2022年12月16日
ちょっとだけMリーグ#84
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は鈴木 優プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/WoVwj1wWg6c
2022年11月7日 第1試合
東4局 3本場
東家 黒沢 咲 35500
南家 鈴木 優 23400
西家 渋川 難波 7700
北家 鈴木 たろう 33400
(敬称略)
渋川さんが一人大きく沈んだ(マイナス)断ラス目で、トップ目・黒沢さんと二着目・たろうさんが2100点差で3本場あり、1300点でもアガれば入れ替わる程度の微差です。
三着目・優さんもトップ目の親と12100点差で、満貫ツモ(三本場)でまくれる程度の点差です。
※五巡目・親から見ていきます。(動画0:20〜)
最初に親・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
これはピンフや一気通貫が見えます。
ドラ1枚あり、リーチ・ピンフ・ドラやリーチ・一気通貫・ドラの5800~12000点にはなりそうです。
ツモ打
次に南家・優さんの手は
ドラ優手牌
を切ればタンヤオ、ドラ2+赤で鳴いても満貫あります。
あとはイーぺーコーやマンズ四連形を生かしたマンズ三面張、も意識して進めたい所。
跳満を見るならメンゼン、満貫で良いなら鳴きで進めます。
ツモ打
続いて西家・渋川さんの手は
ドラ渋川手牌
この手には4トイツありチートイツ2シャンテン。
ここからメンツ手には2枚やといった限られた牌を引く必要があるので、メンツ手というよりはトイツ手狙いに見えます。
あと多少タンヤオがあるので後の変化も頭に入れて進めます。
ツモ切り
最後に北家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
パッと見で気付くのはピンズホンイツ、役なしリーチもありますし、トイツやアンコが増えればチートイツやトイトイもあります。
ホンイツならホンイツ・役牌・ドラで満貫あり、これなら押し寄り。
ツモ打
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
次に引きならカン待ちにするか迷いそうですが、ツモならを生かして待ちにしたい所です。
同巡、渋川さんがツモ切り、これをたろうさんがポンして打。
ポンドラたろう手牌
たろうさんお得意の遠めのホンイツ仕掛けです。
これは役牌ポンやドラチーもあるのでいいでしょう。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
ポンとツモでテンパイになります。
できれば待ちリーチの跳満、倍満が理想です。
この時点でたろうさんが切り、黒沢さんが切り、渋川さんが切りでマンズ待ちは良さそうです。
同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
引きでメンツ手もありますが、その肝心のは優さんにあり、ちょっと手が遅くなりそうな予感はあります。(この時点では山にあと1枚、は2枚)
ここで渋川さんが切ったをたろうさんがチーして打1シャンテン。
チーポンドラたろう手牌
この直後、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
テンパイ。
打なら待ちピンフ含み、打ならドラスジ待ちです。
黒沢さんは親なのでドラツモを見るよりも、待ちの広さを優先する方が良いでしょう。
特にアンコの外側、は山にありそうに見えます。
黒沢さんは打リーチ!
待ちは山に2枚、は山に3枚、は山に3枚の合わせて2+3+3=8枚。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
ダマテンに取り、待ち。
待ちは山に1枚、は山に2枚の合わせて1+2=3枚。
早い巡目だからというのもありますが、黒沢さん8枚と優さん3枚で待ちが山に11枚も残っています。
次巡、黒沢さんのツモで待ちなら一発ツモでした。
更に次巡、優さんはツモ切りでただならぬ雰囲気を出しています。
また次巡、優さんはションパイのツモ切り。
このをたろうさんがポンして打テンパイ。
ポンチーポンドラたろう手牌
待ちはドラ表示牌と場に1枚あり山にあと1枚。
次巡、渋川さんがツモでたろうさんがポンしなければ黒沢さんのツモアガリでした。(対面からのポンで対面とツモが入れ替わっている)
同巡、たろうさんは
ポンチーポンドラたろう手牌
ツモでタンキかタンキかカン待ちの3通りに受けられます。
たろうさんはドラのカン待ちに受けました。
次巡、優さんはツモ切りでとリーチに5枚も押しています。
これを見て解説の土田さんは「ひどい押しだねこれ」と表現されています。
黒沢手牌
捨牌からが早く、やは持っている可能性が低そうで、このまたぎスジ、と、は無さそうです。
また、からと、待ちを否定しています。
このリーチにソーズ待ちがあるなら、くらいです。(リャンメン待ちはこれだけ)
ピンズは、待ちを否定しています。
2巡後、渋川さんはを引き待ちは減りますが、黒沢さんの待ちは山にまだ6枚もあります。
次巡、優さんは
ツモドラ優手牌
黒沢さんの当たり牌を引き、打の放銃回避。
これで黒沢さんのアガリ牌は山に5枚、優さんはシャンポン待ちですがは山に0、は2枚で合わせて0+2=2枚。
残り3巡にさしかかった次巡、黒沢さんツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ黒沢手牌
リーチ・ツモ・ピンフ・ドラ・裏の満貫、4300オールです。
このアガリで48400点になった黒沢さんは終始リードした展開で、オーラス10本場まで積む112700点のデカトップで終了します。
今回のまとめ
・親でテンパイした時は待ちを手の高さよりもアガリやすさで選ぶ
ドラ黒沢手牌
8巡目黒沢さんはテンパイ。
ノベタン待ちか三面張かの場面。
少しでも高くするならドラスジ待ちだが、連荘優先で待ちにする。
ドラ黒沢テンパイ形
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