2023年01月29日
ちょっとだけMリーグ#104
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
まずはこちらの動画をご覧ください。
https://youtu.be/HrWHQEwdSoM
2022年12月13日 第2試合
東3局
東家 多井 隆晴 21400
南家 勝又 健志 35800
西家 村上 淳 20400
北家 伊達 朱里紗 22400
(敬称略)
二着目に13400点差つけたトップ目が勝又さんで、他家はほぼ並んでいます。
最初に親・多井さんの手は
ドラ多井手牌
ダブが孤立牌で、これが重なれば役なしシャンポンリーチでもリーチ・ダブ7700以上、高目ツモで4000オールとなるので、ダブは他の字牌より大切に扱います。
マンズ2ブロック+ピンズ1〜2ブロック+ソーズ0〜2ブロック(が重なるかどうかも影響)でタンヤオ、ピンフなどを見ます。
は孤立牌とはいえくっつきにも悪くないので(でリャンメン)いきなり切るのも一手ですが、様子を見るのもいいでしょう。
ツモ打
一応メンツ手2シャンテンなので字牌から切ったようです。
次に南家・勝又さんの手は
ドラ勝又
こちらはピンズ一気通貫の必要牌7枚があり、どちらか引きなら一気通貫。
赤1でメンツ手3シャンテン。
この手の受け入れがとかなり限られている為、テンパイスピードは遅そうです。
ツモ打
続いて西家・村上さんの手は
ドラ村上手牌
自風含む役牌5種が浮いている4シャンテン。
西家の村上さんにとってすべて役牌なので複数トイツになればソウズホンイツも狙えます。
枚数的にピンズ4枚では2ブロック、ソウズは2〜3ブロックになるのでどちらかと言えばホンイツならソウズです。
ツモ打
最後に北家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
これはトイツの3シャンテン。
ソウズの形からイーペーコー、ポン1000点もあります。
ツモ打
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
これでタンヤオ。
同巡、村上さんは
ドラ村上手牌
789三色や678三色も少しあります。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
これでどちらかを切れば1シャンテン。
ここは打とします。
後の牌譜検討で多井さんは「切りもあったが引いたら即リーチしてやろうと思った!」と語っています。
この場面、多井さんにとあるのでこの周辺は山にあるかもしれません。(勿論、、など固めて持たれているケースもあるのでそれを捨牌と合わせて推測する)
同巡、村上さんは
ドラ村上手牌
場風トイツで鳴ける手になりました。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
ここから打とします。
この場面、打としてイーペーコー変化含みを見る手もありますが伊達さんの第一打も見てシャンポン待ちリーチをしたかったそうです。
後は他家リーチが入った時の為にのような真ん中の牌を残したくなかったと語っています。
この後引きでもフリテンでやり直しが利く(がドラ)、切ってからツモではやり直しが利かない、とも語られています。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
カンチャン2つ残りの2シャンテン。
2巡後、多井さんは
ドラ多井手牌
引きでテンパイする1シャンテン。
打していなければカンリーチでしたがフリテン待ちになってもある程度ツモれる公算は高い。
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
打の2シャンテン。
このを多井さんがポンすればタンヤオ・ドラ2900テンパイですが、「そんな打点いらねえ!次切られたら自分も切る。」と多井さんは語っています。
次巡、多井さんから2枚目のが切られますが、村上さんはポンせず。
村上さんの手は
ドラ村上手牌
ポンしてほぼ1000点だから鳴かなかったようです。
2巡後、多井さんは
ドラ多井手牌
テンパイ即リーチ待ち。
タンヤオ、リーチ・平和・イーペーコー、はドラでどれでアガっても満貫。
多井さんはすでに打フリテンで出アガリはできません。
待ちのうちは山に3枚、は0枚、は3枚。
多井さんは牌譜検討で2枚、が3枚の合わせて5枚予想。
多井さん予想は実際の枚数と1枚違い。
この辺りにも多井さん好成績の秘密がありそうです。
リーチ前の他家捨牌を見ると、
勝又捨牌
村上捨牌
勝又さんのと村上さんのから、2人はを持ってなさそうです。
やから早く切るのはレアケース。
リーチの6巡後、多井さんは
リーチツモドラ裏ドラ多井手牌
ツモアガリ。
リーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・赤、4000オール。
このアガリで
多井 33400
勝又 31400
村上 16400
伊達 18400
多井さんが微差のトップ目に立ちました。
今局の分岐点はいくつもありますが、
まず第一打
打ドラ多井手牌
この第一打も後に多井さんは「の方が良かったな〜、ダブ重なった方が嬉しいし。」と語っています。
ダブ(ダブ)は重なってポンするだけで二翻役になります。
もし赤を引けばダブ・赤で5800、赤2で12000になる、打点の種です。
ダブ(ダブも)の扱いは他の役牌より重めに扱いましょう。(親のダブ、南家のダブ、ルールによっては西入した時のダブも)
次に3巡目、
打ドラ多井手牌
「引いたら即リーチ」で1シャンテンに。
そして4巡目、
打ドラ多井手牌
「のシャンポンリーチしたかった!」で打。
切った後、
ドラ多井手牌
「ここに引きでもフリテンでやり直し利く!ならドラだし!切ってから引くとやり直し利かない」で、
ドラ多井手牌
「裏目った!本当はタンヤオ・ドラ1でカンリーチだけどやり直し作戦発動」
先に切りフリテンが響いていますが、受け入れがあり、あまり不安はありません。
4巡後、
ドラ多井手牌
テンパイ即リーチ待ち。
勝又さん、村上さんを見て2人はを持ってない可能性が高い。
多井さんは山に5枚と予想し、実際は6枚。
リーチの6巡後、ツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ多井手牌
この試合後、多井さんの牌譜検討はこちら
https://youtu.be/zc0XLlkht6Q?t=3828
今回のまとめ
・ダブ、ダブは重く扱う
打ドラ多井手牌
重ねてポンするだけで二翻+役ありになりポンして赤1で5800、赤2で12000と打点の種になるから。
ルールによっては西入してのダブも重く見る。
役牌で一番最後に切るのは東場東家の、南場南家の。
これが他家なら先に切ってしまうのも手。
・内側から切ると、フリテンになる牌を引いてもやり直しが利く
打ドラ多井手牌
先に切りで後に引き
打ドラ多井手牌
これが先に切り引きなら
ドラ例1
これではやり直せない。
フリテンの牌を引いて四連形なら作り直しやすい。
・リーチの待ちは他家が持っていないものを選ぶ
ドラ多井手牌
勝又さんの切り、村上さんの切りからは持っていない可能性が高い。
多井さんは2枚、3枚の計5枚と推測、実際は山に6枚。
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