2022年11月01日
ちょっとだけMリーグ#62
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は鈴木 たろうプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/HKtSMDK-mmQ
2018年12月18日 第1試合
東2局 1本場
東家 松本 吉弘 24000
南家 鈴木 たろう 40000
西家 瀬戸熊 直樹 20000
北家 二階堂 亜樹 16000
(敬称略)
現在、たろうさんが二着に子の倍満分、リードしています。
特に二着目以下はアガリが欲しい場面です。
最初に親・松本さんの手は
ドラ松本手牌
この手は19字牌が多く、チャンタや純チャン、混老頭(ホンロウ)、789三色同順が近そうです。
これをまともに手組してもカンチャンやペンチャン、シャンポン待ちになりそうなので4〜6は早めに切って相手のリーチに備えておくと良いでしょう。
チャンタ系の手を狙う時は、タンピン狙いの他家にテンパイスピードで遅れやすいのでそれを意識しつつ進めます。(シャンポン≒ペンチャン<カンチャン<リャンメン)
ツモ打
次に南家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
この手は対子がありポンして2000点もありますが、たろうさんはまだ40000点とトップ目としてはまだ不安の残る点差です。
ここはドラや赤を引いたメンゼン5200~満貫目標で進めていくのをおすすめします。
ドラ+赤で2枚以上ならリーチ・ドラ2など、後は456三色、567三色が少しあります。
トップ目で50000点〜になればほぼ二着以上で二着目をマークしながら進められるので展開が非常に楽になります。
ツモ打
続いて西家・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
こちらは平和かタンヤオで進めたい手です。
他には567三色か678三色が付けば満貫〜になるのでそのプランも考えておきます。
瀬戸熊さんは二着争い中なので親やラス目にアガらせないように進めます。
ツモ打
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
ここからタンヤオにするにはが邪魔で、平和にするにもターツが足りません。
アガリを見るにも4シャンテンと決して早くない手なので他家から先にリーチが入りそうです。
高い手でもなく、テンパイスピードが早くないここは守備的に構えておいてもいいかもしれません。
一応ピンズと字牌が増えると混一色も見られます。
ツモ打
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
打でチャンタ方面へ決めたようです。
同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
引きならソーズ2メンツと一盃口もあります。
理想形はリーチ・タンヤオ・平和・ツモ・567三色・赤2のような倍満です。
リーチツモドラアガリ例1
次巡、亜樹さんが打、これをたろうさんがポンして打
ポンドラたろう手牌
赤やドラを引かない限りは2000点の仕掛けです。
同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
これで4対子のタンヤオが見えます。
また同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
3対子の3シャンテン。
ここで解説の朝倉さんから「親が国士だったり変則手で基本的には遅そうだったから(仕掛けた)」とも仰られています。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
4対子で七対子2シャンテンや567三色、678三色も残っています。
次巡、たろうさんは
ポンドラたろう手牌
ドラを引き、3900になりましたが鳴いてまだ3シャンテン。
更に次巡、たろうさんは
ポンドラたろう手牌
これで2シャンテン。
同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
タンヤオ2シャンテン。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
タンヤオ・567三色・赤も残る引きテンパイになる1シャンテン。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
やっと役なし2シャンテン。
次巡、手に進まない松本さんが打、これをたろうさんがチーして打。
チーポンドラたろう手牌
愚形を処理できましたがまだ雀頭のない2シャンテン。
2巡後、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
引きでテンパイになる1シャンテン。
そこから3巡後、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
ドラを重ねてテンパイ、・赤・ドラ2の満貫、待ち。
同巡、瀬戸熊さんもテンパイを入れ即リーチ!
ドラ瀬戸熊手牌
リーチ・タンヤオ・赤5200の待ち。
次巡、たろうさんツモアガリ。
ツモチーポンドラたろう手牌
・赤・ドラ2で満貫の1本場、2100-4100ツモです。(+1000)
この第1試合は
たろう +81.0
松本 +11.9
亜樹 −29.2
瀬戸熊 −63.7
たろうさん大トップで終了します。
今局の親の捨牌が
松本捨牌
ドラ松本手牌
配牌からは国士無双かチャンタ、純チャン狙い。
捨牌の2段目〜松本さんは現物しか切らず、アガリを目指していないような消極的な打牌を続けています。
親が国士やチャンタ系狙いならテンパイスピードは遅い傾向が強く、親からリーチが入らない可能性もある程度高く、それなら子のたろうさんは鳴きやすい状況だと考えられます。
役牌を1鳴き(1枚目からポン)してカンチーからドラ2枚引き雀頭にして満貫ツモ。
たろうさんしてやったりの一局でした。
今回のまとめ
・親の捨牌から親は国士無双やチャンタ、純チャン狙いと見て親はテンパイスピードが遅い(チャンタや純チャンはペンチャン、カンチャン、シャンポンの愚形受けだらけになるから)
・親のテンパイスピードが遅い=親からのリーチが入らない可能性が高い→子は鳴きやすい
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