2022年11月16日
ちょっとだけMリーグ#69
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は渋川 難波プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/IZom6Wo29Fo
2022年10月11日 第1試合
南1局 1本場
東家 渋川 難波 19200
南家 魚谷 侑未 31800
西家 佐々木 寿人 26200
北家 仲林 圭 22800
(敬称略)
ラス目・渋川さんとトップ目の点差は12600、4000オールツモや12000ロンでもほぼ並びなのであまり点差は意識しなくて良いでしょう。
三着目も満貫ツモでトップ目に追いつきます。
最初に親・渋川さんの手は
ドラ渋川手牌
これはほぼメンツ手、ピンフやタンヤオ狙いで良いでしょう。
赤+ドラがあり役なしリーチでも7700~、ツモって4000オールなら十分。
手の伸びによっては食いタンも視野に入れておきたい状況です。(タンヤオ・赤・ドラ5800~)
ツモ打
次に南家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
パッと見ではチャンタ、イーぺーコー辺りがありそうです。
にドラがくっついてもリャンメンで使えるのはこの手のメリット。
この時点でチャンタ2シャンテンですがペンチャン愚形残りなのでピンフ2シャンテンよりはテンパイスピードで劣ります。
ツモ打
続いて、西家・寿人さんの手は
ドラ寿人手牌
ここから見えるのはチャンタ、イーぺーコー、国士無双といったチャンタ寄りの役が多いです。
ツモ打
最後に北家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
こちらはメンツ手で平和やタンヤオを見て進めます。
のどれかを引けば234三色もあるのでタンヤオ・三色狙いする手もあります。
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
789三色とチャンタ、国士もまだ可能性はあります。
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
1メンツ完成の3シャンテン。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ドラ切りなら役なしカンテンパイ。
ここから1300点即リーチする派とテンパイ外しでドラを使い切りたい派に分かれそうな場面です。
仲林さんは切りテンパイ外し。
ドラ仲林手牌
これはツモの手替わりを見たのかもしれません。
ドラ例1
例2
例3
例4
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
123三色も見てはまだ切らないつもりのようです。
ここにがくっつけばターツの数は足ります。
同巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
が必要な国士無双2シャンテン。
同巡、仲林さんは今度もカンテンパイに取れましたがテンパイ取らず。
ここに引きイーぺーコー目もあります。
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
ドラが重なり役なしリーチでも12000になります。
一応1シャンテン。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
寿人さんからが切られ、仲林さんから3枚見えでカン即リーチ!
これをツモればリーチ・ツモ・ドラ40符1300-2600以上になります。
一発ツモや裏ドラが乗って満貫ツモならトップ目。
このリーチ宣言牌をチーして食いタンへ。
チードラ渋川手牌
仲林捨牌
仲林さんの捨牌にがありはチーできそうに見えます。
後はマンズかソーズにくっつけてタンヤオです。
このリーチに魚谷さんと寿人さんはオリ。
次巡、渋川さんは
チードラ渋川手牌
リーチ現物のスジ打でどのくっつきも無駄にしないよう構えています。
同巡、仲林さんはをツモ切り、これを渋川さんがチーして打テンパイ。
チーチードラ渋川手牌
渋川さんはを切っていてフリテン、ロンアガリができない状態。
待ちですが片アガリタンヤオでツモの場合だけアガれます。
ちなみにアガリ牌のうちは渋川さんに1枚と場に1枚切れで山に2枚、は寿人さんに1枚、仲林さんに1枚の山に2枚で合わせて2+2=4枚。
同巡、仲林さんが切りでこれを渋川さんがチーして打。
チーチーチードラ渋川手牌
同巡、魚谷さんがツモで渋川さんがチーしなければツモアガっています。
渋川さんチーの4巡後、渋川さんはツモ切りで4枚見え。
つまりこの4枚見えの外側は山にありそうで、ポンタンキ待ちの選択も悪くなさそうです。
2巡後、渋川さんは小考してを通し、マンズとソーズは半分以上通っています。
仲林さんに通っているのはです。
流局かと思われた17巡目、仲林さんがドラ切り、これを渋川さんがポンして打、タンキ待ち。
ポンチーチーチードラ渋川手牌
同巡、魚谷さんがツモで山にはあと1枚。
同巡、仲林さんがをツモ切り、これに渋川さんがロン。
ロンポンチーチーチードラ渋川手牌
タンヤオ・赤・ドラ3、親満の1本場、12300点のアガリです。(+1000)
このアガリで
渋川 32500
魚谷 31800
寿人 26200
仲林 9500
仲林さんをラス目に叩き落とす大きなアガリでした。
試合結果は
寿人 +61.1
渋川 +19.9
魚谷 −10.2
仲林 −70.8
今回も前回と同じ片アガリ食いタンですが、前回と違うのは待ちの種類です。
ポンチードラ園田手牌
チーチードラ渋川手牌
上の園田さんの手は、下の渋川さんの手は待ちでアガれる方は一種類、二種類と単純に二倍あります。
渋川さんはここからチーしたわけですが、フリテンになった以上はツモ専(ツモアガリのみ)でツモに賭けるので良かったと感じました。
もしドラポンかドラアンコになった時はか待ちにしてフリテン解消するイメージです。
チーチードラ例5
チーチー例6
それとツモでもフリテンは解消できます。
チーチードラ例7
これなら待ちでロンできます。
今回のまとめ
・鳴く時は上家の捨牌に自分の鳴きたい牌やアガリ牌があるかを確認して鳴く
仲林さんリーチが入り
仲林捨牌
渋川さんの手
ドラ渋川手牌
リーチ宣言牌をチーしてもが切られているからは後でチーできそう
・片アガリタンヤオと言っても、リャンメン待ちと三面張とでは大きな違いがある
ポンチードラ園田手牌
チーチードラ渋川手牌
前回の園田さんは、渋川さんはとアガれる方は二倍ある
・たとえフリテンができても、フリテン解消できる鳴きを考えてみる
チーチードラ渋川手牌
ここにドラツモかポンの、ノベタン待ち。
チーチードラ
チーチー
チーチードラ渋川手牌
また、ここにツモならフリテン解消できる
チーチードラ例7
これなら待ちでロンが可能
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