2022年12月14日
ちょっとだけMリーグ#83
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は近藤 誠一プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/Fe2y9-72y-A
2022年11月4日 第2試合
東4局 3本場
東家 高宮 まり 42100
南家 黒沢 咲 30400
西家 多井 隆晴 10300
北家 近藤 誠一 17200
(敬称略)
トップ目が高宮さんでそこから子・跳満差で黒沢さん、そこから更に跳満差で近藤さん、そのまた7000点程離れたラス目が多井さんです。
黒沢さんは満貫ツモ以上のアガリが欲しい場面、近藤さんは跳満以上が望ましい、多井さんは複数回のアガリが欲しい所。
※動画の親・三巡目から見ていきます。
最初に親・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
この手はタンヤオかピンフになりそうな3シャンテン。
赤1枚がありリーチ・ツモ・タンヤオ・赤やリーチ・ピンフ・赤・裏のような満貫が浮かびます。
高宮さんはアガリを見て進めるので良さそうです。
ツモ打
次に南家・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
赤もドラも無い、役なしリーチになりそうな手です。
この手最大のネックはペンで、ここが埋まる時はアガリを見て進めるのもいいでしょう。
二着目の黒沢さんはトップ目の親にはアガらせたくない立場なので、三着目やラス目にはアシストや安手に差し込みのプランも頭に置いておくといいでしょう。
ツモ打
続いて西家・多井さんの手は
ポンドラ多井手牌
多井さんはポンした・ドラ2000点です。
トップ目の親を流したい意志伝わります。
最後に北家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
こちらも役なしリーチになりそうな手です。
愚形受け入れが複数ある2シャンテンで、シャンテン数だけで言えば平均よりはスピードは早めです。
ツモツモ切り
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
2メンツ完成の2シャンテン。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
4巡目で既に1シャンテン。
また同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ツモならテンパイになる1シャンテン。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
イーぺーコー完成で高くなりました。
同巡、多井さんは
ポンドラ多井手牌
ペン待ち、・ドラ2000点テンパイ。
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ペン待ちでリーチすればリーチ・赤2、5200点以上になりますが、待ちとしては弱い待ちで、場を見てもマンズの情報は不明です。
近藤さんはダマテンに取りました。
何の因果か、多井さんと近藤さんはオナテン、ペン待ち。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
次にツモでテンパイになる1シャンテン。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
4枚目のをツモり、ペン待ちテンパイ。
この時点で多井さんと近藤さんのアガリ目は0。
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
タンキ待ちダマテン。
この時点で場にはションパイ。
2巡後、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
打で1シャンテン戻し。
もし黒沢さんがタンヤオを見るなら打ですが、テンパイ2人と1シャンテン1人の状況で後の危険牌を残す余裕はないから先に切ったようです。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
待ちに変化した黒沢さんはテンパイ即リーチ!
はが山に1枚、が山に2枚の合わせて1+2=3枚。
このリーチに他家3人共、現物切り。
高宮さんに至っては現物を抜き打ってオリています。
ここはトップ目が二着目には放銃できない場面と言えるでしょう。
次巡、多井さんは
ポンドラ多井手牌
無スジ打テンパイを維持。
同巡、近藤さんはフリテンになるツモ、これをツモ切りリーチ!
ドラ近藤手牌
タンキ待ち、リーチ・赤2。
前巡、高宮さんがを通したのと多井さん同巡の打も見た上でリーチのようです。
近藤さんのは山に2枚。
リーチの4巡後、近藤さんは
リーチツモドラ裏ドラ近藤手牌
このアガリはリーチ・ツモ・赤2、満貫の3本場、2300−4300。(+1000)
これで
高宮 37800
黒沢 27100
多井 8000
近藤 27100
と近藤さんは同点二着目に浮上します。
オーラスまで熱いバトルを繰り広げた高宮さんと近藤さんでしたが、
高宮 +68.8
近藤 +13.1
黒沢 −14.9
多井 −67.0
ABEMASにとっては大きなマイナスを押し付けられた格好となりました。
近藤さんがツモ切りリーチしたこの場面、
高宮捨牌
黒沢捨牌
多井捨牌
近藤捨牌
ドラ近藤手牌
この場面、は多井さんが1枚切ったばかりでマンズの上部分のヒントはあまりありません。
それなのに近藤さんは黒沢さんに追いかけリーチをぶっ放してきました。
勝負した理由の1つはペンより良い待ちだから。
もう一つは点棒状況的に打点のあるアガリが欲しい場面だからです。
出アガリでもリーチ・赤2の6400以上、ツモって満貫なら勝負の価値があるテンパイです。
あと一つは結果的に黒沢さんリーチ後にが通り、近藤さんののスジになり、現物がなくなった相手から切りされる可能性も少しあります。
黒沢さんと高宮さんに4枚がすべてあり、その外側はメンツにならず、縦(トイツ、アンコ、カンツ)でしか使えない。
今回のまとめ
・点棒状況で押す材料にする
近藤さんは二着目に13200点差の三着目で高い手(リーチ・赤2、6400以上)だから押す
・待ちによって押す材料にする
ドラ近藤手牌
近藤さん最初のテンパイはペンで結果的に他家に全持たれ(アガリ目0)、タンキは端待ちで山に2枚あった。
近藤手牌
が4枚とも持たれている=その外側はメンツで使えず、縦(トイツ、アンコ、カンツ)でしか使えない。(のない他家もメンツにできない)
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