2022年10月23日
ちょっとだけMリーグ#58
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/few3SHf2AMQ
2021年2月22日 第2試合
東3局
東家 萩原 聖人 16700
南家 村上 淳 25000
西家 小林 剛 33300
北家 堀 慎吾 25000
(敬称略)
小林さんが原点から満貫程度プラスしたトップ目ですがまだいくらでも入れ替わる点差なのであまり気にせず進めます。
最初に親・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
親で1メンツ完成のメンツ手2シャンテンですが赤もドラもなくこのままでは役なし愚形待ちリーチ2000点になりそうです。
ここから手役を見るならチャンタ、789三色同順も少しありますが、くっつきにも良いを全部切るのもやり過ぎに見えます。
ここは真ん中にくっついての平和、赤引きも見ながらリーチ・平和・赤5800になりそうなら押し寄り、それ以外は勝負には向かない手になりそうなので引き寄りです。
ツモ打
次に南家・村上さんの手は
ドラ村上手牌
ドラが1枚ありますがこれが重ならない限りタンヤオになりそうです。
マンズがと変化しづらい形なのでここをどうするかが問題になりそうです。
例えばカン、カンを引くか、引き部分を待ちにしたり、カン引きにする選択はあります。
ほぼタンヤオなら赤を使える形を意識しておきましょう。
ツモ打
続いて西家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
対子でポンやドラを重ねてポン、234三色同順や引き123三色もあります。
伸び方によってはチャンタもありそうですがチャンタはをポンした時、123三色になった時のおまけ程度に考えておくといいでしょう。
無理に狙う必要はありません。
ツモ打
最後に北家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
この手は役なし5シャンテン、赤1枚あるだけであまり高い手にはならなそうです。
現状、アガリを見るなら役牌が重なればポンする程度です。
ツモ打
次巡、萩原さんは
打ドラ萩原手牌
カンチャンターツができたばかりなのにここから打。
私には意図がわからない打牌です。
既に5ブロックあり、チャンタを見るにしてもが残ったままですし、一盃口を見ているとしても決め打ちには早い一打です。
となって打ならターツが残っているのでわかります。
同巡、村上さんは
ドラ村上手牌
3対子になり七対子・ドラ2の3シャンテンと考える事もできますし、変化によっては567三色、678三色も残るので打としました。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
こちらも3対子で七対子3シャンテン。
ここからメンツを見るにもペン、カン、カンなどを引かないとメンツやターツにはなりませんし、メンツ手なら4シャンテンと時間がかかりそうです。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
リャンメン受け入れが1つ増えました。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
これで5ブロックできました。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
4対子になり、七対子2シャンテン。
もしが重なればマンズ+字牌で5ブロックになるので、全部鳴いてマンズ混一色もできます。
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
更に次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
リャンメン受け入れが3つになりました。
同巡、堀さんは
ツモドラ堀手牌
ここから堀さんは打とします。
この巡目の捨牌を見てみると、
萩原捨牌
村上捨牌
小林捨牌
堀捨牌
まず萩原さんのが早く、孤立牌の可能性が高まります。
つまりは持っていない可能性が高いわけです。
村上さんのはからの打もあるのでを持っていないとは限りません。
そして小林さんのから、などを想像してを持っていない可能性が高いと見たのかもしれません。(実際は)
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
一盃口も出てきました。
が場に3枚切れなのが気になります。
同巡、村上さんは
ドラ村上手牌
七対子2シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ションパイのを残した2シャンテン。
捨牌の一段目を見ると、
萩原捨牌
村上捨牌
小林捨牌
堀捨牌
※上から東家、南家、西家、北家の順
こんな捨牌がゴリッゴリの対子場(対子や暗刻ができやすい場)の典型的な例です。
2人が同じ牌を切っているペアが何組あるか?を数えてみると
親と西家の
南家と北家の
西家と北家の
これでペアが6組あります。
私の基準では6巡でペア5組以上なら対子場と見ていいでしょう。
2巡後、小林さんは
ドラ小林手牌
これで対子のダブルバックでも鳴ける形になりました。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
これで七対子1シャンテン。
ここから堀さんはションパイながらドラ表示牌で1枚見えている打。
これを小林さんがポンして打。
ポンドラ小林手牌
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
タンキ待ちテンパイ即リーチ!!
場には2枚、1枚、2枚切れで山にありそうに見えます。
待ちは小林さんに1枚で山に2枚。
このリーチには解説のトイツ王子こと土田さんも納得している様子です。
リーチに対し堀さん以外の3人はオリています。
流局間際の16巡目、堀さんツモ。
リーチツモドラ裏ドラ堀手牌
裏ドラ表示牌にがあり、堀さんはラス牌のでツモアガリました。
リーチ・ツモ・七対子・赤の満貫、2000-4000ツモで
萩原 12700
村上 23000
小林 31300
堀 33000
トップ目に立った堀さんです。
対子場の判断基準は6巡で同じ牌のペア5組以上、と言いましたが、他にもトイツかぶりが自然と増えるのもわかりやすい対子場の特徴です。
例えば今局の捨牌は
萩原捨牌
村上捨牌
小林捨牌
堀捨牌
萩原さんの、村上さんの、小林さんの(だけアンコかぶり)、堀さんのはトイツかぶりです。
今回のまとめ
・対子場(トイツば)は対子や暗刻の縦引きしやすい場のこと(厳密には対子場と暗刻場は別だがここでは大きなくくりとして対子場と呼ぶ)
・対子場の目安は捨牌6巡で同じ牌を切ったペア5組以上
・トイツかぶりが普段より全体的に多くなるのも特徴
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