでリーチ・

同巡、園田さんは














自風

次巡、堀さんは














雀頭のない2シャンテン。
同巡、園田さんはツモ



次巡、松ヶ瀬さんはツモ


















優さんが切った



























第一打

































松ヶ瀬さんがチーしたのは二枚目





同巡、堀さんは















この手牌を前に長考。
ここから打
















ロン、

三つ巴のバトルは
堀 +70.1
園田 +10.8
松ヶ瀬 -13.8
優 -67.1
この一戦だけで70.1-(-67.1)=137.2ポイント縮まる大活躍。
堀さんのほぼ思惑通りに進んだ一局をお送りしました。(松ヶ瀬さんがMAX3900点だと思っていたら3900点だったそうです、トップ争い中のー3900は痛い)
今回のまとめ
・局ごとにテーマを設ける
①トップ目の親は流す
トップ目に連荘されてもほぼメリットは薄い(オーラスの親は例外)ので1000点でもいいから流す。
②余裕のあるトップ目(二着目と24100点差~や50000点以上のトップ目)なら差込み(わざと放銃)も
余裕のあるトップ目ほど何点まで差込みできるか把握。
③トップ目以外なら何点アガると着順が変わるか知っておく
○○さんへ何点直撃すると二着、満貫ツモならトップなどオーラス以外でも把握できる余裕があるのが理想。
・第一打だけでも得られる情報はある

↑こんな1枚だけでも得られる情報はあって
第一打

例えばチャンタ、純チャン、チートイツ、トイトイ、国士無双など真ん中(4~6)が無くても成立する手やトイツ手の可能性が高そう。
・相手が鳴いたのが何枚目なのか?を見る









松ヶ瀬さんが二枚目










第一打
























もし











松ヶ瀬さんがチーしたのは二枚目





ドラは優さんがポンしているので松ヶ瀬さんにドラは無く、もし満貫あるなら一枚目















堀さんが
















ロン、

ポイントトップのパイレーツはラス目のままで親流しに成功。
他にも役牌一鳴き(一枚目の役牌ポン)と役牌二鳴き(二枚目の役牌ポン)でも意味は違い、一枚目はまっすぐアガリに向かう鳴き、二枚目は最後だから仕方なく鳴いたもの。
↓ここからトップ取るんだぜ、な堀さんの差込みに驚いたらクリック

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