2022年11月22日
ちょっとだけMリーグ#72
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/PbAYPx3ZXVs
2021年2月12日 第2試合
南4局
東家 小林 剛 40000
南家 前原 雄大 16900 (元・KONAMI格闘倶楽部)
西家 堀 慎吾 33300
北家 勝又 健志 9800
(敬称略)
トップ目と二着目・堀さんの点差は6700点で1300-2600ツモかトップ目に3900直撃で逆転トップ。
二着目と三着目の差は16400点で倍満ツモか跳満直撃で二着。
つまり三着目の着順アップは厳しそうです。
ラス目は満貫ロンか1600-3200ツモ、三着目から3900直撃で三着。
最初に親・小林さんの手は
ドラ小林手牌
これはほぼタンヤオで、二着目と6700点差なのである程度の加点か、放銃回避のどちらかになりそうです。
アガリを見る時は親でオーラス、満貫ツモに耐えられる二着目と12100点差以上、跳満ツモに耐えられる18100点差以上を一つの目標に定めます。
この手のカギは、特にカン部分です。
ツモでもカンは残るのでこの部分の変化に注目します。
ピンズ部分はツモでになりこの変化も意識しておきます。
ツモ打
次に南家・前原さんの手は
ドラ前原手牌
前原さんはラス目に3900放銃で入れ替わってしまうので引き気味がいいかもしれません。
もし早いテンパイが入りそうなら役牌ポンなどでサッとアガってしまうのもいいでしょう。
ここは跳満ツモでも着順アップしないので高い手は必要ありません。
ツモ打
続いて西家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
こちらは1アンコ+3トイツのほぼトイツ手です。
狙うのはトイトイ・三暗刻や役牌・トイトイのような役になりそうです。
ただトイトイだけでは点数的に足りないので(2600~3200では直撃でも足りない)、自風やを重ねてポン、赤やドラ引きでも条件を満たします。(1300−2600ツモ以上か3900以上直撃)
ツモ打
最後に北家・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
こちらはほぼメンツ手で赤もドラも無く、安手になりそうです。
勝又さんの着順アップには満貫ロンか1600−3200ツモが必要なので赤かドラを引いてのリーチ・ツモ狙いくらいしか高くならなさそうです。
ツモ打
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
打として2枚受け入れにはしたくない意思を感じます。
もしかするとにくっつけたピンフにしてリャンメン待ちでアガろうとしているのかもしれません。
3巡後、堀さんは
ドラ堀手牌
のどれも役牌で重なってポンかアンコになれば1翻アップになります。
同巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
これで345三色やを重ねたリーチ・ツモの裏1枚の満貫のプランもあります。
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
受け入れのピンフ・ドラ2シャンテン。
同巡、前原さんは
ドラ前原手牌
タンヤオ・ピンフの見える3シャンテンと他家より出遅れています。
2巡後、堀さんは
ドラ堀手牌
2アンコ+2トイツのトイトイ2シャンテン。
同巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
役なしテンパイでここから1枚を切る必要があります。
ここから勝又さんは打。
もしここにドラ引きなら
ドラ例1
例2
例3
3通りのテンパイに取れます。
次巡、前原さんが切ったを堀さんがポンして打。
ポンドラ堀手牌
は場に1枚切れ、はションパイで山にありそうです。
次巡、前原さんは
ドラ前原手牌
タンヤオ・ピンフ・ドラの2シャンテン。
親の小林さんはもうアガリを見ていないのか、現物を抜き打ってオリ。
流局ならトップ、堀さんにツモられなら仕方なしの構えでしょうか。
次巡、勝又さんは
ツモドラ勝又手牌
本来ならツモアガリの所ですが、満貫ロンか1600−3200ツモが欲しい状況です。
ここは切りフリテンリーチ!
ドラ勝又手牌
ドラツモか一発ツモ、ツモって裏1で三着。
は小林さんと前原さんに1枚ずつの山に2枚、は場に3枚切れで山に1枚の合わせて2+1=3枚。
リーチの次巡、小林さんがをツモ切り純カラ。
同巡、堀さんテンパイ。
ポンドラ堀手牌
が高目のトイトイ・5200テンパイ。
もしをツモると三暗刻が付き、トイトイ・三暗刻の満貫になります。
ロンなら5200、リーチ棒付きで6200なら堀さんは39500点になり、二着のままトップに500点足らず。
もしかすると堀さんはツモだけを見ているのかもしれません。
次巡、堀さんツモアガリ。
ツモポンドラ堀手牌
トイトイ・三暗刻の満貫、2000−4000。(+1000)
このアガリで
小林 36000
前原 14900
堀 42300
勝又 6800
堀さんの見事な逆転劇でした。
トイトイ(対々和)はそれだけでは2翻でトイトイのみでは子2600点程度にしかなりません。
そういう理由からトイトイ仕掛けには赤やドラ、役牌が含まれている可能性が高くなります。
これを利用してトイトイの待ちを絞りやすくなります。
例えば
東1局西家
ポンポンポンドラ西家手牌
こんな相手なら役牌かドラ、5がシャンポン待ちの片方に入っている可能性が高いです。
トイトイ狙いではトイツ系手役という特性から、これと相性の良い役も限られてきます。
例を挙げるとホンイツ、ホンロウ(混老頭)、役牌、三色同刻。
あと忘れてはいけないのが三暗刻の存在です。
堀さんのアガリは
ツモポンドラ堀手牌
鳴いているのに手に2アンコ+ツモってアンコ完成の三暗刻が付きます。
仮にこの手がメンゼンなら
例4
トイトイ・三暗刻、ツモり四暗刻になります。
このように、トイトイと三暗刻は切っても切れない関係にあります。
その関係を例えるなら兄弟といった所でしょうか。
今回のまとめ
・トイトイはトイツ系手役の為、相性の良い役が限られる
ホンイツ(混一色)、ホンロウ(混老頭)、役牌、三暗刻、三色同刻
・トイトイと三暗刻は兄弟のように切っても切れない関係
鳴いてもツモり三暗刻があり、メンゼンでもトイトイ・三暗刻がある
ツモポンドラ堀手牌
例4
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