2022年11月24日
ちょっとだけMリーグ#73
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は内川 幸太郎プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/zbHw2lbwUYY
2022年10月7日 第1試合
南4局
東家 内川 幸太郎 46600
南家 茅森 早香 4800
西家 仲林 圭 30000
北家 白鳥 翔 18600
(敬称略)
親の内川さんがトップ目、二着目は跳満ツモかリーチ棒が出て倍満ロン、リーチ棒が出て内川さんから満貫直撃でトップ。
三着目は二着目と11400点差で跳満ツモか跳満ロン、二着目から6400直撃で二着。
ラス目は三着目と13800点差で跳満ツモか倍満ロン、三着目から満貫直撃で三着。
まだ二着目にも逆転トップの可能性は少し残っています。
最初に親・内川さんの手は
ドラ内川手牌
手にドラトイツ+赤で役なしリーチでも12000、役牌を重ねてポンでも12000です。
ただ今局はオーラスにつきオリればトップの可能性はある程度高い状況です。
もし次局跳満ツモに耐えられる18500点差(次局二着目の跳満ツモは12300+6100=18400点差変わる)以上になる時はアガリを見るのもいいでしょう。
ここはピンフやタンヤオを見ながら、二着目のリーチにはオリでいいでしょう。(リーチ棒が出て満貫放銃で逆転)
ツモ打
次に南家・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
ピンフが狙えそうな赤1枚の手です。
着順アップには最低満貫ロンか跳満ツモが必要なのでリーチ・ピンフ・赤では1役足りません。
満貫にはドラをくっつけたピンフ、跳満には234三色、345三色狙いがいいでしょう。
ツモ打
続いて西家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
トイツでこれをポンした2000点、あるいはトイツ落とししてピンフ狙いもあります。
仲林さんは跳満ツモが狙えそうになければ二着確定アガリでいいでしょう。
ツモ打
最後に北家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
字牌を処理すればタンヤオで、234三色や345三色変化も残る手です。
白鳥さんは跳満ロンか跳満ツモが必要なのでドラや赤引きのタンヤオ・ピンフ狙いでいいでしょう。(メンタンピンツモ赤ドラ)
ツモ打
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
これでイーぺーコーもあります。
これでリーチかイーぺーコーかピンフかタンヤオ、役牌を重ねてポンの5通りのプランがあります。
3巡後、内川さんは
ドラ内川手牌
これでタンヤオとピンフは見切ってリーチ、イーぺーコー、役牌ポン、3つのどれかになりそうです。
同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
マンズのメンゼンホンイツなら満貫〜跳満にはなります。
ここにツモや重なりならなんとかなりそうです。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ピンズ一気通貫やピンズホンイツでこちらも伸びによっては満貫〜跳満もあります。
また同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
これなら234三色と345三色の両方が狙えます。
2回前のテーマ、「三色狙いは必要牌7枚以上なら狙う」がここで出てきます。
この手にある234三色の必要牌はの7枚、345三色の必要牌もの7枚あります。
ここからどう変化するかでどちらの三色狙いにするか決めるといいでしょう。
更にドラ・赤引きやイーペーコーもあり、跳満もまだありそうです。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
マンズリャンメン受け入れができ、ターツを払います。
場を見ると、
内川捨牌
茅森捨牌
仲林捨牌
白鳥捨牌
※上から東家、南家、西家、北家の順
茅森さんと仲林さんは打、白鳥さんからが3枚見えています。
後は2枚切れでソーズの下は2人が持ってなさそうです。
ここからのプランとしてはを処理したタンピン、234三色などを見た三色狙いの2方向あります。
ドラ例1
例2
例3
例1はタンピン、例2、例3は234三色でドラも使えるのと例3は2人が使っていない可能性が高いをターゲットにした三色。
白鳥さんは打。
ドラ白鳥手牌
次巡、仲林さんが切ったを内川さんがポンして打。
ポンドラ内川手牌
12000の1シャンテン。
次にツモならテンパイです。
同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
ホンイツ2シャンテン。
更に同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
受け入れの1シャンテン。
白鳥さんは3900〜跳満の手になりそうです。
次巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
カンチー、ペンチー、ポンもできる一気通貫1シャンテン。
2巡後、内川さんは
ポンドラ内川手牌
・ドラ2・赤、12000テンパイ待ち。
待ちののうちは山に2枚、は山に1枚の合わせて2+1=3枚。
内川さんテンパイの2巡後、茅森さんの切ったを仲林さんがチーして打テンパイ。
チードラ仲林手牌
シャンポン待ち。
ともに場に1枚切れで山に
1+1=2枚。
同巡、白鳥さんがをツモりオリ。
次巡、茅森さんは
茅森手牌
次にツモでテンパイになるホンイツ1シャンテン。
2巡後、仲林さんはをツモり打と回ります。
チードラ仲林手牌
次巡、茅森さんはテンパイ即リーチ!
ドラ茅森手牌
待ちリーチ・ホンイツ・赤で満貫ですがツモや一発、裏1枚でも乗れば跳満。
は山に1枚、も山に1枚、も山に1枚で合わせて1+1+1=3枚。
誰もアガる事無く内川さんのハイテイツモを残すのみ。
最後のツモは・・・!!
ツモポンドラ内川手牌
・赤・ドラ2・ハイテイ、4000オール。(+1000)
このアガリで
内川 59600
茅森 -600
仲林 26000
白鳥 14600
点棒全体の約六割を独占した内川さんはほぼトップという状況です。
続く連荘1本場は
ロンドラ槓ドラ仲林手牌
ピンフ・赤・ドラ、3900の一本場、4200点を茅森さんから出アガリ。
二着確定のアガリで内川さんのトップが決定した瞬間でした。
オーラス開始時、点棒状況は
南4局
東家 内川 幸太郎 46600
南家 茅森 早香 4800
西家 仲林 圭 30000
北家 白鳥 翔 18600
この点棒状況なら、内川さんは跳満ツモられない限りオリていれば流局トップです。
そんな内川さんが鳴く=異常事態と言えるわけです。
鳴く以上1500、2900のような安手ではないのはわかります。
赤入りルールで46600点程度ではセーフティリードとは呼べません。
25000点持ちルールなら4人の合計100000点でその過半数50100点くらい〜少し余裕がある程度です。
親で4000オールを3回ツモられると48000点差が縮まり、+積み棒があれば50000点差でも逆転されます。
実際、内川さんはリーチ棒が出て仲林さんから満貫直撃で二着転落があります。
ツモポンドラ内川手牌
内川捨牌
変則手(トイツ系、チャンタ系手役)を除き、3〜7が2枚切られると1シャンテンかテンパイ、3〜7が3枚切られるとテンパイの可能性大、と以前言いました。
3〜7はと2枚切られて次にドラ切りテンパイ。
その次巡が切られて3〜7が3枚切られてここでもテンパイを示唆しています。
今回のまとめ
・トップ目のラス親が鳴く=異常事態
ラス親のトップ目・内川さんは46600点持ちから鳴いた
流局でトップ終了なのに鳴いた、安手ではない12000点の手
ポンドラ内川手牌
・持ち点が50000点を超えるくらいから余裕が出てくる
25000点持ちルールでは4人の合計100000点、その過半数50100点くらいから有利になる
親が4000オールツモ3回で48000点差縮まり、それ+積み棒で50000点差あっても赤入りルールではセーフティリードとは呼べない
子の役満直撃でも64000点差変わるのもある
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