2022年12月20日
ちょっとだけMリーグ#86
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は仲林 圭プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/T5yJzl5cYyA
2022年10月13日 第2試合
東1局4本場
東家 瀬戸熊 直樹 53000
南家 仲林 圭 17000
西家 勝又 健志 15000
北家 内川 幸太郎 15000
(敬称略)
東パツから瀬戸熊さんのアガリ、2000オール、二人テンパイ、4200オール(+2000)、2300オール後の次局。
※動画の都合上、二巡目の親から見ていきます。
最初に親・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
こちらはピンフか役なしリーチになりそうです。
断トツ状態というのもあり、瀬戸熊さんはノミ手リーチは避けたい場面です。
せっかくアガるなら3翻以上の手(5800~)にしたい状況と言えます。
ツモ打
次に南家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
こちらは部分やのカンチャン、ペンチャン受け入れが埋まらない限り、役なしリーチになりそうです。
ただここから高くしようと思えばくっつきやドラくっつきでも使えるのでそれを意識した手組で進めたい所。
あとはイーペーコーもあります。
ツモ打
続いて西家・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
ツモでが重なりチートイツ1シャンテン。
こんなトイツだらけで1ターツしかない場合はチートイツを見る方が早いでしょう。
ここから1メンツ作るのに最低2巡×4メンツとなると8巡以上かかります。(一局17〜18巡の約半分)
もしこんな形で2シャンテンでも、チートイツ狙いをおすすめします。
トイツ手にメンツは不要なので、ターツやメンツになる形は必要ありません。
ツモ打
最後に北家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
こちらはメンツ手、赤+ドラがありリーチ・赤・ドラで5200以上にはなりそうです。
できればドラか赤に重ねて雀頭にしたピンフ、イーペーコーなども見て進めたい手です。
ここにマンズ8枚+字牌3種あるのでマンズか字牌が増えればマンズホンイツもありますが、赤やドラを切ることになるので、その覚悟はしておきましょう。
ツモ打
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
がくっつき、4メンツ候補はできました。
部分で2メンツ、で1メンツ、が完成していてあとは雀頭があればリャンメンだらけです。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
こちらも4メンツの種は揃っています。
雀頭をどこに求めるかで頭を悩ませそうな形です。
ただドラや赤引きにも対応できるのはメリットと言えるでしょうか。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
役なしドラ1の2シャンテン。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
ここから打とします。
おそらく瀬戸熊さんはでメンツを作ってドラ引きや赤引きを考えてらっしゃるのだと思いますが、ここで打や打という手もあります。
打はタンヤオ変化(ツモでタンヤオ、タンヤオ・ピンフも)とソーズ引き三面張もあります。
あるいは重なりの雀頭、引きイーペーコー変化もあります。
同巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
ドラ引きでドラタンキ待ちチートイツなら跳満、倍満も狙えます。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
これで789三色同順を見て打。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
場に2枚切れとソーズ部分の枚数が減っています。
そのフォローも含めて残しのようです。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
ここから1枚切るわけですが、ここから見えるのはピンフ、タンヤオ、789三色同順、マンズ一気通貫の4つです。
まだこの手は雀頭が決まってないのでピンフは保留するとして789三色では受け入れが狭くなるデメリット(どちらかは必要)あり、マンズ一気通貫ものどちらかが必要になります。
残るタンヤオはを切ればタンヤオですが、マンズ連続形を使えないのとピンズの受け入れが制限されます。(現状しか使えない)
せっかくなら引きで一気通貫、引きでピンフになるので私ならマンズ以外を切りたい所です。
また、引きで引いたものが雀頭になります。
ここで瀬戸熊さんは打(ツモ切り)で1シャンテンを維持。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
役なし2シャンテンで5ブロックに構えています。
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
チートイツ・赤・ドラ2、ドラ待ちダマテン。
この手のが仲林さんのカンで、仲林さんのテンパイを防いでいます。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
ツモでテンパイになる1シャンテン。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
ツモでテンパイになる広めの1シャンテンに変化。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
マンズ一気通貫など広い受け入れにする人ならここで打ドラの人もいらっしゃるかもしれませんが、内川さんは打。
次に引きならテンパイ。
2巡後、仲林さんは
ドラ仲林手牌
引きでテンパイになる1シャンテン。
その2巡後(14巡目)、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
待ちテンパイ即リーチ!
待ちは山に2枚、は山に1枚で合わせて2+1=3枚。
その同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
瀬戸熊さんの捨牌は
瀬戸熊捨牌
内川さんの手にある現物はで、内川さんからはが3枚見えではワンチャンス。
内川さんは打。
次巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
切りならテンパイですが、瀬戸熊さんの現物打。
ドラ仲林手牌
ここにどちらかがくっつけば、メンタンピンドラ、満貫リーチも可能です。
ドラ例1
例2
ただし例2のピンズ待ちになった時はと切っていてフリテン。
同巡、内川さんは
ドラが重なり食いタンでも満貫です。
ここはリーチ現物、打。
ドラ内川手牌
次巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
タンヤオ・イーペーコー・ドラ5200ダマテン、カン待ち。
待ちは山に2枚。
同巡、勝又さんは打、これを内川さんがポンしてテンパイ。
ポンドラ内川手牌
はが山に2枚、が0枚の2+0=2枚。
次巡、仲林さんは
ツモドラ仲林手牌
ツモ・タンヤオ・イーペーコー・ドラ、満貫の4本場、2400−4400。(+1000)
瀬戸熊さんは13巡目、をツモ切りしましたが、もし7巡目に三色狙いせずを切らなければ、一気通貫狙いもできています。
ドラ例3
ここにどちらかを引けば一気通貫まであと一歩。
つまりこのケースも一気通貫の必要牌が7枚以上なら一気通貫狙いと言えるわけです。
例えばや、も一気通貫狙いに向いています。
今回のまとめ
・一気通貫も三色同順と同じく、必要牌が7枚以上あればイッツー狙いがおすすめ
ドラ瀬戸熊手牌
瀬戸熊さんは789三色を見てツモ切りしたが、一気通貫狙いする手もある。
一気通貫の必要牌はで、このうち7枚があれば一気通貫狙いをおすすめ。
必要牌7枚+1枚あれば、アガリ牌が残り1枚でいいから。
ツモで一気通貫、ツモのピンフ、ツモ三面張もある。
また、ツモでも雀頭。
ドラ例4
例5
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