2022年12月23日
ちょっとだけMリーグ#87
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は勝又 健志プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/vjV_ElGZAq4
2022年11月8日 第1試合
東4局
東家 勝又 健志 33900
南家 高宮 まり 7300
西家 日向 藍子 28000
北家 魚谷 侑未 30800
(敬称略)
高宮さんが断ラスでここがほぼラス候補、残る3人がトップ争いをする展開になりそうです。
今後誰が大きなアガリをするのかに注目が集まりそうです。
最初に親・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
この手はドラトイツの3トイツでチートイツなら3シャンテン。
ここからターツやメンツを作ろうとすると横に伸びる牌を最低5枚引く必要があります。(など)
ツモ打
南家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
こちらは4トイツ、チートイツ2シャンテン。
この手は2ターツで2カンチャンとターツが埋まりにくいのでトイツ手の方が良さそうです。
ただこのままテンパイしてもリーチ・チートイツ3200点止まりなので赤かドラが欲しい状況だと言えます。
ツモ打
続いて西家・日向さんの手は
ドラ日向手牌
こちらは赤もドラも無いピンフかタンヤオになりそうですが、メンツ手5シャンテンとテンパイスピードで一番遅れそうです。
ツモツモ切り
最後に北家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
こちらは3トイツのチートイツ3シャンテンですが赤もドラも無く、タンヤオも難しそう(がありトイツ落としは2巡+有効牌2枚以上を引く巡目が必要だから)です。
ツモ打
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
これで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
1メンツ完成ですがまだ3トイツあり、メンツ手かトイツ手かまだ判断は保留で良さそうです。
2巡後、勝又さんは
ドラ勝又手牌
チートイツ・ドラ2の1シャンテンで、がアンコになってもイーペーコー・ドラ2テンパイもあります。
リーチロンドラ例1
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
トイツを落としてタンヤオ・ピンフを見ているようです。
1シャンテンに取るなら切りですが、1300役なしリーチは避けたかったようです。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
5トイツで次に引きでテンパイするチートイツ1シャンテン。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
カン残りの一応1シャンテン。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
リーチ・チートイツ・赤、タンキ待ちでテンパイ即リーチ!
待ちは山に2枚。
高宮捨牌
この捨牌のカギはターツ手出しとリーチ宣言牌のです。
まず手出しから、単なるターツ払いの可能性と、のような形では無さそうだとわかります。(ならの順になるのが大半)
あとは第一打から字牌が切られず、リーチ宣言牌が高宮さんから3枚見えので安全牌として持っていたか、タンキ待ち候補に持っていたかのどちらかの可能性が考えられます。
メンツ手(ピンフ、タンヤオ)なら必要牌になりやすい3〜7のが不要になるのは、変則手だと考えてもいいでしょう。(変則手:トイツ手、チートイツやトイトイ、国士無双など)
つまり高宮さんはチートイツの可能性が高いと見ていいでしょう。
このリーチに対し、日向さんは、魚谷さんはと現物切り、勝又さんは現物のスジで3枚見えの切り。
その2巡後、勝又さんは
ドラ勝又手牌
高宮さんのリーチがチートイツだと感じていればは切りづらい牌ですが、勝又さんは少し間を置いて1枚切れ打。
勝又さんは次巡、そのまた次巡と字牌をどんどん通しています。
12巡目、勝又さんは
ドラ勝又手牌
ここからメンツ手1シャンテン維持ならのどちらか、チートイツ1シャンテンならのどれかを切る場面です。
場を見てみると、
高宮捨牌
日向捨牌
魚谷手牌
勝又捨牌
は高宮さんの現物で、が4枚切れでは少し切りやすくなっています。(待ちを否定)
また、が3枚見えではワンチャンスであり現物のスジです。
あとはが勝又さんから4枚見えでのカンチャン待ち、リャンメン待ちを否定できます。
それとチートイツの待ちにする時とイーぺーコーになるは山にありそうに見えます。
勝又さんはここから打。
3巡後、勝又さんは
ドラ勝又手牌
ドラ引きテンパイ、高目イーぺーコー待ちリーチ!
待ちは山に2枚、は山に0枚の合わせて2+0=2枚。
次巡、勝又さんは一発ツモ。
リーチ一発ツモドラ裏ドラ勝又手牌
リーチ・一発・ツモ・イーぺーコー・ドラ3の跳満、6000オール。
このアガリで
高宮 300
日向 22000
魚谷 24800
勝又 52900
このまま勝又さんペースで試合は進み、和了4回、放銃0回の勝又さんが61200点のトップをチームに持ち帰りました。
今局、勝又さんは6000オールをアガりましたが、最初からチートイツ決め打ちであれば、
リーチツモドラ例1
こんな6000オールをアガるプランもあります。
チートイツ狙いの場合、子で1600、リーチして3200と点数的に狙うには見合わないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、チートイツ狙いのメリットもいくつか存在します。
1、通常(メンツ手)より裏ドラは乗りにくいが乗ると必ず2枚セット
2、跳満が欲しい時にドラさえあればいつでも狙える(リーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2)
3、リャンメン待ち相手でもスジで2枚ずつブロック可能(つまり3枚目をツモった時がオリのサイン)
4、限られた手役との相性の良さ(ホンイツ、ホンロウとの複合がメイン)
5、待ちを絞られにくい(端牌や字牌やドラ、現物のスジのどれかだと推測されても一点で読みづらい)
テンパイスピードが遅そうな手では守備的チートイツ、配牌オリからは国士狙い→トイツが増えてホンロウ・チートイツかホンイツ・チートイツをおすすめします。
基本的にはチートイツ狙いは守備的な立ち回りが多くなりますが、ドラ2や赤2の手ならチートイツで跳満のチャンスです。
例えば何も手役が狙えそうになく、ドラ2で跳満ツモ条件の時は特にチートイツのチャンスになります。
今回のまとめ
・チートイツ狙いはメンツ手より裏ドラが乗りにくいが、乗ると必ず2枚セット
・跳満条件でドラ2(赤2)ならリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2で跳満
リーチツモドラ裏ドラ例2
・リャンメン待ち相手でも待ちを2枚ずつスジでブロックできる(3枚目をツモったらオリ)
ドラ他家手牌
例3
ここにツモはオリ。
・限定された役との相性が良い(ホンイツ、ホンロウがメイン)
配牌オリ→国士無双狙い→19字牌トイツが増える→ホンロウ・チートイツ
ドラ例4
この手が
ドラ例5
ホンロウ・チートイツ・ドラ2で跳満〜、特に19字牌がドラなら狙い目
配牌オリ→同色牌トイツ+字牌トイツが増える→ホンイツ・チートイツ
ドラ例6
この手が
ドラ例7
ホンイツ・チートイツ・赤・ドラ2へ。特にドラ色ホンイツか赤入りがチャンス
・待ちを絞られにくいのがチートイツのメリット
端牌(1と9)待ちや字牌待ち、ドラ待ち、現物のスジ待ちなど待ちを絞りにくい
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